アンケートモニターをご存じですか?
Webでアンケートに答えるだけで報酬が得られるアンケートモニター。手軽に始められる副業として、人気です。
「アンケートモニターとは具体的にどんなことをする?」「アンケートモニターの仕組みって?」など、アンケートモニターの基本情報を解説します。
Contents
副業におすすめ「アンケートモニター」とは?
アンケートモニターとは、企業の市場調査を目的としたアンケートに回答し、報酬をもらうことをいいます。
回答したデータは企業のサービスと商品の改善や、新規事業の立ち上げなどのために役立てられます。
アンケート形態はさまざまで、スマホアプリやWebブラウザから回答するもののほか、指定の場所へ出向いたりイベントに参加したりして回答するものもあります。
アンケートモニターで収入が得られる仕組み
アンケート運営会社には、主に企業やメディア、自治体が費用を払って依頼したアンケートが寄せられます。
アンケートの回答は依頼主に送られ、モニターには運営会社から現金やポイントで謝礼が支払われる仕組みです。
モニターになる消費者や生活者からの意見は、例えば企業にとっては新しいサービスや商品開発に役立てられる大切なデータになります。
アンケートの回答が企業や自治体にとって有益だからこそ、モニターは報酬を受け取ることができます。
アンケートモニターが副業におすすめの理由3つ
副業にアンケートモニターをおすすめするのには、3つの理由があります。
気軽に自分のペースでやることができますし、ノルマがないので本業にも支障が出にくいのが良いところです。
おすすめの理由1.気軽にはじめることができる
アンケートモニターは、会員登録をするだけで参加することができます。
スマホやパソコンなどのネット端末があればすぐに登録することができますし、面接や履歴書の提出も必要ありません。
登録には時間もそれほどかからず、そのまますぐにアンケート回答が可能になります。
おすすめの理由2.スキマ時間に行える
Webアンケートなら、移動中や家事の合間などの空いた時間を使ってできます。
時間帯の制限もなく、早朝または深夜でも参加することが可能です。
案件一つひとつが短時間で終わるので、本業に支障が出ることもないでしょう。
おすすめの理由3.ノルマが無い
アンケートモニターは、基本的にはいつまでにいくつこなさなければならないというノルマはありません。
1週間である一定数以上回答するようになどと求められることはありませんし、しばらくアンケートができない日々が続いても、退会させられることもないでしょう。
自分のペースでアンケートをこなしていけるので、本業に支障が出ない範囲で副業を行うことができます。
アンケートモニター6つの種類と収入の相場
アンケートモニターにはWebだけで回答できるものや、会場へ出向いて回答するものなど、さまざまなパターンがあります。
代表的なアンケートモニターを6つ紹介していきましょう。
種類1.Webアンケート
「Webアンケート」とは、パソコンなどの端末からWebブラウザを使って回答するアンケートを指します。
回答できる対象になるかには条件があるので、プロフィール情報はできるだけ全ての項目を埋めておきましょう。
回答時間が短く済むのがメリットで、5分から15分程度で1つのアンケートが完了します。
スキマ時間を有効に使うことができますが、報酬は少なめなのがデメリットかもしれません。
種類2.郵送アンケート
「郵送アンケート」とは、自宅に郵送される紙のアンケートに回答する調査方法をいいます。
ネット環境がなくても参加可能で、回答時間は10分から1時間程度、設問数が多いものほど報酬が高くなります。
あらかじめ決められている期日までに、回答済みのアンケートを返送しなければなりません。
また、判読できない文字を書いてしまうと、報酬を受け取れない場合があります。
種類3.商品モニター(ホームユーステスト)
ホームユーステストとも呼ばれる「商品モニター」とは、商品サンプルを試しに使ってみて、Webアンケートに回答することをいいます。
1件500円から2,000円程度とWebアンケートよりも報酬額が高いこと、新商品をいち早く試せることがメリットです。
ですがアンケートの回答期日を守らなければならず、転売を防ぐためにサンプルは期日までに返送することが求められます。
これらの約束事を守れなければ、報酬を受け取ることはできません。
種類4.会場調査
「会場調査」とは、あらかじめ指定された日時に会場へ行き、紙アンケートに回答することをいいます。
会場ではサンプルが提供され、試用や試食した感想を求められます。
報酬は2,000円から5,000円ほどなのに対し所要時間は30分から1時間ほどなので、高時給が期待できます。
日時と場所が指定されるために自由度が低く、連絡なしに自己都合で遅刻や欠席することができないのがデメリットかもしれません。
種類5.個別インタビュー(デプスインタビュー)
デプスインタビューともいわれる「個別インタビュー」とは、インタビュアーと1対1で調査が行われることをいいます。
多くのモニターを対象にした事前アンケートがあり、その中から選ばれた人に限って指定会場で実施されます。
または最近では会場へ出向かずとも、自宅からオンライン形式のインタビューを受けることも可能。
こちらも会場調査同様に日時指定がされますが、1回8,000円から2万円ほどと高額報酬を得ることができます。
種類6.座談会(グループインタビュー)
「座談会」では指定された会場に数人のモニターが集められ、グループで司会者からのインタビューに答えます。
参加するには事前アンケートで選ばれる必要があり、連絡なしに遅刻や欠席することや、司会者の進行を妨げるような行為はできません。
モニターの生の声を集めることを目的としているので、誇大表現なく素直に回答することが求められますし、インタビューの様子は依頼した会社の担当者が観察しています。
6,000円から1万5,000円ほどの、高額報酬をもらうことができます。
アンケートモニターの副業をはじめる方法2つ
アンケートモニターをはじめるには、アンケートモニター会社やクラウドソーシングサービスの利用が一般的です。
主なアンケートモニターをはじめる方法をまとめました。
方法1.アンケートモニターサイトに登録する
アンケートモニターを行う際、一般的なはじめ方はアンケートモニター専用のサイトへの登録です。
報酬はポイント制であることが多く、ある程度たまった時点で換金をして報酬を得ます。
登録には、住所・氏名、生年月日のほか、家族構成や自家用車の有無などの情報も必要です。
方法2.クラウドソーシングサービスを利用する
アンケートモニターは、アンケート会社以外でも行うことができます。その代表的なサービスがクラウドソーシングサービスです。
クラウドソーシングとは、仕事を探している人(受注者)と仕事を頼みたい人(発注者)をマッチングするサービスのこと。特徴は「プロ」だけではなく、仕事をしたい人すべてに対して募集をかけられる点です。
クラウドソーシングサイトでアンケートモニターの仕事を受注することで、副業をはじめることができます。
報酬は銀行振り込みが主で、報酬金額に応じたシステム手数料が差し引かれます。
アンケートモニター会社を選ぶ際は、安全性の高さで選ぼう
アンケートモニターをはじめるためには、個人情報の入力が必須です。
アンケート運営会社は多くの回答を回収するために、モニターとの信頼関係を重視しています。
そして安全性を重視している運営会社は個人情報の管理には細心の注意を払っており、情報が流出しないような体制をとっています。
モニター登録の際には、安全性の高いアンケート運営会社かどうかを確認しておくことが重要です。
安全性の高いアンケートモニター会社を見分けるポイント
信頼性をはかる一つの指針としてあげられるのが、社員数や企業規模です。
社員が1,000名以上も在籍している企業規模の大きな会社や、10年以上安定して経営できている会社は、信頼できると考えられます。
また、個人情報保護の体制が整っている会社に与えられる「Pマーク(プライバシーマーク)」を持っているかも、安全性の高さの目安になるでしょう。
加えて、日本マーケティング・リサーチ協会に加入している「JMRA会員」の会社も、安心して利用できそうです。
ネットから回答するタイプのアンケート運営会社なら、安全性の高いSSL通信を採用しているかどうかもポイントになります。
副業におすすめの安全性の高いアンケートモニター会社・サービス4選
副業におすすめのアンケートモニター会社を5つ紹介します。
それぞれに特色が異なるので、自分に合った会社を選びましょう。
サービス1.クラウドワークス
日本最大級のクラウドソーシングサービスとして知られている「クラウドワークス」。
案件数の多さや種類の豊富さはクラウドソーシングサービスの中でも随一で、アンケートモニターの案件も多数掲載されています。
契約が成立した段階で発注者がクラウドワークスへ支払いを行う仮払いシステムなので、「仕事をしたのに報酬が払われない!」というリスクがなく、安全性の高いサービスです。
サービス2.ヴィーナスウォーカー
美容関連の商品を試し、アンケートに協力することで謝礼をもらうことができます。
美容関連アイテムを試す以外にも、エステや脱毛体験をしお店の雰囲気や効果をチェックし報告するという仕事もあります。
「自分のメンテナンスをしながら謝礼がもらえる」という、女性にとってはうれしい副業です。
サービス3.dジョブ スマホワーク
「dジョブ スマホワーク」は、NTTドコモが運営する副業サービスです。
アンケートモニターをはじめとする簡易的な仕事を中心に、2021年2月現在で300件ほどの仕事が募集されています。
大手NTTドコモが運営しているので、レストランやコンビニで使えるdポイントがたまるメリットがあります。
普段使うポイントサービスでお小遣い稼ぎをしたい人にぴったりのサイトです。
サービス4.キューモニター
キューモニターは会員数120万人を誇るアンケートサービスです。
商品やサービスの利用状況をアンケートとして答える一般的なものから、自分で購入した商品を利用した感想を送るお買い物調査(ショッピング・ダイアリー)といったものまであります。
身の回りの商品やサービスについてなどのアンケートが多いので、アンケート初心者でも身近に感じられるはずです。
サービス5.オピニオンワールド
オピニオンワールドは、Survey Sampling Internationalという企業が運営するアンケートモニターサイトです。
単価の高さが魅力の会社で、オピニオンワールドのポイントは1P=2円の仕組みを採用しています。
しかし注意点としては現金ではなく、Amazonギフト券やQuoカードにしかポイント交換ができません。
ちょっとしたお小遣い稼ぎをしたい人にオススメです。
サービス6.マクロミル
マクロミルはアンケート数が多く、毎日のように新しい案件が届きます。
報酬のポイントは現金に変えることができ、大手銀行を振込先に指定できます。
サービス7.D style web
D style webは、座談会や会場調査方式のアンケートが多めで、当選確率もほかと比較すると高めのサービスです。
250ポイントから交換でき、手数料無料で現金などに交換できます。
交換できる共通ポイントやギフト券の種類が少なめなのがデメリットかもしれません。
アンケートモニターの副業で効率的に収入を得るコツ5つ
ちょっとしたコツを知っておけば、アンケートモニターで効率的に稼ぐことができます。
以下ではアンケートモニターの5つのコツを紹介します。
コツ1.複数のアンケートサイトを掛け持ちする
多くのアンケートをこなすためには、複数のアンケートサイトに登録しましょう。
さまざまなサイトを掛け持ちすることで、自分に合っているまたは相性の良いサイトを見つけることもできるでしょう。
相性の良いサイトのアンケートを優先的にこなすようにすると、効率よく稼げるようにもなります。
コツ2.興味のない分野もチェックする
会員登録で興味がある項目に入れた内容によって、紹介されるアンケートが決定されます。
数多くのアンケートをこなしたいのであれば、多くの分野を選択しておくことをおすすめします。
最初は特に得意ジャンルを絞りこまず、広く浅く、多くのジャンルのアンケートをこなしてみましょう。
コツ3.アンケートには正確に答える
アンケートには、正確に回答することを求められます。
もしも複数回答したアンケートに一貫性がないと、適当に答えているもしくは嘘をついているとみなされ、案件依頼が減ってしまうでしょう。
また、こまめにアンケートに取り組んで回答率を上げることで、会場調査や座談会などの高報酬案件の当選率が上がるサイトもあるようです。
コツ4.こまめにメールチェックするために、専用のアドレスを作る
アンケートの募集回答人数には限りがあるため、こまめに案内メールをチェックしてすぐに回答する必要があります。
できれば別にアンケートサイト用のメールアドレスを用意し、受信ボックスを区別してすぐに確認できるようにしましょう。
アンケートに使うメールアドレスは、フリーアドレスでも全く問題ありません。
コツ5.いろいろな形態のアンケートモニターに挑戦してみる
Webアンケートはもっとも楽に行えますが、高額報酬にはつながりません。
報酬アップを目指すなら、座談会や商品モニター、インタビューなどにも積極的に応募してみましょう。
これらには大都市近くに住んでいた方が参加しやすいのですが、最近ではオンライン形式のものもあるので、地方在住者でも参加可能です。
アンケートモニターの副業をする際の注意点
アンケートモニターをするときは、以下の2点を守りましょう。
規約違反を犯してしまうと、アンケートサイトから退会させられる可能性があります。
注意点1.虚偽の回答はしない
多くのアンケートに答えられるようにと、嘘をつくようなことはしてはいけません。
もしも虚偽申告がばれればアンケートの依頼が減ってしまうだけでなく、ゼロになってしまう可能性もあります。
企業が求めているのは専門家の意見ではなく、普通の感覚を持った方の素直な意見です。
アンケートには、ありのままに答えるよう心がけましょう。
注意点2.アンケートの内容は外部に漏らさない
アンケートの中には、まだ発表されていない商品やサービスの情報が含まれていることがあります。
アンケート内容をSNSで発信することはもちろん、ごく親しい家族や友人にも話してはいけません。
アンケートモニター規約には守秘義務について明記されており、規約を破った場合は退会させられることもあります。
注意点3.収入はお小遣い程度であると認識しておく
アンケートモニターは、ほかの副業と比較すると得られる報酬が少ないと言えます。
Webモニターは特に少なく、時給換算すると200円から400円程度にしかならないケースも。
副業で月に10万円以上程度の、まとまった額を副業で稼ぎたいと考える方にはおすすめできません。
注意点4.人気のアンケートは締切が早いので、こまめなチェックが必要
提供されるアンケートは受付定員が決まっていて、獲得報酬の多いものほどすぐに締め切られてしまいます。
報酬額が高めの人気アンケートに回答するためには、こまめに案内メールやサイトをチェックしましょう。
本業をしながらの場合、こまめなチェックが難しいサラリーマンの方には、アンケートは向いていないかもしれません。
まとめ
- アンケートモニターとは、企業や自治体からの依頼でアンケート運営会社が行う、市場調査のアンケートに答える仕事
- スキマ時間で行えるものが多く副業に向いている
- 効率よく収入を得るには、誠実に回答することが大切