Paranaviトップ ライフスタイル 家事/育児 「小さいときにコレ、やっておけばよかった…!」中学受験に四苦八苦する母が伝える、早期教育ツールのオススメ7つ

「小さいときにコレ、やっておけばよかった…!」中学受験に四苦八苦する母が伝える、早期教育ツールのオススメ7つ

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「働きながら子育てが大変」と聞くたびに、心配になることがたくさんありますよね。この連載では、小・中学受験をテーマにした小説「天現寺ウォーズ」「御三家ウォーズ」の作者で2児の母である佐野倫子が、取材や実体験をもとに、働くママに「ワーママライフハックのバトン」を渡したいと思います。

中学受験の下地作り! 幼児~低学年にオススメの教材&過ごし方

「あ~、キッズが小さいうちに、これをやっておけばよかった……!」現在中学受験生と低学年の息子を持つ筆者。いよいよ受験生となり、息子が頑張る様子を見ていると「子どもが小さい頃、もう少しあれをやっておけば今、楽だったんじゃ!?」と思うこともしばしば。

キッズが未就学児の間~受験勉強が本格化する前に、楽しみながら自然に知識を身につける方法があります。今回は幼児~低学年にオススメの教材&過ごし方を、7つご紹介します。

① 歴史の学習漫画

楽しみながら、日本と世界の歴史の流れを掴む方法として、ご自身も活用された方がたくさんいらっしゃることと思います。我が家では、3歳くらいのときに全巻購入、とりあえず手の届くところにどーんと並べておきました。やがて字が読めるようになると、自由に大手を振って読めるマンガというのが貴重だと気づいた子どもたち(笑)、繰り返し読むように。

ご存知のとおり、各出版社から歴史漫画が出ていますが、お好みで選んでOK。改定が重ねられ、素晴らしい内容です。歴史は流れが大切。大局がわかっていれば、細部の暗記も効率よく可能です。歴史漫画を読み込んでいたおかげで、息子は歴史だけは勉強がスムーズです! コツは、とにかく自由に、息抜き代わりに読めるようにリビングあたりに並べておくこと。いかに自主的に繰り返し読むかにかかっています。

中学受験に四苦八苦する母が伝える、早期教育ツール

② オンライン英会話

近所の英会話教室に通わせていた我が家。ネイティブの先生が教えてくださり、素晴らしいカリキュラムでした。が、問題が2つ。週に1コマ、60分のクラスでは到底しゃべれるようにならないことと、やがて習い事や塾が忙しくなり、通い続けるのが難しいこと。授業料が週1回で2万円を超えたことも遠因でした。

周囲を見ても、中学受験勉強が本格化すると休会した、というご家庭が多いように見えます。それならば、はじめからオンライン英会話にすればよかった! と考えました。メリットは送り迎えが不要、好きな時間に、比較的フレキシブルに授業を受けられること、通うよりもリーズナブルであること。

これらのメリットを活かして、週に数回、長期間通うことが可能となります。子ども向けの会社もあるので、まずはいくつか無料体験で相性を確かめましょう。うまく活用して細く長く続けるのがオススメです。

③ 公文やRISU算数(リス算数)などの無学年制教材

中学受験の要は計算力。そう実感する母なのですが、時、すでに遅し……(笑)。計算力は一朝一夕には身に付きません。また、中学受験においてもっとも合格者平均と受験者平均の差がつく、すなわち「合否を分ける」ことが多いのが算数。

算数に苦手意識があると、中学受験は一気にハードモードになります。それを回避するためには、コツコツ算数の基礎を固めておくのがオススメ。王道であり、元祖スモールステップで計算を頑張る公文や、タブレットでどんどん先に進められる教材「RISU算数」が人気のようです。

また進研ゼミやZ会などの通信教材は、事情を話すと1学年飛び級して購入できるケースもあるようです。我が家でも年長に上がるタイミングで小学1年生コースをスタートしました。事前に少し市販のドリルで慣れておいて、問題なく始めることができました。裏技ですが、ご興味があれば聞いてみてください。

中学受験に四苦八苦する母が伝える、早期教育ツール

④ 都道府県やことわざのかるた

暗記のベースはゲームで、という作戦です(笑)。低学年のうちにぜひ親子で遊びながら身につけてしまいましょう。さもなくば、我が家のように白地図を何枚もコピーしてひたすら埋める、というマッチョで面白味のない勉強法になってしまいます(涙)。ことわざや四字熟語などもゲームで楽しく覚えられるでしょう。

かるたのみならず、楽しみながら学べる漫画もたくさん出ています。書店でお子さんと一緒に選んでみてはいかがでしょうか。

⑤ 地図帳や図鑑を持って外遊び&旅行

実体験が沢山ある子は、机上の勉強で暗記が始まったときに強いです。我が家の場合、旅行は人一倍連れていったのですが、どうにも理科、とくに生物が弱い。これはもっと自然に親しませる経験が必要だったと反省しています。

虫の飼育や公園遊び、セミとりは頑張ったつもりだったのですが……。もう一歩、お気に入りの図鑑や地図を持って親子で探検をしておけば、こんなに理社で苦労しなかったのにとうなだれています。YouTubeや教育番組でもOK、とにかく興味を持てるようにさまざまな切り口で仕掛けておくのがおススメです。

中学受験に四苦八苦する母が伝える、早期教育ツール

⑥ たくさん本を読む

結局、これがいちばん効いてくるのでは……と個人的には思っています。文章を読む力は、全ての科目で基礎になります。なにも名作全集のようなものだけでなくてもかまいません。私は昔、家に松本清張など大人のミステリーがたくさん積んであり、暇に任せてそれを読んでいました。ジャンルを問わず、大人の本を読むと、その思考体系がインストールされ、一歩先をいくことができます。

お子さんが興味のある分野で、自由に、のびのびと本を読む。これが結果的にいちばん、机の上の勉強時間を「減らす」ことにつながります。そしてその時間は、肝心の高学年にはあまりありません。ぜひ幼いうちから、自由に手に取れるよう、本をたくさん並べておいてあげてください。

⑦ ワークショップやサマーキャンプで「背伸び体験」

もうすぐ夏休み。普段と違う体験をするチャンスです。地域の児童館主催のキャンプや遠足、インターナショナルスクールのサマーキャンプ、スイミングスクールの短期集中レッスン、習い事の合宿……さまざまなチャンスがあります。できれば、普段はできないような経験ができるといいですね。新しい体験は子どもに自信を与えます。

我が家では去年、六本木ヒルズなどで行われた子ども向けイベント「キッズワークショップ 2022」に申し込み、弁護士&検察官体験の機会をいただきました。それ以来、裁判所に傍聴に行くなど、あきらかに司法への興味が出た模様。

たった1回の体験が、将来につながることもあるかもしれません。まずは情報を集めて、ぜひ検討してみてください。

いかがでしたか? わが家の「反省」を詰め込んだ申し送り。ぜひとも皆さんに活用していただければ幸いです。

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佐野倫子
Writer 佐野倫子

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