プログラミングスクールに「フリーランス向けのコース」ができるなど、フリーランスのエンジニアを、目指す方が増えています。
しかし「本当にプログラミングスクールからフリーランスになれる」のか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
フリーランスで成功するためには、適切なプログラミングスクールの選定が重要です。
プログラミングスクールからフリーランスエンジニアになる方法や、フリーランスを目指す方向けのプログラミングスクールの紹介をしていきます。
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プログラミングスクール卒業後、フリーランスに「なる」ことは可能
プログラミングスクールを卒業してから、フリーランスに「なる」こと自体は可能ですが、「成功する」ためにはそのための工程を経ることや努力が必要不可欠です。
プログラミングスクールに通っただけだけでは、「実績」自体はないため、仕事を獲得するのは難しいと言えるでしょう。
フリーランスの世界は完全実力主義なので、そう簡単には仕事を受注することはできません。
スクールに通いながら、卒業後に企業で働きながら少しずつ小さな案件からコツコツと受注して実績を積み重ね、経験値を重ねていくことが適切な手順で、フリーランスとしての最短経路であると言えるでしょう。
プログラミングスクールからフリーランスを目指す方法2つ
では、プログラミングスクールに通ってフリーランスになるための方法を見てみましょう。
フリーランスになるためには、一般的に2つの方法があります。
それぞれの方法について詳しくご紹介します。
1.企業に入社し、フリーランスとして独立を目指すパターン
プログラミングスクール卒業後に、フリーランスとして働くのではなく、いったん企業に入社して会社員エンジニアとして働く方法です。
フリーランス白書2019では、フリーランスのうち9割の方がもともと企業勤めだったことがわかっており、フリーランスの方のほとんどが企業勤めを経験しています。
プログラミングスキルを高めるだけでなく、業務の進め方、営業スキルなど、後にフリーランスとして活動するために必要なスキルを得られるほか、案件獲得に重要な企業との人脈を作っていけることが大きなメリットでしょう。
このように、まずは会社勤めをしながら、個人で副業として仕事を獲得し、フリーランスへと独立すると良いでしょう。
2.エージェントサービスなどで案件を獲得し、実績を積み上げていくパターン
プログラミングスクールを卒業後、もしくは在籍中から、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスを利用して案件を受注し、実力をつけてフリーランスになる方法です。
スクール修了後すぐにフリーランスとして活躍するには、実績が必要なため、スクール修了までにコツコツと案件を獲得しておくと良いでしょう。
スクール在籍中に案件紹介をしてもらえる侍エンジニア塾などで、早く動くことが重要です。
プログラミングスクールからフリーランスとして成功できる人の特徴
プログラミングスクールからフリーランスとして成功できる人の特徴として挙げられるのは「自己管理能力がある人」「柔軟性と適応力がある人」「孤独が平気な人」「明確に”もっと収入を上げたい”という気持ちがある人」です。
フリーランスは、営業や開発など一般的な企業のように部署が分かれておらず、すべてを自分ひとりで行います。
そのため、実務(作業)はスキルがあれば対応できますが、その他の作業については知識やモチベーションが必要です。
これらを兼ね備えている人、もしくは貪欲に吸収していける人が成功できると言えるでしょう。
フリーランスになるためのプログラミングスクール選びのポイント5つ
では、フリーランスになるために、どのようなプログラミングスクールに通えば良いのでしょうか。
フリーランスになるために通いたいプログラミングスクールの候補選びのポイントを5つご紹介していきます。
1.学びたい言語が学べるかどうか
スクールやコースによって、学べるプログラミング言語が異なっています。
まずは、自分がどのような言語を学びたいのかを明確にして、通いたいスクールやコースが対応しているかどうかを調べて絞りましょう。
どのようなことを学びたいのか、その目的で学ぶべき開発言語は異なりますが、それぞれの目的別でおすすめの言語は次の通りです。
- アプリ開発…JavaScript、HTML/CSSなど
- ウェブサイト…PHP、Ruby、JAVA、HTML/CSSなど
- 機械学習など…Pythonなど
自分が習得すべき言語を考え、今後の活動について方向性をしっかりと定めておくと選びやすいでしょう。
2.スクールのフリーランス実績を調べてみる
通いたいスクールが、実際にフリーランスを輩出しているのかどうか、その実績を調べてみましょう。
プログラミングスクールのサイトには、スクールの卒業生がどのようなことを学んだのか、卒業後どのような進路に進んだのかなど、インタビューや実績がまとめられていることが多くあります。
経験者の声を聴くことができるため、スクール選びはもちろん修了後のビジョンを定めるためにもぜひ読んでおきましょう。
3.案件獲得サポートがあるかどうか
フリーランスになって最初につまづくのが、仕事を獲得するためのプロセスです。
プログラミングの仕事自体はスキルを高めればできますが、いざ仕事をしようと思ってもどこからどうやって案件を受注すれば良いのか迷ってしまいます。
そのため、フリーランスにとって重要な仕事の取り方(受注方法)までフォローしてくれるスクールなら、安心して勉強ができるでしょう。
プログラミングスクールの中には、現役のフリーランスエンジニアから案件の取り方までレクチャーしてもらえるところもあるため、プログラミングの学習内容だけでなく、その後フリーランスとして活動をする実践的なスキルを学べるところを選びましょう。
4.フリーランス向けコースがあるかどうか
スクールの中には、まだ数は少ないものの「フリーランス向け」のコースが用意されているところもあります。
多様な働き方が叫ばれる今、フリーランスという働き方が広く市民権を得ているとはいえ、フリーランス向けのコースがあるスクールは貴重な存在。
プログラミングスクール修了後にすぐフリーランスとして活動したい場合、フリーランス向けのコースを受講すると良いでしょう。
いったん企業に勤めて会社員エンジニアを経由してからフリーランスを目指す場合には、就職コースや終活サポートをしてくれるスクールを検討してみてください。
5.まずは無料体験会などに参加してみるのがおすすめ
プログラミングスクールは、無料体験会や説明会を実施しています。
スクールのサイトや口コミなど、ネットの情報だけでは判断できないこともたくさんあるため、授業の雰囲気や講師の人柄などを知るためにも、体験してみることが大切です。
百聞は一見に如かずということわざがあるように、気になるプログラミングスクールが見つかったら、入学後のイメージ違いをなくすためにも、まずは無料体験や見学をしてみましょう。
プログラミングスクールの比較ポイント3つ
どのプログラミングスクールに通いたいか、多くのスクールからある程度候補を絞ったら、次は比較してみましょう。
どのようなポイントを比較して最終的なスクールを見つけだせば良いのか、比較すべき点についてまとめました。
1.オンライン型・オフライン型
プログラミングスクールの中には、ネットで完結する「オンライン型」と、実際に教室に通って学習をする「オフライン型」とがあります。
まずは、自分がどちらの学び方をするか決めて比較しましょう。
オンライン型のメリットとしては、決まった場所に授業を受ける必要がないこと、気になるスクールが遠いという場合でも学習できること、授業料も比較的低価格で受講できることなどが挙げられます。
オフライン型は、直接講師や周りの生徒と会って学べるため、自分のつまずきを解決しやすく理解度が深くなること、質問しやすい、人脈が作りやすいなどのメリットが挙げられます。
仕事や他のことと並行して行ったり、住んでいる場所、学習に割ける時間、自分自身の性格などさまざまな点を踏まえて選びましょう。
2.料金
プログラミングスクールの料金は、通うスクールによって大きく異なっています。
料金の内訳として、入会金・教材費・授業料・その他費用(PCレンタル代・教室運営費など)が含まれています。
料金相場は50~100万円と大きく開いており、プログラミングのスキルを上げるための受講だけでなく、その他就職などのキャリアサポートを受ける場合はさらに追加料金がかかると考えておくのが無難です。
月額は数万円であっても、受講期間や入会金などを合わせると総額数十万円という場合もあるため、月額で安いからという判断はしないようにしましょう。
スクールに通うにあたり「毎月どれくらいの費用をプログラミングスクールに割けるのか」という点を踏まえてスクール選びを行うのがおすすめです。
3.受講期間、受講できる時間帯
あまりにも短期的な受講だと、スケジュールがタイトになり無理をしなくてはならない可能性もあるため、受講する期間の比較もしましょう。
プログラミングスクールによっては、「受講時間○○時間」と記載してあるところも少なくありません。
これは、プログラミングを習得するのに必要な時間はおよそ200時間を目安にしているところが多いことからで、実際に現場で働くためには約1,000時間ほどかかるとも言われています。
もし、200時間を1ヵ月で習得すると考えた場合には1週間に50時間、2ヵ月で習得するなら1週間に25時間の時間確保が必要です。
自分がどれくらいのペースで受講できるか、1週間にどれくらいの時間を割けるかはもちろんですが、受講できる時間帯や曜日も重要なポイントです。
普段のライフスタイルに合わせて夜間・土日の受講ができるなども併せてチェックしておきましょう。
フリーランスになりたい人向け!おすすめプログラミングスクール7選
では、続いてはフリーランス向けのおすすめプログラミングスクールを7校を紹介していきます。
フリーランスに特化したコースが用意されているスクール、修了後にサポートがあるコースなど、フリーランスを考えている方にとっては嬉しいスクールがあります。
それぞれどのようなメリット、特徴があるのかを見てみましょう。
1.ネットビジョンアカデミー
ネットビジョンアカデミーは未経験から最短1か月でエンジニアとしての技能を学習できるプログラミングスクールです。
コースは就職サポートが付いた無料コースと就職サポートなしの15万円の有料コースの2種類です。
どちらのコースもCCNAと呼ばれる、ネットワークエンジニアの技能認定をする世界共通の資格取得をサポートしてくれます。
実際、ネットビジョンアカデミーのコース受講者のCCNAの合格率は95%以上です。
最短1か月で世界共通のエンジニア資格CCNAを取得できるので、資格を活かして仕事を受注できるでしょう。
2.テックキャンプ エンジニア転職
テックキャンプは、フリーランス向け支援にも力を入れているスクールで、受講後に独立やフリーランスを実現した卒業生を多数輩出している実績があります。
テックキャンプはコース受講前にプロのカウンセラーにオンラインで学習相談ができるので、興味を持った人はプロに相談してみるのをオススメします。
また14日間の無条件全額返金保証つきなので、「初めてみたけどなんか違う」と感じた人でも安心です。
3.エンジニア転職保証あり!TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademyはプログラミングやアプリ開発を学べるオンラインスクールで、エンジニア転職保証のコースがあります。
学習プログラム修了後、6ヶ月間内定が出るまで企業面談を受けられて面談を実施しても内定が出ない場合、受講料を全額返金されるので安心でしょう。
エンジニア転職保証コースは、受講開始時点で32歳以下の方が保証対象です。
転職保証制度は適用される条件が細かく設定されているので、自分が当てはまるかどうか必ず詳細を確認しましょう。
4.マンツーマン型のスクール!侍エンジニア塾
侍エンジニア塾は、最短1ヶ月でプログラミングを習得でき、挫折しにくいオーダーメイドカリキュラムが組めるオンラインスクールです。
マンツーマンで指導してくれるので、「ちゃんと自分で学べるか不安」と考えるあなたでも安心して技術を習得できますよ!
転職コースを受講する場合、4週間プランの128,000円と8週間プランの256,000円の2種類が選択できるので自分に合う方を選びましょう。
5.キャッシュバック制度あり!ポテパンキャンプ
ポテパンキャンプは卒業生の多くがWebエンジニアに転職成功している、実績豊富なプログラミングスクールです。
実践的なカリキュラムが組まれ、現場で求められる開発スキルを身につけることが可能でしょう。
初学者向けの基礎コースであるオープンクラスは受講期間は2ヶ月で費用が150,000円です。
コース受講後は専任のキャリア担当が個別に転職支援を開始してくれて、選抜クラスのキャリアコースとビギナーコースでは仕事が決まると全額キャッシュバックの制度があります。
6.未経験者なら!DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは未経験者のためのプログラミングスクールで、受講生の95%がプログラミング未経験から挑戦しています。
費用は8週コースで518,000円、12週コースで568,000円、16週コースで618,000円で延長料金は一ヶ月あたり70,000円かかります。
転職成功率は98%を誇るDMM WEBCAMPで手厚いサポート体制があり、転職保証制度は30歳未満の人のみ受講可能です。
また、転職できない場合に全額返金制度もあるので詳細は公式サイトにて確認してみましょう。
7.CodeCampGate
CodeCampGateは20代のエンジニア転職に強く、実践的なスキルが身に付く転職成功プログラムです。
原則、入会時点で年齢を加味した評価をされます。
費用は入学金30,000円と授業料の448,000円を足して約480,000円で、学習期間は基本4か月で、後半2ヶ月は実践の開発に挑戦できます。
専属エンジニアとキャリアアドバイザーの手厚いサポートを通じて、地元での転職から首都圏の転職まで幅広く支援してもらえるので安心でしょう。
【オンラインか通学を選択可能×転職支援】おすすめのプログラミングスクール3選
オンラインか通学か選択でき、転職支援もあるおすすめのプログラミングスクールは以下の4つです。
1.フリーランス支援に強い!テックキャンプ
先ほども紹介したテックキャンプは、テクノロジーやITが主役の時代で活躍できる人材になれるプログラミングスクールです。
短期集中スタイルの10週間コースだと648,000円、夜間・休日スタイルの半年間コースだと848,000円です。
転職できなければ全額返金してもらえる転職保証のサービスがあります。
また、テックキャンプでは受講を検討する人向けに無料オンライン相談を用意しているので未経験者でも安心です。
転職支援を希望すると、テックキャンプが契約する企業の中から志向性にあった求人を紹介してもらうことができますよ!
2.通学・オンラインどちらもOK!TECH BOOST
TECH BOOSTはプログラミング学習を通じて、未来を変えることを目指しているプログラミングスクールです。
費用は、通学型の入学金は269,800円で、オンライン型の入学金は184,800円で、月額費用は両方とも29,800円です。
学習期間は3ヶ月〜でtech boostは転職支援が充実しています。
エンジニア転職支援サービス「Tech Stars」や独立支援サービス「Midworks」に所属するプロのエージェントが転職や独立を手厚くサポートしてくれますよ!
【副業やスキルアップしたい人向け】オンライン型のプログラミングスクール2選
次に、転職支援がないオンライン型のプログラミングスクールを2つ紹介します。
転職支援がないのでプログラミングを学んで独立したり、プログラミングの副業をしたりと本業に活かすためのスキルアップとして学びたい人におすすめでしょう。
1.CodeCamp
CodeCampは完全オンライン型のマンツーマンレッスンが特徴の教室です。
初心者向けのマスターコース、必要なところを選んで学べるプレミアムコース、受け放題のプレミアムプラスコースの3つのコースがあり、学習期間は2ヶ月~6ヶ月で細かくプランを選択できます。
マスターコースの場合だと148,000〜298,000円で、一番人気のプレミアムプラスコースは398,000円〜698,000円と比較的高額でしょう。
現役のエンジニアが学習をサポートしてくれること、さらに東証一部上場企業の研修にもコースが採用されるほどの、質の高い授業が受けられると評判です。
2.Aidemy
AidemyはAI技術に特化した完全オンライン方のプログラミングスクールで、年齢制限はありません。
Aidemy Businessでは目的や興味に応じて、オンラインで手軽に身につけられるように学習プランがパッケージ化して提供されています。
たとえば、AIリテラシーパックの場合の詳細は以下の通りです。
- 学習内容:AIや機械学習に関する基礎知識や技術
- 受講費用:78,000円
- 学習期間:3ヶ月間
Aidemyでは転職相談も実施しており、希望すればメンタリングでサポートしてもらえます。
オンラインのプログラミングスクールを使う際の注意点は3つ
オンラインのプログラミングスクールを使う際の注意点は以下の3つです。
- プログラミングを学ぶ仲間はできない
- 勉強中すぐに疑問点を相談できる環境はない
- プログラミングの勉強の時間管理を自分でしなければならない
オンラインでの学習は自分のペースで進めやすい反面、勉強する仲間ができたり、疑問点をすぐに先生に質問したりすることができません。
よって、オンラインのプログラミングスクールは勉強時間を確保して、自己管理できる人がおすすめでしょう。
オンラインのプログラミングスクールを選ぶ上でのQ&A
オンラインのプログラミングスクールを選ぶ上でよくあるQ&Aを以下にまとめました。
オンラインプログラミングスクールに関するQ&Aを確認して、疑問を解消しましょう。
Q1.30代がプログラミングを学ぶのにおすすめのスクールはある?
年齢制限が設けられることが多いプログラミングスクールですが、30代がプログラミングを学ぶためのスクールはあります。
ただし、プログラミング経験の浅い30代がプログラマーとして転職するのは20代と比較すると圧倒的に難しくなります。
年齢制限に関しては公式サイトのQ&Aに記載されていることも多いので、確認すると良いでしょう。
Q2.地方在住の場合、プログラミングスクールはオンラインの方がいい?
プログラミングスクールは首都圏に集中しやすい傾向があります。
地方在住の場合、通う手間や時間のことを考えるとオンライン完結型のスクールを選んだ方が良いでしょう。
直接やりとりができる通学型を希望する場合、オンラインと通学を併用できるスクールを選ぶのがおすすめです。
無理のない範囲で通えるように計画しましょう。
Q3.無料で学べるプログラミングスクールはある?
無料で学べるプログラミングスクールはあります。
しかし、「無料」で受講できるのはそれなりの条件や理由があり、満たさない限り無料になりません。
条件は以下のようなものがあります。
- 転職に成功した場合のみ、費用がキャッシュバックされる
- 指定人材紹介会社から紹介されたポジションで転職が成功した場合のみ受講料が無料
- プログラミングスクールの運営会社への就職を前提に受講する場合は受講料が無料
「無料」や「全額キャッシュバック」というワードは魅力的ですが、条件が細かく設定されているケースが多いでしょう。
「プログラミングを学習し、IT業界で活躍できるWebエンジニアになる」という目的を達成できるように、無料という言葉に安易に飛びつかないようにしましょう。
まとめ
- オンライン型のプログラミングスクールは自分の目的に合わせて選ぶ
- オンライン型のプログラミングスクールは転職まで支援してくれるコースもある
- 未経験からオンラインでプログラミングを学び、転職したいなら20代の間に始めるのがおすすめ