「働きながら子育てが大変」と聞くたびに、心配になることがたくさんありますよね。この連載では、小・中学受験をテーマにした小説「天現寺ウォーズ」「御三家ウォーズ」の作者で2児の母である佐野倫子が、取材や実体験をもとに、働くママに「ワーママライフハックのバトン」を渡したいと思います。
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情報感度の高いママたちの、リアルな声まとめ
突然ですが……お子さんをお持ちの方、習い事の選択肢ってものすごく多くて、迷ってしまいませんか?
何か習わせてあげたいけれど、時間もお金もそして親の手間もそれなりにかかるのが幼児期の習い事。できれば楽しんで取り組むのはもちろんのこと、少しでも将来「やっててよかった!」って思ってほしいですよね。
そこで私の周囲で、小学校や中学校の受験に成功したママ友たちに「これは習っておいて良かった」「受験を終えてから振り返るとコスパ、タイパが良かった」「小さいうちからスタートする甲斐があった」という習い事についてインタビュー。とくに情報感度の高い港区ママたちの、リアルな声を集めてみました。
① 水泳
まずはママ世代にも身近な習い事の代表格、水泳です。メリットはこちら。
- 水難事故から命を守る可能性を上げられる。
- 温暖化の影響で酷暑となり、小学校の水泳授業が減少しているため、昔のように充分な練習ができない今、プールに入ること自体が貴重な機会になっている。
- 基礎体力が向上する。
- ほかの習い事に比べると比較的安価な傾向にある。
デメリットはこちら。
- 1回のレッスンが30分から60分、幼児期は着替えもあり、保護者が送迎したりレッスン中は見学したりする場合が多い。
- 上達がゆっくりな子もいるため、週1回程度の頻度だと費用対効果が下がる。
- 都心の場合、近所にスイミング教室が少なく、車などで送迎する必要がある場合も。
② ピアノ
自身がピアノを習っていたママも多いのではないでしょうか。メリットはこちら。
- 幼少期から始めることで音感やリズム感が養われる。
- 生涯の趣味として、ピアノを通じて音楽で人生を豊かにできる。
- 楽譜が読めるようになり、学校の授業や演奏会にも自信をもって臨める。
- 地道に練習する力がつく。
デメリットはこちら。
- 地道な練習が必要なので、数年でやめてしまう子も多数。
- 大人になっても趣味としてたしなめるレベルにするためには5年以上、できれば10年ほど続ける必要がある。
- 発表会に会場費や衣装代などまとまった出費がある。
- 毎日練習が必要なので、子どもの気が乗らないときは親が促す必要があり、時期によってはストレスを感じる。
③ バレエ・ダンス
昔から人気のバレエと、いま人気急上昇中のダンス。メリットはこちら。
- 柔軟性が養われ、ケガをしにくい体づくりができる。
- 体を意識する機会が増え、スタイルや健康、姿勢を意識するきっかけになる。
- 仲間との交流を通じて心身が成長する。
デメリット
- 発表会や衣装代など、定期的にまとまった出費がある。有名なバレエ教室の場合は、10万円単位でかかることも。
- 教室によっては熱心な保護者か多く、少々のいざこざがある場合も。
- 教室や先生によって指導法やレベルにばらつきがあり、よく見極める必要がある。
④ 英会話
オンラインの英会話教室もあり、比較的選ばれやすい習い事かもしれません。メリットはこちら。
- 国際化が叫ばれる今、おそらく必要なスキルをじっくりと養うことができる。
- 幼少期からスタートすることでヒアリング力が向上する。
- 探せば教室の選択肢が比較的多い。
デメリットはこちら。
- 英語力は一朝一夕には身につかないので、数年単位で継続する必要がある。
- ネイティブで少人数制、などこだわると高額になるパターンが多い。
- 数年続けても、やめてしまうととたんに忘れてしまうことも多く、始めたら継続する必要がある。
⑤ サッカーや野球などの団体スポーツ
とくに男の子を中心に人気な団体スポーツ。メリットはこちら。
- 仲間と競技をすることで心身が鍛えられる。
- 切磋琢磨することで闘争心や向上心を養うことができる。
- 体が鍛えられて体力がつく。
デメリットはこちら。
- 都心では球技ができる場所が限られており、団体によっては保護者が週末は遠征や練習に付き添ったり送迎したりする必要がある。
- メソッドが古い指導者のもとで練習したり、方法論が古かったり、雰囲気が体育会系すぎたりすると、子どもに負荷がかかることがあるため親が注意を払う必要がある。
⑥ プログラミング
最新のITに触れられるプログラミング。メリットはこちら。
- IT化が進む中、将来進路や仕事を選ぶときにアドバンテージになる。
- 幼少期にスタートすることで、遊び感覚で特殊なスキルを身につけることができる。
デメリットはこちら。
- 比較的高額な月謝になることが多い。
- 子ども用にPC周辺機器をそろえるため初期投資が必要。
⑦ 武道
体力面以外にもいろいろな要素を期待できる武道。メリットはこちら。
- 体力と持久力だけでなく、礼儀や作法が身につく。
- 先輩や後輩などと一緒に切磋琢磨する中で、上下関係を学ぶことができる。
デメリットはこちら。
- 厳しい雰囲気のところもあり、保護者が試合などでサポートする必要がある。
「英語でサッカーをするクラブ」など要素を絡める作戦も
以上、先輩ママの声をまとめてみました。どの習い事をとっても、ご家庭から教室までの距離や先生との相性など、個人差が大きいという前提ではあるものの、参考にしていただけるのではないでしょうか。
印象的だったのは、「地域に大使館員の子どもが多いため、英語でサッカーをするクラブ」「外国人コーチがいる野球チーム」「英語で指示を出す体操教室」など、スポーツに英語を絡める作戦。たしかにインターナショナルな雰囲気に慣れ、自然に英会話になじめる効果があり一石二鳥かもしれません。
ほかにも「学童を兼ねた英会話スクール」「学校の前から送迎してもらえるスイミングクラブ」「上達するとプロ養成コースに行ける可能性があるバレエスクール」など、親のライフスタイルやご家庭の展望と照らし合わせて、広い視野で習い事を選んでいるケースが多数でした。
なにはともあれ、習い事は情報が命! 周囲の先輩ママにきいてみると、意外な選択肢が浮かび上がってくるかもしれません。早い時期から情報を集めるのがオススメです。
お子さんに合う習い事が見つかればラッキー、という気持ちで気軽にいくつか始めて、徐々に絞っていくという方法もあります。親子で楽しめ、続けられるものが発見できるといいですね。