「輸入ビジネスって副業になる?」
「輸入ビジネスって誰でも副業でできるの?」
この記事では輸入ビジネスを副業で始める際の注意点と、始め方を5STEPで分かりやすく解説します。
Contents
輸入ビジネスとは海外の商品を輸入して転売する方法
ネット経由で海外から仕入れた商品を、国内のECサイトやオークションで販売することを輸入ビジネスといいます。
インターネットで仕入れから販売まで一貫して行えるので、副業として在宅で行うことも可能です。
海外で販売している人気商品を仕入れ、転売するときの手数量が収入源になります。
輸入ビジネスを始めるためには届け出が必要
個人で輸入ビジネスを行うときは、届出を2つ出す必要があります。
1つ目は税務署へ個人事業主の開業届で、確定申告のときに経費を計上できるようにするために必要です。
2つ目は輸入記録を残せる輸入車符号の取得申請で、個人の輸入ビジネスには欠かせません。
符号に記録されている輸入実績が優良であれば、輸入した荷物が税関検査をされにくくなります。
収益が安定してから法人化を検討する
個人での輸入ビジネスが軌道に乗ったら、法人化を検討しましょう。
法人化して会社を設立すると、扱う商品によっては国から補助金を受け取れます。
ですがそれにはまとまった額の資本金が必要ですし、面倒な登記手続きをしなければなりません。
個人事業主でもコンテナ単位の輸入は可能ですから、まずはそこからスタートするのが良いのではないでしょうか。
輸入ビジネスを始める上での注意点は3つ
輸入ビジネスを始めるときには、以下の3つのことに注意します。
資金と時間、そして語学力が必要なことを知っておきましょう。
注意点1.輸入ビジネスには【語学力】が必要
輸入ビジネスでは、商品を仕入れるときに海外と取引をします。
最低でも英語の読み書きはできた方がよいですし、輸入先の国の言語は理解できることが望ましいでしょう。
輸入先とメールでやりとりするときには、Google翻訳機能を使うこともできます。
ですが完全な機能ではないですし、自分である程度理解できていた方がスムーズです。
注意点2.輸入ビジネスには事前の【資金集め】が必要
輸入ビジネスにはある程度の資金が必要です。
注文を受けてから仕入れる方式であれば資金がなくても始められそうに思えますが、それはおすすめできません。
Amazonやメルカリ、ヤフオクなどの大手ECモールでは、在庫を持たずに輸入ビジネスをすることを禁じています。
また、注文後に商品を仕入れようとしたときに品切れだった場合、もしも返金せずにいると債務不履行となり、損害賠償を請求されることがあります。
注意点3.輸入ビジネスを成功させるには【時間】がかかる
輸入ビジネスには成功するまでに、ある程度の時間も必要です。
なぜなら、どんな商品だったら売れるのかを判断するスキルを体得するのにも、すぐというわけにはいかないからです。
また、最初は仕入れた商品が手元に届くまでの時間を把握しずらく、輸入先の開拓に時間がかかります。
例えばボジョレーヌーボーの販売をするなら、他の時期よりも海外からの輸送時間がかかることを知っておく必要があります。
輸入ビジネスをする際に準備するべきものは2つ
輸入ビジネスをするためには、事前に2つのものを用意しておきましょう。
1つ目は輸入ビジネス用の銀行口座を作り、購入者からの振込先に指定します。
2つ目は商品を仕入れるときに使う、クレジットカードを作っておきます。
この2つがあると、副業である輸入ビジネスの確定申告の際に経費精算が楽になり、申告漏れで追徴課税を取られる心配が減るでしょう。
輸入ビジネスを副業として始める方法は5STEP
輸入業を副業にする前には、5つのステップを踏んでおくことをおすすめします。
それぞれのステップについて、詳しく紹介して行きましょう。
STEP1.日本の市場調査を行う
何を輸入するかを決める前に、日本でのトレンドを知るための市場調査を行いましょう。
たとえばAmazonで3万位以内の商品は、1か月あれば在庫をさばけるという話もあります。
今売れている商品や、ニーズがあってこれから売れそうな商品を探します。
または検索ツールを使って、その商品が月にどれくらい検索されているのかを調べるのも有効です。
STEP2.商品の価格相場を調べる
仕入れたい商品を見つけたら、国内と海外サイトでの販売価格を調べましょう。
その商品は実際日本ではいくらで売れそうか、海外サイトでからはいくらで仕入れられそうかを見てみます。
Googleショッピングや楽天、Amazonなどが参考になります。
STEP3.日本国内と海外で価格差がある商品に絞る
輸入ビジネスの対象にするのは、日本と海外とで価格差が大きい商品に絞りましょう。
合わせて、ほかのサイトで同じ商品を売っているライバルがいるのかも把握しておきます。
利益率を出し、1か月で何個販売できそうかどうかも試算してみると良いでしょう。
STEP4.仕入れ先を決めて商品を購入する
仕入れて輸入するための手段を探します。
安く済む物流手段も大事ですが、商品が届くまでの早さにも着目しましょう。
なぜなら、仕入れに時間がかかりすぎてしまうと、その間に日本での販売価格が下落してしまうかもしれないからです。
アメリカからの輸入期間は、1週間ほどが目安になるでしょう。
STEP5.商品が届いたら販売方法を決めて販売開始
無在庫でのビジネスを避けるため、商品が無事に届いたら販売を始めます。
まずは輸入した商品の品質と仕入先の信頼性を確認しましょう。
初心者はAmazonから始めるのがおすすめですが、小遣い程度が稼げれば良いのならメルカリなどのオークションサイトを利用する手もあります。
輸入ビジネスで扱う商品を選ぶ際の注意点は2つ
輸入ビジネスでは扱うのが難しい商品もあります。
法律で輸入が禁止されているものもありますので、商品選定の前に確認しておきましょう。
注意点1.法律で輸入が禁止されている商品は販売できない
関税法で輸入が禁止されている商品があることを知っておきましょう。
たとえば火薬類や爆発物、化学兵器などの危険なものは輸入してはいけません。
また貨幣や金券の模造品、著作権や特許権などを侵害しているものも輸入禁止です。
関税法以外にも、家畜伝染病予防法と植物防疫法で禁止されているものもあります。
注意点2.【化粧品や医薬品】は無資格で輸入ビジネスできない
医薬品や化粧品は個人的に輸入することはできますが、資格を持っていないと転売することができません。
海外で売られているそれらには安全性や有効性が不確かなものがあるほか、偽造品や似せた劣化品である可能性もあるからです。
これらは資格を持っていないのであれば、輸入ビジネスの対象にはしない方が無難でしょう。
関連記事:副業に活かせる資格とは?スキルアップ・収入アップに役立つおすすめの資格12選
初心者が輸入しやすい商品の特徴は2つ
商品サイズが小さいものは量に対して送料を抑えることができ、1つあたりの輸入コストを下げることができます。
ですが軽すぎる商品では1kgあたりの送料が逆に高くついてしまうので、重い商品を一緒にして送りましょう。
また、壊れにくい商品は輸入時の破損で損害を受けるリスクが少なく済みます。
輸入ビジネス初心者は、これらのポイントを押さえておくと良いでしょう。
輸入業を副業ビジネスとして始めるメリット
輸入業を副業ビジネスにするメリットはどんなことがあるでしょうか?
ポイントを紹介しましょう。
メリット.副業を通して人脈を広げるチャンスがある
副業で輸入ビジネスを行っていれば、人脈を広げるチャンスも生まれます。
国内外にできた繋がりは、本職でも役立つことがあるかもしれません。
輸入ビジネスの実務経験を積むことで、本職にも活かせる語学力とコミュニケーション能力を身につけることもできます。
輸入業を副業ビジネスとして始めるデメリットは2つ
副業で輸入ビジネスをすることには、デメリットもあります。
不良在庫を抱えないように、そして不良品を仕入れないようにして、リスクをできるだけ回避しましょう。
デメリット1.商品が売れないと不良在庫を抱える可能性がある
仕入れた在庫が売れないと、利益を得られずに借金だけが残る可能性があります。
お客様から注文を受けてから仕入れることができれば、不良在庫は出ません。
ですが在庫なしで注文を受けると、違反になることがあります。
また、ニーズの短い商品を大量に仕入れると不良在庫を抱えるリスクが大きくなります。
デメリット2.仕入れた商品自体が不良品の場合がある
もしも仕入れた商品が不良品だったら、販売できずに損になってしまいます。
詐欺などの怪しい業者、サイトがあるのでそのようなところから買わないようにすることが大切です。
しかも不良品と気づかずに販売してしまうと、販売後に返品やクレーム対応に応じなくてはならなくなります。
輸入ビジネスを副業で始めるコツは3つ
輸入ビジネスを副業で行うためのコツを3つ紹介します。
安定した利益を出すためには、以下のことに気をつけましょう。
コツ1.転売する海外の商品にかかる関税に注意する
海外から輸入した商品は、「商品の種類」と「輸入国」によって関税率が異なります。
たとえば緑茶の基本関税率は20%で、これは海外のECから購入した場合も商品代金にプラスして支払わなければなりません。
そして緑茶をアメリカやEUから輸入すると8.5%、ベトナムからなら4.3%、マレーシアからは1.1%と、相手国によっては基本関税率以下の税率で輸入することができます。
輸入する時には、商品代金に加えて関税でいくらかかるかにも気をつけましょう。
コツ2.輸入ビジネスの所得が20万円を超えたら確定申告をする
輸入ビジネスの所得が20万円を超えたら確定申告をしましょう。
なぜなら、所得が20万円を超えて確定申告を怠ると脱税行為とみなされるからです。
場合によっては追加の税金を支払うように命じられるので、忘れずに確定申告しましょう。
コツ3.仕入れた商品が売れなくても安易な値下げはしない
商品の売れ行きが思わしくなくても、安易に値下げすることはおすすめできません。
値下げすることが続くと、行っている輸入ビジネスそのものが赤字になってしまうでしょう。
商品の値付けだけでなく、自サイトの集客方法に問題があることもあります。
商品が売れなくて困ってしまったときは、まずは売れない原因を探ることが大切です。
まとめ
- 輸入業は副業として即時に収益化するのは難しい。
- 輸入業の副業ビジネスで収益が20万円以上出たら確定申告をおこなう。
- 輸入ビジネスを始めるのに資格は不要だが、資金が必要である。