キラキラ、キレイ、憧れ、スタイルがいい……、「モデル」という職業に、ちょっと一般人とは違う遠いイメージを持っている人も多いかもしれません。でも、そんなモデルに、週末や副業としてなど自分の好きな時間にだけチャレンジできるというアプリがあるんです。「読者モデル」という言葉を「週末モデル」という言葉に置き換えたい、と語る「週末モデル」運営会社MONOKROM代表の筒井まことさんと、ご自身もモデルやセラピストとの副業をこなす広報の下田奈奈さんに、サービスにかける思いについて聞いてきました!
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事務所に所属するよりも、アプリの方がチャレンジしやすい
――最近、マツコ・デラックスさんの番組でも取り上げられて話題の「週末モデル」ですが、一言でいうと、どんなアプリですか?
――モデルさんも企業も登録するのは無料なんですね!
筒井
そうですね。登録自体は無料で、案件が成立したら、企業はモデル料を支払います。モデルさんにはその料金の70%が入り、30%はシステム側に入るという仕組みです
下田
実際の画面では、あらかじめ企業からいただく金額の30%引かれた金額がモデルさん側に表示される仕組みです
――モデル料というのは大体いくらくらいで、どの程度の案件が募集されているんでしょうか?
筒井
案件によってバラバラですね。イベントに来てくださいというような無料のものから長期にわたる何百万単位のものまで、本当に幅広いんです
下田
毎日何かしらは案件が更新されていますね。1日10件くらいはあります
――モデルというとハードルが高いようにも思えますが、その辺りはいかがですか?
筒井
モデルさんからすると、アプリだから入りやすいというメリットはありますね。プロダクションに連絡して、書類を郵送して、オーディションして……といった面倒なプロセスもいりません。持っている写真をアプリに登録するだけなので、人に言わなければ誰にバレることもなく応募はできます
下田
「モデル」だけだと敷居が高いけど、「週末モデル」なら本業があるという前提なので、みなさん割とチャレンジしやすいみたいです。もちろんモデル経験者もいますが、まったくやったことがないからこそ、新しく挑戦してみたという人もいます。企業からも、リアルなOLさんがいい、というリクエストがあって、むしろ、本職でないことがプラスになることもあります。等身大のモデルさんの需要が増えていまて、いわゆるランウェイを歩くようなモデルさんだけがモデルだというイメージではなくなっていますね
個性が求められるから、誰にでもチャンスがある
――スタイルがいい、容姿がいい、といった価値観だけが求められるわけではないんですね!
筒井
そうですね、趣味嗜好や職業に関する案件なんかもあるので、その人の個性が活かせるような案件が何かしらあるはずです
下田
コーポレートサイトのイメージ動画の撮影で、確定したモデルさん3人が結果的には全員OLだったということもあります。ほかにも、マタニティ系のECサイトのモデルさんで実際に妊娠されている人が起用されたこともありますね
――誰にでもチャンスがあるんですね! 実際ここ最近で登録者数が増えていますか?
下田
新元号や2020など節目となる年が多いこともあって、新しいことや副業にチャレンジしたいという女性が、まず「週末モデル」からやってみるという例もあって、確実に増えていますね
――実際に慣れていないモデルさんだと不安もあると思いますが、現場でのトラブルなどはないですか?
筒井
カスタマーサポートなどのフォロー機能はもちろん整えています。また、「週モ女子会」というモデルさんを集めた会を定期的に開催し、写真の撮られ方やポージングの勉強をしたり、宣材写真の撮影をしたりしています。オウンドメディアではモデルさん向けのハウツー記事も発信しています。直前のキャンセル対策としては、4000名の登録モデルや社員にも「週末モデル」が在籍しているので、代打で対応をしています
下田
企業側にもモデル側にも実績を5段階で評価するカラットという機能があります。キャンセル履歴なども出るようになっているのでミスマッチは起こりにくいですね
――未経験の方でもモデルをするようになって、「モデルっぽく」変わっていくものですか?
下田
いい例で、将来カフェを開業したいという夢を持っている栄養士の方がいて。それまで料理の投稿をメインにインスタグラムに投稿していたんですが、「週末モデル」をするようになってから、ご自身の姿も投稿するようになったんです。それで、フォロワーが10,000人にまで増えたという例もあります。主婦の方でもモデル活動をきっかけに行動的になって、パーソナルカラーのスタイリストの資格を取るようになった方もいます。
筒井
女性は、いくつになっても自分をキレイに見せたいという欲求がありますよね。お仕事も、自分磨きと重ねて、楽しんでやっていただけている方が多いように思います
下田
モデルさんを集めたイベントをやっていると、モデル活動をきっかけに、人間関係が変わったという声も多いです。もともとチャレンジ意欲旺盛の人も多く、ビジネスや美容の仲間などとの出会いが、さらに刺激になっているみたいです
「読者モデル」という呼び名を「週末モデル」に変えたい
――企業側からの評判はいかがでしょうか?
下田
キャスティング会社に依頼する手間もかからず、相場を気にしないで自由に価格設定ができるということで好評いただいています。また、モデルさんとサイト上で直接メッセージのやり取りができる、リアルで等身大なモデルさんが起用できる、手軽に集められるということもいいと言っていただけますね
――雑誌やウェブ動画でモデルを探すときに、いつも友人の口コミを頼って読者モデルさんを紹介してもらっていたので、モデルさん探しの苦労や煩雑さは痛感しています。コミュニティの大ボスみたいな人に連絡して、紹介してもらって……。ドタキャンや遅刻、写真と実物が違う可能性もあるし、支払処理などの手続きも本当に大変です(笑)
筒井
まさに、そういう「読者モデル」層の再編を目指して「週末モデル」を始めたんです!「読者モデル」は、プロダクションも制作側も管理していない。サークルの中心人物のような人に連絡して、断られたらまた別の人に連絡して、というようなクローズドな経路しかなかった。これがオープンで一括化されたプラットフォームに集約されたら、起用する方にとっても理想的ですよね
下田
モデルさんにとっても、今までは、そういったコネクションのあるオーガナイザーさんから連絡が来るのを待つしかなかったのが、自分で好きな案件を選んで応募できるようになったのは、大きいですよね
――先ほどもありましたが「週末モデル」というネーミングが、「週末ヒロイン」みたいでキャッチーで、なじみやすいですよね!
筒井
もともと「読者モデル」という言葉を「週末モデル」に置き変えたかったというのもあります。15年くらい前、キャバクラで働いていた女性がモデルをする雑誌が大ヒットして、女の子の憧れの職業にキャバクラ嬢がランクインするほどまでになりました
――「小悪魔ageha」ですね! あの時は、ブームがすごかったです!
筒井
その後も、女性誌で「読者モデル」という存在はどんどん広がりましたが、いわゆるプロダクションに所属するモデルさんとは、一線を引いていました。あくまで、モデルやタレントになりたい=卵という見られ方だったんです。時代は変わって、本職のモデルを目指すための2軍としてではなく、そもそも本業があって副業の中の選択肢の一つとしてモデルをしようという価値観が増えてきたときに、それは「読者モデル」ではなくて「週末モデル」と呼んだ方がいいんじゃないかと考えたんです
下田
モデル業界でも、それ一本でやっていくという以外の選択肢が増えてきているように思います。私自身も学生時代にタレント活動をしていたのですが、あえてOLとしての経験や能力を身につけたいと思いベンチャー企業へ就職をしました。両方経験しているからこその思いがあり、今このサービスに参加しています
――「本業が別にあること」が、強みになる時代になってきたのかもしれませんね。何かチャレンジをしてみたいと考えているパラナビの読者にも「週末モデル」はオススメですか?
筒井
はい! 最初から何かやる前提ではなくても、まずは気軽に登録して、いろいろな案件を見てみるだけでも世界が変わると思います。パーティに来ませんか? といった入りやすい案件もありますので、ご安心ください(笑)
下田
実際に登録して、ほかのモデルさんに会ってみて初めて、やりたいことが見つかったという方も多いです。ほかにも、モデルとして参加した撮影現場で、本業のお仕事につながる縁ができたというモデルさんもいますし、必ずプラスになります! ぜひ、一歩を踏み出してみてください!
筒井
女性のための副業支援アプリです。普段、会社員として働きながら、週末にモデルをやってみたいという女性と、モデルを探している企業とのマッチングアプリで、2017年12月にサービスが始まって以来、登録企業は800、登録モデルの方は4000名にのぼります。女性が輝ける場所を幅広く提供していこうという思いでやっていて、モデル以外にもアパレルやコスメなどのショップ店員といったお仕事もご案内しています