Paranaviトップ ライフスタイル 暮らし 【パートナーの呼び方】働く既婚女性312人に聞いてみた!令和時代にしっくりくる呼び方は?

【パートナーの呼び方】働く既婚女性312人に聞いてみた!令和時代にしっくりくる呼び方は?

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結婚・事実婚・選択的シングルマザー……。まだまだ保守的な日本でも、パートナーシップの形は少しずつ多様化が進行中。そんな中、悩ましいのは「パートナーの呼び方」問題。皆さん、自分や他人のパートナーのこと、なんて呼んでいますか? 今回パラナビが、25〜44歳の働く既婚女性312人にアンケート調査を実施。みんなのリアルを一挙にご紹介します!

普段は「あだ名」も含めた「名前呼び」が過半数

パートナー呼び方・円グラフ

「名前(〇〇くん・ちゃん付)」と回答する人がもっとも多い結果に。「名前(呼び捨て)」「あだな」が僅差で続き、パートナーとのフランクで親密な関係がうかがえます。

アンケート回答者(20代~40代)の親世代だと、「あなた」「お前」「呼びかけ(ねぇ、おい)」の割合が増えてくるのでしょうか? 時代と共に、より対等で個人主義な関係が増加しているのかもしれません。

親しい人に話すときは、「旦那」呼びがメジャー

パートナー呼び方・円グラフ

3人に1人近くの人が「旦那」呼びを採用。「主人」や「夫」よりもカジュアルで、名前やあだなで呼ぶよりも2人の関係性が分かりやすいからでしょうか。

作家・インフルエンサーのはあちゅうさん(1986年生まれ)もパートナー(事実婚)のAV男優・しみけんさんを「旦那」と呼んでいます。過去ブログで、「旦那という呼び方に主従関係を感じるという人もいるらしいけれど、我が家に関してはけんちゃんへのからかいみたいなニュアンスもあって呼んでいるのかも……」という趣旨の説明をされていましたね。

2019年に漫画家の清野とおるさんと結婚した壇蜜さん(1980年生まれ)。著書『結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2』の中で、清野さんのことを「亭主」「男」と呼んでいます。お2人は、週の半分くらいを一緒に過ごす半別居婚。2人の個性とユニークな関係性が、呼び方にも表れているような気がしますね。

よりオフィシャルになると「夫」「主人」がぐっと増える

パートナー呼び方・円グラフ

こちらも「旦那」と呼ぶ方が最大多数という結果に。続いて「夫」「主人」を採用する方が多いようです。

男女のパートナーシップに関する日本語には、ジェンダーバイアスを感じる表現も多いように感じます。とはいえ、より平等な表現に見える「配偶者」「パートナー」は、まだ日常会話で使える言葉にはなっていないようですね。

先日妊娠を発表した元バチェロレッテの福田萌子さん(1987年生まれ)は、パートナーの井出川直樹さんのことを「パートナー」と呼んでいます。井出川さんと入籍するかは「選択をする日がきましたら」発表するとのこと。今後なんらかの選択をすることになった場合に、呼び方が変わるのかにも密かに注目しています。

自分のパートナーの呼び方は「気にしない」が主流

パートナー呼び方・円グラフ

「いいえ」「気にしない」という回答が過半数を超えました。自分のパートナーとは自分の身内なわけですし、呼び方についてはそこまで気にしないという人が多いのでしょうか。

パートナーの呼び方はそれ自体にはあまり深い意味はなく、定型文言化されているという考え方もあります。あまり気にしても仕方ないと考える人も多いのかもしれません。

気になるのは「話し相手にどう思われるか」

パートナー呼び方・円グラフ

「はい」と回答した人に詳しく聞いてみると、「話し相手にどう思われるか(思われたいか)」を気にしているという人がもっとも多いという結果になりました。呼び方ひとつでその人のパートナーシップに関する価値観が見えてくることもありますから、慎重になる人がいるのも分かりますね。

話し相手のパートナーは「旦那さん」が自然

パートナー呼び方・円グラフ

「旦那(さん)」が約半数を占めました。パートナーの方とも親しい間柄であれば名前で呼ぶこともあるかもしれませんが、そうでなければ「旦那さん」がいちばん自然で呼びやすいのかもしれませんね。

「相方」や「彼」などはかなり少数派。親しい人であったとしても、話し相手が婚姻関係にある場合、こういった呼び方は少しカジュアル過ぎると感じているのでしょうか。

ジェンダーバイアスの薄い「夫」にもネックが

パートナー呼び方・円グラフ

こちらも「旦那(さん)」が圧倒的多数で、次点が「ご主人」という結果に。どちらの言葉も話し相手のパートナーを立てる表現ですし、丁寧な印象があります。

一方で、「話し相手<話し相手のパートナー」という関係性を言外に匂わせる言葉であるような気も。 

自分のパートナーであれば「夫」がジェンダーバイアスの薄い呼び方として使えますが、相手のパートナーの呼び方としては使いにくいのがネックです。2017年に放映されたTVドラマ『カルテット』(TBS系)を覚えているでしょうか? 松たか子さん演じるヴァイオリニストの失踪した夫のことを登場人物たちは常に「夫さん」と呼んでおり、そのことがネット上で話題になっていました。聞きなれない呼び方への違和感もありますが、脚本におけるこだわりが感じられるポイントでもあるような印象ですね。

25~44歳女性のパートナーシップに対する理想と現実

【パートナーの呼び方】既婚女性312人に聞いてみた!令和時代にしっくりくる呼び方は?

 今回のアンケート結果をまとめると……、 

  • お互いを名前やあだ名で呼び合うなど、パートナーシップはより対等でフランクなものに変わってきている
  • 対外的にパートナーを紹介したり、相手のパートナーに言及するときには、従来使われてきた言葉を使うことにそこまで抵抗はない
  • 日常語の中には、このギャップを埋める「ちょうどよい言葉」が無い

アンケートから見えてきたのは、急速に変化しているパートナーシップの実態と、昭和時代から変わらない「呼び方」のギャップ。アンケート回答者の親世代に多く見られたようなパートナーシップにおける男女格差は薄まってきているものの、それを表現する「ちょうどいい言葉」がまだ発明されていないということなのかもしれません。

「たかが呼び方」かもしれませんが、言葉選びは知らず知らず、人の意識に影響を与えているもの。自分のパートナーシップ・相手のパートナーシップにぴったりくる呼び方を、慎重に選んでいきたいですね。

<調査概要>
調査対象:会社員、公務員、自営業、自由業、経営者の25~44歳の既婚女性312名
※エリア、子どもの有無は均等割付
調査方法:インターネット調査
調査日:2022年4月5日(火)

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梅津奏
Writer 梅津奏

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