Paranaviトップ ライフスタイル 旅/留学 息子とアメリカに“親子留学”。フリーランス観光PR・長瀬亜美さんの強みは「新しい世界に踏み切る、思い切りのよさ」

息子とアメリカに“親子留学”。フリーランス観光PR・長瀬亜美さんの強みは「新しい世界に踏み切る、思い切りのよさ」

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旅好きが高じて、海外観光局のPR会社に転職。結婚と出産、育休、復職を経て、フリーランスで観光系PRをしているのが、長瀬亜美さんです。「PRは私の天職だと思った」というほど仕事を楽しんでいる長瀬さん、今は4歳半の息子さんと2人で“親子留学”にチャレンジしています。人生における「タイミングのつかみ方」について話を聞きました。

タイミングを逃さない!後のことは後で考える

――いま息子さんと2人暮らしで、アメリカの大学院で学んでいるそうですね。

今年6月まで、夫の駐在に合わせて家族でアメリカに住んでいました。2月ごろに観光業界誌を見ていたらたまたま、日本の観光庁がセントラル・フロリダ大学大学院の留学生を募集しているのを見つけたんです。これは面白そう! と思って、すぐに応募を決めました。

応募には「満35歳まで」「観光産業従事者で、実務経験5年以上」とかの条件があったんですが、私はちょうど今年35歳になるのでぎりぎり。また新卒から社会人生活のほとんどで観光業に携わっていたので、募集要件を満たせたんです。

――お一人ではなく、息子さんも連れていくことにしたんですね。

はい。今しかできないことだから息子も連れていって、いわゆる「親子留学」をしようと思いついたんです。とりあえず応募してみて、後のことは受かってから考えることにしました(笑)。「できるかな」じゃなくて「とりあえずやってみる」っていう思い切りが、新しい世界を見るためには大事なのかも。選考は書類と推薦状だけで、合格通知をもらったのが4月のことでした。

――すごいスケジュール!2人でのアメリカ行きに、不安はありませんでしたか?

夫は、いつも日付が変わってから帰宅するような激務な仕事なので、息子を日本に置いて私一人で行くという選択肢はなかったんです。もし何かあったら、授業はすべてオンラインで受けさせてもらうようにすれば大丈夫かなと。アメリカでの子育ても2年間経験していて安心感がありましたし、息子も英語を話せるので、不安はありませんでした。

息子とアメリカに“親子留学”。フリーランス観光PR・長瀬亜美さんの強みは「新しい世界に踏み切る、思い切りのよさ」

まだ見ぬ世界を見たい。「もっと頑張りたくて」転職を決意

――もともと、長瀬さんはどんなキャリアを積まれてきたんでしょうか。

新卒では、大好きな「旅行」に関われるANAグループの会社に入り、人事や役員秘書をしていました。新人トレーニングが手厚い、いわゆるホワイト企業だったんですが、しばらくすると私の心にモヤモヤが出てきてしまって。

――どういうモヤモヤだったんでしょう?

自分がやりたかったのは本当にこれだったっけ? っていう疑問ですね。私、大学時代は、全国大会常連のチアリーディング部で、練習漬けの毎日を過ごしました。絵に描いたような体育会系だったので、就職してからも「自分で何かをやり遂げた、成し遂げた感」がほしくなったのかなあと思います。

――長瀬さんは、頑張ることが好きなんですね!それで転職に至ったんですか?

3年目のある日、海外の観光局のPRをしている会社に連絡を取る機会がありました。日本にいながら海外の観光に携われるなんて素敵な会社だなあと思ったんです。いっそそこに転職しようとしたんですが(笑)、そのときは募集がなくて。ずっとウォッチしていたら、2年後に募集が出たので即応募しました。PRは未経験でしたが、ご縁があって受かったので転職を決めたという流れです。

小さな会社で、「PRという天職を見つけた」

――PRは未経験での転職、大変じゃなかったですか?

少人数の会社で、入社後にすぐ存在感を求められる環境に最初は驚きました。PRのプレスリリース作成からSNS運用、イベント運営、プレスツアーの実施まで、とにかく自分で何かもやらないといけないんです。でも必死で食らいついていくうちに、結果が出た時のやりがいにやみつきになりました。天職を見つけたと思いましたね。ここで働きながら結婚して、夫の転勤に伴って北海道へ引っ越したり、出産したり、ライフステージの変化も経験しました。

――まだリモートワークという言葉すらなかった時代ですよね。北海道では、どうやって仕事をしていたんですか?

海外のクライアントは「結果重視」が多いので、会社は「クライアントがOKなら、家族の都合に合わせた働き方でいいよ」と言ってくれたんです。いつも家で仕事して、月1回は東京出張、たまに海外出張にも行きました。クライアントのホテルが北海道でオープンすることになり、私がSNS向けの撮影など任されたときはうれしかったですね。

息子とアメリカに“親子留学”。フリーランス観光PR・長瀬亜美さんの強みは「新しい世界に踏み切る、思い切りのよさ」

息子さんと2人で、フロリダのディズニーワールドにて♡

3社目に転職、男社会へ。もっと自信を持てるようになった

――自分に合ったやり方で働き続けるモデルケースですね。

はい。でも産休・育休を取った時、今後のことをじっくり考えたんです。PRという天職を生かしつつ、旅行以外の分野にも広げたいなと思うようになって、東京に戻ってから、旅行以外のクライアントをたくさん持っている外資系総合PR会社に転職しました。

そこで任された担当は、外資のタイヤメーカー。タイヤ業界はいわゆる男性社会で、まったく知識のないタイヤについてイチから教えてもらいました。新しい経験をたくさんさせてもらったなあと思います。「私、旅行以外の分野もしっかりPRできるんだ!」という自信を持てるようになりました。

――好きな「旅行」の仕事がないことに、ストレスはありませんでしたか?

まさにそこが問題で(笑)。仕事はとても充実していたけど、旅行の仕事がいっさいない毎日は、どこか穴があいたような喪失感もあったんです。そんな時に、現在も担当している海外政府観光局のPRの仕事をフリーランスで受けないか? というお話をいただいたのをきっかけに、独立を決意しました。

いざフリーになると、知り合いからちょっとPRを手伝ってほしいとか、前職の会社からPRやSNS運用を手伝ってくれとか、いろいろ仕事をもらえて。2社目で、いろんな仕事を一人で回していた経験が、ここで生きました。フリーだから、家族でアメリカに引っ越してからも仕事を続けやすかったです。

夫婦で決めてる「子育てのルール2つ」

――今はお1人で子育てをされていますが、子育てについてご夫婦での取り決めはありますか?

夫と話し合って、子育ての「2つのルール」を決めています。1つ目は「ほかの人の力を借りて育てる」こと。親として未熟な私たちだけじゃなく、専門家である保育士さんの手を借りながら育てられるのは本当にありがたいことだと思っています。子どもを他人に預けることに罪悪感を持つ必要はまったくないし、いろんな人の力を合わせて育てていくのが、私たちには合ってるなと感じます。

2つ目は「体験型学習」。親の目線から子どもに教えるだけじゃなく、いろんなことを一緒に体験して学ぶということです。例えば、コロナでおうち時間が増えたこともあって、よく子どもと一緒に料理をします。息子は4歳半でニンジンの皮をむいて上手に切れるようになりましたよ(笑)。危ないからやらせない、ではなくて、安全を確保してあげながら同じ体験をしたい。「子どもだからできない」という制限は、できるだけつくらないようにしています。

――素敵!子育てと仕事の両立で、マイルールにしていることはありますか?

「子育てを、何かをやらない理由にしない」こと。それは子どもに対して失礼だし、そんなことを知ったら子どもも悲しいかなって。息子と2人の生活が始まって2カ月ほどですが、ご飯を作ったら「おいしいね」、一緒に夕焼けをみたら「きれいだね」と言ってくれる息子がいて幸せです。それが今の私の活力になってます!

長瀬亜美(ながせあみ)1986年生まれ。東京都出身。上智大学外国語学部卒業後、二度の転職を経て、2019年よりフリーランスPRへ。海外の政府観光局など主に観光系のPRを担当。「旅×PR」のプロフェッショナルを目指して、4歳の息子とともに、米国フロリダ州で親子留学に挑戦中。趣味はもちろん旅行。米国滞在中にロードトリップに目覚め、キャンプ泊をしながら40州制覇。メールアドレスはこちら:amynagase@gmail.com

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小野アムスデン道子
Writer 小野アムスデン道子

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