Paranaviトップ ノウハウ 制度/法律 失業保険・求職活動 失業保険をフリーランスが受け取る方法・条件+知っておくべき補償制度

失業保険をフリーランスが受け取る方法・条件+知っておくべき補償制度

SHARE

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

「フリーランスは失業保険をもらえないって本当?」「再就職手当ならうけとることができる?」

フリーランスは、失業しても失業保険はもらえません。

しかし、フリーランスも”もらえるケース”は存在します。

今回はフリーランスが失業保険・再就職手当をもらうためのノウハウをまとめました。

フリーランスは失業しても失業保険をもらえない

フリーランス失業は失業保険をもらえない
フリーランスとして働いている人は、仕事を失っても失業保険はもらえません。

失業保険は、正式には「雇用保険の被保険者が受け取ることができる基本手当」ですので、もらうには「雇用保険に加入している」必要があります。

失業保険の受給条件

  • ハローワークが認める「失業状態」であること
  • 定められた期間、雇用保険に加入していること

フリーランスとして働いている場合は雇用保険に入ることができないため、仕事を失っても失業保険は受け取れません

関連記事:失業保険の受給資格・給付の条件|だれでもすぐもらえる?

このケースはもらえる?もらえない?フリーランスと失業保険

フリーランス失業保険このケースはもらえる?
とはいえ、すべてのケースで失業保険がもらえないわけではなく、例外もあります。

ここでは「フリーランスが失業保険をもらえるときはどんなとき」なのか、具体例を挙げてみていきます。

もらえないケース1.フリーランスになるために退職した

フリーランスになると決めて退職した場合は、失業保険は受け取れません。

なぜなら、失業保険の受給には「仕事に就いていない」ことが第一条件ですので、フリーランスになると職に就いたとみなされるためです。

また、以下のような場合も受け取れないケースが多く、フリーランスになると決めてから失業保険を受け取ることはかなり難しいといえるでしょう

  • 事業ははじめたけど収入はまだない
  • フリーランスになると決めてはいるが開業届は出していない

管轄のハローワークが判断するため、悩んだら問い合わせてみるのがオススメです。

もらえないケース2.失業保険の受給中にフリーランスで仕事した

失業保険を受給中にフリーランスとして働いていてしまうと、失業保険はもらえなくなります

なぜなら「フリーランスで働いている=就職した」と見なされるため、失業保険を受け取ると不正受給になるからです。

しかし、就業したとみなされない程度の単発のアルバイトは失業保険を受給していても行うことができ、就業時間や収入額によって、失業保険が先送り・減額などの対応がとられます。

関連記事:失業保険を受給中にアルバイトをする際の注意点

もらえないケース3.失業保険の待期期間にフリーランスで仕事をした

失業保険の待期期間とは、受給者すべてに適用される申請後7日間ある受給制限期間のことを指し、待期期間中は、フリーランスはもちろん短期的なアルバイトなども含め一切の労働が禁じられています

この期間に働いた場合、失業保険を受給できなくなるのではなく受給が始まる期間を先送りにされるだけです。

しかし、フリーランスとして「仕事に就いた」と判断されるレベルで働いた場合は、待期期間中であろうと就業したとみなされ、失業保険は受け取れないでしょう。

もらえるケース1.求職活動の結果、フリーランスになった

「再就職を目指し求職活動を続ける中で最終的にフリーランスになった」と言う場合は、失業保険を受け取れる可能性が高いです

「フリーランスは失業しても失業保険をもらえない」で紹介した、失業保険の受給条件を満たしているためです。

とはいえ、「あらかじめではなく、結果的にフリーランスになったこと」を証明するのは難しいことといえるでしょう。

開業届を出した時点で就職したと判断されたり、フリーランスになることを申し出た時点で判断されたりと、管轄のハローワークへによって判断が違うため、相談が必要です。

もらえるケース2.求職活動中に、起業に関する準備や検討をした

退職後、起業を目指す方もいるでしょう。

退職後すぐに、フリーランスとして開業準備をする人は失業状態とはいえませんので、失業保険はもらえません。

しかし、退職後に求職活動を続けている中で、起業を検討したり、起業に向けて準備をしたりする場合は、失業保険の受給対象になる可能性が高いです

このケースも管轄のハローワークへ相談してみましょう。

フリーランスが失業保険を不正受給するリスク

フリーランスが失業保険を不正受給するリスク
フリーランスが失業保険をもらうには、かなり複雑な決まりがあることを紹介していきました。

「複雑で面倒くさい……」と、制度の決まりを守らないでいると、不正受給となり処分の対象になります

フリーランスの不正受給が必ずばれる理由

失業保険の不正受給は必ずばれると思っておきましょう。

なぜなら仕事の発注者であるクライアントは報酬の支払い調書や源泉徴収票など、マイナンバー記載のある法定調書を税務署に提出しているので、誰が報酬を受け取ったのかという情報はしっかり記録に残ることになります。

ハローワークは関係省庁とも連携しており、企業の届出書類と失業保険の受給記録をコンピューターで照合してきちんと情報を把握しています。

自分が不正をしても、クライアント側の正式な届出などで不正受給は簡単に発覚するのです。

失業保険の不正受給がばれたときのペナルティ

不正受給と判断された場合、重いペナルティを受けることになります。

ざっくり内容を説明すると支給の停止、不正に受け取った額の返還はもちろんのこと、不正に受給した額の2倍の金額を納付しなければなりません。

返還や納付をしないでいると強制処分(財産差押さえなど)になる可能性も。

特に悪質であると判断された場合には、詐欺罪として刑法で裁かれることもあるため「知らないうちに不正受給になってしまっていた」とならないように注意しましょう。

失業保険を受け取る方法6STEP

失業保険を受け取る方法
失業保険を受け取るまでの流れは、以下の通りです。

  1. 「離職票」と「雇用保険被保険者証」とを勤務していた会社から受け取る
  2. ハローワークで求職申込をする
  3. 申請後に7日間の待機期間を過ごす(一般離職者はこれに加えて2ヶ月間の給付制限がある)
  4. 雇用保険受給説明会に参加し、「雇用保険受給資格者証」を受け取る
  5. 「認定日」にハローワークへ行き、失業認定を受ける
  6. 認定後からおおむね1週間前後で、手当が振り込まれる

詳しい手続きや、必要な書類に関しては「失業保険のもらい方は5STEP!退職後に申請して受け取るまでの流れ」の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

フリーランスを目指すなら再就職手当の受給がオススメ

「仕事を受注できるまで無収入なのか」と落ち込むことはありません。

失業期間中にフリーランスを目指すと決めたなら、再就職手当を受け取れる可能性があります。

再就職手当とは「基本手当の受給者が安定した職業についたとき」に受け取ることのできる手当です。

失業保険より金額は下がるものの一定の条件を満たせばフリーランスでも受給可能なので、条件に当てはまるか確認しましょう。

再就職手当を受け取るための条件8つ

再就職手当を受け取るための条件
再就職手当を受け取るには、以下8つの条件をすべて満たす必要がある

  1. 就職日の前日までの失業の認定を受けた後の基本手当の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上あること
  2. 1年を超えて勤務することが確実であると認められること
  3. 待期満了後の就職であること
  4. 離職理由による給付制限を受けた場合は、待期満了後1か月間については、ハローワークまたは許可・届け出のある職業紹介事業者の紹介により就職したものであること
  5. 離職前の事業主に再び雇用されたものでないこと(資本・資金・人事・取引等の状況からみて、離職前の事業主と密接な関係にある事業主も含みます。)
  6. 就職日前3年以内の就職について、再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けていないこと
  7. 受給資格決定(求職申し込み)前から採用が内定していた事業主に雇用されたものでないこと
  8. 原則、雇用保険の被保険者資格を取得する要件を満たす条件での雇用であること厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」

4については、フリーランスになるということは会社に属さないことになるので、待期期間修了後1ヶ月以降に申請しなければ再就職手当の対象外となります。

また、8については、フリーランスは雇用保険の対象外のため満たす必要はありません。

関連記事:再就職手当は失業保険より得?計算方法・申請の仕方

フリーランスが再就職手当を受け取る方法3STEP

フリーランスが再就職手当を受け取る方法
失業保険受給中にフリーランスとして独立すると決めた場合、再就職手当を受け取りましょう。

再就職手当をうけとる手順を、3STEPで解説していきます。

  1. ハローワークにフリーランスとして独立することを伝える
  2. 税務署に開業届を提出する
  3. ハローワークで再就職手当の手続きをする

STEP1.ハローワークにフリーランスとして独立することを伝える

まず最初にハローワークにフリーランスとして独立することを伝えます。

「いきなり開業届を出せばいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それはNGです。

なぜならフリーランスになると伝えていなければ、失業状態のままだと捉えられてしまうからです。

手当の受給に影響が出る可能性もあるため、まずはハローワークに行ってきちんと届出をしておくことが重要です。

STEP2.税務署に開業届を提出する

ハローワークでの届出が完了したら税務署に開業届を提出します。

STEP3で後述しますが、開業届を提出しておかないと「安定した職についた」とみなされない可能性があります。

そうなると再就職手当の受給自体が難しくなることも。

開業届を提出しておくことで、今後の節税効果が期待できるなどメリットが多いので、開業届は必ず提出しておきましょう。

STEP3.ハローワークで再就職手当の手続きをする

無事開業届が受理されたら、ハローワークで再就職手当の申請を行います。

企業への就職ではなくフリーランスとして独立し再就職手当を受け取る場合は、開業したことがわかる証明書が必要なので、このときに開業届が必要になります。

開業届の原本もしくはコピーを用意しておきましょう。

そのほかに「再就職手当支給申請書」「雇用保険受給資格者証」の提出が必要ですが、これらについては以下で説明します。

申請に必要な書類

再就職手当を申請するには、以下の2つの書類が必要です。

  1. 雇用保険受給資格者証
  2. 再就職手当支給申請書

これらはハローワークにて受け取るものです。

このほか、自分で用意して提出する書類で以下のようなものがあります。

  1. 開業届のコピー
  2. 事業内容が証明(説明)できるもの
  3. 貸事務所の領収書
  4. 契約書など、1年以上仕事をがあることを証明するもの

フリーランスを長続きさせるためにやっておきたいたった一つのこと

フリーランスをながつづきさせるためやっておきたいこと
再就職手当はをもらうには、「1年以上を超えて勤務することが確実」でなければいけません。

また、再就職手当をもらうもらわないに限らず、フリーランスで仕事を続けるには仕事を獲得し続ける必要があります。

フリーランスが断続的に仕事を続けるためには、フリーランスエージェントの活用がマストです

エージェントはフリーランス一人一人に合った仕事をマッチングさせてくれるだけでなく、断続的に仕事ができるようサポートしてくれます。

中には「ITプロパートナーズ」のようなフリーランスの自立を支えることに特化したエージェントもあり、これらのサービスを活用することで、長くフリーランスを続けることができるでしょう。

ITプロパートナーズで仕事を見つける

関連記事:フリーランスエージェントおすすめ9社比較!案件・マージンなど一覧で紹介

失業保険がなくても安心!フリーランスが知っておきたい補償制度

フリーランスが知っておきたい補償制度
失業保険や再就職手当を受給できなくても、フリーランスが利用できる保証制度はあります。

厳選して3つを紹介しますので、覚えておきましょう。

  1. フリーランスの退職金「小規模企業共済」
  2. リスクへの補償「賠償責任保険」
  3. ケガや病気に備える「所得補償制度」

1.フリーランスの退職金「小規模企業共済」

会社員とは違い退職金が出ないのはフリーランスのつらいところ。

「もし廃業してしまったら……」という不安を消すには、小規模企業共済に加入しておくのがおすすめです。

小規模企業共済は開業届を出しているフリーランスなら加入することが可能です。

廃業した際に積立金を一括もしくは分割で受け取ることができるため、フリーランスにとっての退職金の役割を果たしてくれます。

2.リスクへの補償「賠償責任保険」

フリーランスになる場合、自分の身を守る補償についても知っておく必要があります。

業務遂行中の事故だけでなく情報漏えい、著作権侵害や納期遅延など会社員時代とは無縁だったリスクに遭遇することもあるでしょう。

フリーランス協会による「賠償責任保険」に加入しておけばフリーランス特有のリスクに備えることが可能です。

発注先も補償対象となるため、加入しておくことでクライアントにも安心してもらえるというメリットもあります。

3.ケガや病気に備える「所得補償制度」

フリーランスの1番大きな不安は、ケガや病気で働けなくなったときのことではないでしょうか。

会社員のように有給休暇という制度がないため、収入が完全に途絶えてしまう可能性もあります。

しかし「所得補償制度」への加入でフリーランスでも休業中の補償を受けることが可能になります。

所得補償制度はすでに紹介した「賠償責任保険」を提供しているフリーランス協会のサービスで、もし病気やケガをしてしまっても一定の補償を受けることができるためフリーランスで働くうえでも安心できます。

フリーランスの失業保険に関するQ&A

フリーランスの失業保険に関するQA
フリーランスの失業保険や再就職手当に関する疑問を解決していきます。

Q1.失業保険や再就職手当をもらったら確定申告の必要はある?

失業保険や再就職手当の確定申告の必要はありません。

厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」に、「雇用保険(基本手当)の給付は全て非課税ですので、確定申告の必要はありません。」と明記されています。

受け取っても確定申告はしないで問題ありません。

Q2.フリーランスはいくら失業保険をもらえる?

失業保険の総額は、辞める直近でもらっていた賃金・雇用保険の被保険者であった期間・年齢・退職の理由などから決まります。

失業保険、【いくらを、いつからもらえる?】金額と期間の計算方法」の記事で、詳しい計算方法・もらえる期間などを確認できます。

まとめ

  • フリーランスが失業しても失業保険はもらえない
  • 就職活動後、結果的にフリーランスになることを決めた場合は再就職手当がもらえる
  • フリーランスとして長く仕事を続けたいのであればフリーランスエージェントで仕事を探すのがオススメ

SHARE

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア
アバター
Writer パラナビ編集部

VIEW MORE

パラナビオンラインサロン
Page Top