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就業促進定着手当をもらう3つの条件とは?計算・申請方法

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失業したらもらえる失業保険のほかに、再就職して働き出してからもらえる「就業促進定着手当」というものがあります。

もらい忘れがちな「就業促進定着手当」は、再就職をして半年以上たった際に前職場よりも給料が低くなった場合に給付されます。

ここでは就業促進定着手当について、給付条件・申請方法や給付額の計算方法、必要な書類などを紹介していきます。

この記事を最後まで読めば、就業促進定着手当が正しく受け取れるようにまとめましたので参考にしてくださいね。

    再就職手当の受給者が受け取ることができる「就業促進定着手当」

    雇用保険のひとつである「就業促進定着手当」は、再就職を支援する制度です。

    就業促進定着手当は再就職先で半年以上働き、半年間の賃金が前職時よりも少なかった場合に支給されます

    就業促進定着手当を受け取ることができる人は限られますが、再就職手当とダブル給付を受けながら就業することができます。

    就業促進定着手当は再就職手当とともに知っておいて損はない制度でしょう。

    再就職手当とは

    再就職手当とは再就職のお祝い金のような制度で、失業保険の給付中に再就職すると受け取ることができます。

    再就職手当の支給額は、支給残日数×基本手当日額×給付率で算出されます。

    ▽再就職手当については再就職手当をもらう条件と受給までの流れ|いつから、いくらもらえる?で詳しく解説していますので、参考にしてください。

    就業促進定着手当がもらえる条件3つ

    就業促進手当をもらえる条件
    就業促進定着手当をもらうためには、以下の3つの条件をクリアする必要があります。

    自分に当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。

    就業促進定着手当がもらえる条件

    • 条件1.再就職手当を受け取っている
    • 条件2.再就職して半年以上、雇用保険の被保険者として雇用されている
    • 条件3.再就職後の1日分の賃金が、前職よりも低い

      条件1.再就職手当を受け取っている

      就業促進定着手当を受け取るには、再就職手当を給付されていることが条件です。

      再就職手当の申請期限は、再就職日の翌日から1か月以内です。

      再就職手当は再就職日から2年間は申請できますが、1か月以内の申請がおすすめです。

      就業促進定着手当の支給申請書は、再就職手当の支給決定通知書に同封されているので、紛失しないように保管しておきましょう。

      関連記事:再就職手当は失業保険より得?計算方法・申請の仕方

      条件2.再就職して半年以上、雇用保険の被保険者として雇用されている

      就業促進定着手当をもらうためには再就職後に雇用保険に加入し、半年以上勤務しなければなりません。

      また、事業主の都合であっても半年以内に出向などで勤務先が変わってしまうと、就業促進定着手当が受け取れません。

      就業促進定着手当を確実にもらうためには、再就職する会社では雇用保険に加入できるか、半年以内の出向などがないかを確認しましょう。

      条件3.再就職後の1日分の賃金が、前職よりも低い

      再就職後の半年間に支払われた賃金が前職時の賃金より低いことも、就業促進定着手当を受け取るための条件です。

      そして賃金は半年間の総額ではなく「日額」で比較します。

      半年間の賃金総額を比較してしまい、就業促進定着手当を受け取れると勘違いするケースは多いようです。

      次に、賃金の日額を算出する方法を紹介していきましょう。

      就業促進定着手当の支給額計算方法3STEP

      就業促進定着手当の支給額の計算式は以下の通りです。

      賃金日額の差額(離職前の賃金日額−再就職後6か月間の賃金の1日分の額)×再就職後6か月間の賃金の支払基礎となった日数

      就業促進定着手当の支給額を算出する計算式を使った計算方法は、以下の3ステップです。

      STEP1.前職と現職の賃金の差額を計算

      前職と現職との賃金差額を求めるには、(離職前の賃金日額−再就職後6か月間の賃金の1日分の額)×再就職後6か月間の賃金の支払基礎となった日数の計算をします。

      計算式には以下の3つの項目が必要です。

      1. 離職前の賃金日額
      2. 再就職後6カ月間の賃金の1日分の金額
      3. 再就職後6カ月間の賃金の支払基礎となった日数

      計算に必要な3つの項目を算出する方法は次の項目で詳しく解説します。

      1.離職前の賃金日額の計算方法

      「離職前の賃金日額」は、雇用保険受給者資格証の1面14欄「離職時賃金日額」に記載されています。

      雇用保険受給資格者証14 賃金日額
      (画像出典:ハローワークインターネットサービス

      ただし実際に計算式に使える賃金日額には上限と下限額が決められていますので、超える場合は限度額を入れます。

      離職時の年齢 賃金日額の上限額 賃金日額の下限額
      29歳以下 13,520円 2,577円
      30~44歳 15,020円
      45~59歳 16,530円
      60~64歳 15,770円

      こちらは2021年8月時点での額で、賃金日額の上限と下限額は毎年8月1日に改定されるので確認が必要です。

      2.再就職後6ヶ月の賃金の1日分の額の計算方法

      「再就職後6か月間の賃金の1日分の額」は、税金や社会保険料などを差し引く前の総支給額から算出しますが、ボーナスなどの3か月を超える期間ごとに支払われる賃金は含みません。

      計算方法は、月給の場合と日給・時給の場合で違いますので気を付けましょう。

      月給の場合

      • 再就職後の賃金が月給制の場合:再就職後6か月間の賃金の合計額÷180

      日給・時給の場合

      • 再就職後の賃金が月給制の場合:再就職後6か月間の賃金の合計額÷180
      • 再就職後の賃金が日給制または時給制の場合:以下の(1)または(2)のうち金額が高い方を適用する
        (1)再就職後6か月間の賃金の合計÷180
        (2)(再就職後6か月間の賃金の合計額÷働いた日数)×70%

        また再就職後6か月間の賃金の1日分の金額にも、賃金日額の上限と下限額が適用されますので、さきほどの表で確認してみましょう。

        3.再就職後6カ月間の賃金の支払基礎となった日数

        「再就職後6か月間の賃金の支払基礎となった日数」は、給料の形態によって数え方が変化します。

        • 月給制の場合
          実際の勤務日数にかかわらず暦日数(30日・31日など)
        • 日給月給制の場合
          基本給が支給された日数
        • 日給制、または時給制の場合
          実際の勤務日数

        STEP2.就業促進定着手当の上限額を計算

        就業促進定着手当の上限額は以下のように計算します。

        基本手当日額×支給残日数×30%または40%

        1.基本手当日額

        基本手当日額は雇用保険受給資格者証の1面19欄に記載されています。

        雇用保険受給資格者証19 基本手当日額
        (画像出典:ハローワークインターネットサービス

        2.支給残日数

        支給残日数とは、失業保険を受け取れる残りの日数を指しています。

        雇用保険受給資格者証の3面に記されていますので、確認してみましょう。

        雇用保険受給資格者証 3面 残日数
        (画像出典:千葉市

        3.支給率

        この支給率は、再就職手当の支給率に左右されます。

        • 再就職手当の支給率が70%の場合
          30%
        • 再就職手当の支給率が60%の場合
          40%

        STEP3.差額と上限額の比較

        STEP1.前職と現職の賃金の差額を計算」と「STEP2.就業促進定着手当の上限額を計算」を比較してみましょう。

        就業促進定着手当は、算出した額のうち高い方の金額が支給されます。

        就業促進定着手当の申請方法|提出書類4つ

        週ぎょぷ促進手当を申請する方法
        就業促進定着手当は再就職した日から半年経過後に再就職手当を申請したハローワークで申請できます。

        ハローワークへ直接出向く以外に、郵送手続きも可能です。

        就業促進定着手当の申請には以下の4つの必要書類を用意しましょう。

        1. 就業促進定着手当支給申請書
        2. 雇用保険受給資格者証
        3. 就職日から6カ月間の「出勤簿の写し」
        4. 就職日から6カ月間の「給与明細」または「賃金台帳の写し」

        1. 就業促進定着手当支給申請書

        就業促進定着手当支給申請書」は、再就職手当の支給決定通知書と一緒に送られてきます。

        就業促進定着手当を申請できるまでの約半年は、書類を失くさないように保管しておきましょう。

        申請書には本人記入欄だけでなく、再就職先の会社の記入欄もあります。

        2.雇用保険受給資格者証

        「雇用保険受給資格者証」は、就業促進定着手当の支給額計算方法でも紹介した書類です。

        ハローワークで失業給付の受給手続きをし、のちに開かれる受給説明会で受け取れます。

        雇用保険受給資格者証も、就業促進定着手当と同じように申請が完了するまでは大切に保管しておきましょう。

        3.出勤簿の写し」と「給与明細」または「賃金台帳の写し」

        再就職先の会社に依頼して以下の2種類の書類を受け取る必要があります。

        1. 就職日から6カ月間の「出勤簿の写し」(タイムカードなども可)
        2. 就職日から6カ月間の「給与明細」または「賃金台帳の写し」

        再就職時に、再就職先へは2種類の書類が必要な旨をあらかじめ伝えておくとスムーズです。

        就業促進定着手当を申請する際に知っておきたいポイント3つ

        就業促進手当を申請する際のポイント
        就業促進定着手当を申請する際のポイントは以下の3つです。

        1. 申請期限は再就職した日から6ヶ月経過後から2ヶ月間
        2. 月額ではなく日額での計算のため、もらえない場合もある
        3. 就業促進定着手当をもらえないかもと思っても、まずは申請してみる

        1.申請期限は再就職した日から6ヶ月経過後から2ヶ月間

        就業促進定着手当の申請期限は原則再就職した日の6か月後から8か月後までの2か月間です。

        短い申請期間中に再就職先の会社に依頼するなどして、提出書類を揃えなくてはなりません。

        しかし再就職手当と同様、再就職先に6か月勤務した翌日から2年間は申請が可能です。

        申請期限後も申請できることがあるので、すぐに諦めないで申請してみましょう。

        2.日額計算のためもらえない場合もある

        離職前よりも再就職後の月額賃金は減っていても、日額賃金を算出すると離職後の方が高いために、就業促進定着手当の対象外になることがあります。

        たとえば、前職は正社員で現職がパートやアルバイトになったとします。

        パートやアルバイトで勤務日数が正社員の時よりも少ない場合、1か月の賃金総額が正社員以下であっても、日割り金額では前職を上回るケースもあります。

        再就職後半年間の賃金総額で判断ぜず、賃金日額を求めてみましょう。

        3.もらえない場合でも、書類を提出して申請しよう

        再就職後の日割り賃金額が前職よりも低いのかわからない場合も、まずは就業促進定着手当の申請書類を提出してみましょう。

        就業促進定着手当の計算式は複雑なので、自己判断では間違っている可能性もあります。

        再就職後に雇用保険に加入して半年以上勤務していて、再就職手当をもらっているなら、就業促進定着手当も申請してみるのがおすすめでしょう。

        失業保険よりも、就業促進定着手当と再就職手当を受け取る方が高額の場合がある

        失業保険の受給期間中に早期に再就職することで、再就職先での給料と再就職手当の両方が受給できるので、仕事のブランク期間を短くできます。

        そして再就職までの期間が早いほどに、給付率は高くなる傾向にあります。

        合計の受給金額を考えると、失業保険だけを受け取るよりも再就職手当と就業促進手当とをもらった方が合計額が高額な可能性が高いでしょう。

        失業保険を受け取るメリットやデメリットを詳しく知りたいという人は「失業保険がもらえない条件とは?退職前に確認したい5つのケース」に目を通してみてくださいね。

        就業促進定着手当に関するQ&A

        就業促進定着手当についてのQ&Aをまとめました。

        制度についての不明点や不安な点があったら、ハローワークへ相談するとよいでしょう。

        Q1.申請後、振込みはいつ頃になる?

        就業促進定着手当が振り込まれるのは申請してから約2週間から1か月後です。

        3つの条件をクリアしているかどうかと書類不備がないかを確認後、就業促進定着手当が支給されます。

        Q2.就業促進定着手当支給申請書の再発行は可能?

        就業促進定着手当支給申請書は再発行が可能です。

        紛失したときはハローワークの窓口に依頼する、またはハローワークのサイトからダウンロードして再発行できます。

        就業促進定着手当支給申請書は再就職手当の支給通知書と同送されるので、紛失しないよう注意しましょう。

        まとめ

        • 失業保険よりも、再就職手当+就業促進手当をもらったほうがお得なパターンが多い
        • 就業促進定着手当をもらうには、3つの条件をクリアしなければならない
        • 賃金の計算は複雑なので、自己判断せずに申請しておくのがおすすめ

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        飯田 瑞季
        Writer 飯田 瑞季

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