Paranaviトップ ライフスタイル 恋愛/結婚 「結婚に縛られたくない」坪井安奈さん&齊藤耕太郎さん夫婦が納得した「結婚更新制」のメリットとは?

「結婚に縛られたくない」坪井安奈さん&齊藤耕太郎さん夫婦が納得した「結婚更新制」のメリットとは?

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「結婚指輪も婚約指輪もなし、結婚は1年更新制をとっている」と語る坪井安奈さん・齊藤耕太郎さん夫婦。前回は、夫婦のお金事情について詳しく語ってもらいました。今回は、もともとは結婚したくなかったという2人が「お互いを縛ることのない」関係で実現させた新しい夫婦の形について一問一答で答えてもらいました! 

「自分達で選んで結婚している」状態でありたい

――「結婚更新制」ってどういうことですか?更新はどうやって手続きしてますか?

坪井安奈さん

安奈

その名の通り、毎年「結婚生活を更新するか」をお互いに確認しています。ただ、書面や難しい手続きなどはなくて、あくまで口頭です。

 

耕太郎:「1年間、ありがとう。今年も結婚生活を更新してもらえますか?」
安奈:「はい、よろしくお願いします」
安奈:「この1年もありがとう。今年も一緒にいてもらえますか?」
耕太郎:「はい、こちらこそよろしく」

 

というような会話を結婚記念日にします(笑)。ふざけているように思うかもしれませんが、割と真剣で。長い人生、求める生き方や価値観が変わっていくのは当然。お互いに一緒にいたいから結婚してるわけで、もしズレが発生したとしたら無理に続ける意味はありません。無条件に縛り合うことは、お互いの幸せのためにしたくないなと思っています。

 

そもそも従来の結婚のイメージを窮屈に感じて結婚願望がなかったので、世間が言う結婚の常識は我が家では無視していますね(笑)。

齊藤耕太郎さん

耕太郎

僕は大前提として、世のすべての事柄に対して「思考停止している人や状態」が、極・め・て・嫌いなんですね。今日は度々、このことを口にしそうな気配がしますが(笑)。

 

一度した約束が未来永劫保たれるという安心は、存在しないと思ってます。僕はそもそも自由を謳歌してナンボだと独身時代に思っていたし、今もそう思っています。そのうえで結婚は「自由の結果、選択したもの」です。妻と過ごす毎日が本当にクリエイティブであり、平穏のなか笑い転げられる日常が、本当に幸せだと思えるんです。

 

「更新制」というより、実際は「更新“感”」が大事なんですよね。「自分たちで選んで結婚生活を続ける」という体感こそが重要だなと。今後もずっとそうでありたいし、そうあれるよう切磋琢磨したいなと強く思っています。

「わざわざ口に出す」ことが大事

――実際に書面を交わすわけでなく、あくまで確認し合うことを大事にしているんですね。更新制にして良かったことはありますか?

坪井安奈さん

安奈

いちばんは、感謝の気持ちを持ち続けられることですかね。「この関係は無条件に続くわけじゃない」という緩いプレッシャーを自分に与えることで、何気ない日常や一緒にいられる幸せに感謝できるんです。

 

更新に書面などはないですが、“わざわざ口に出す”ことってすごく大事。1年の中で、改めてパートナーに感謝を伝える機会って、誕生日とかお正月とかそんなにたくさんないじゃないですか。だから、そういう儀式的な日をあえて作るのは良好な夫婦関係を築くための簡単なtipsかも。口に出すことでさらにそういう気持ちが増すから、言霊ってすごいなって思います。

 

あと、ずっと高め合える関係性でいるために「頑張ろう」「成長し続けよう」と思える節目にもなりますね。

齊藤耕太郎さん

耕太郎

そうだね。口に出して「今年もよろしくお願いします」って言えることが、その年のモチベーションになってます。相手も自分も成長を確認し合えるし、「去年はこうだった」「だから今年はこう歩んでいこう」という想いを2人で共有できること自体が、僕ら夫婦にとってエモい事案なんです。

 

僕ら夫婦は2人とも、自分たちのことを深く考え行動に移し、振り返るところまでが趣味みたいな性格です。結婚記念日が3月31日なのも相まって、ちょうど次の年度に向けて自分たちを省みて次に進める。我ながら良いタイミングで結婚したものです。

 

冒頭で「自由を謳歌した結果、結婚を選んだ」と書きましたが、結婚の「更新“感”」によって僕は「次の自分」「次の自分“たち”」という異なる2つの視点を、同軸で考えられているように思います。そもそも僕らは結婚することで夫婦2人にとって利がある、内側にこもるのではなく領土拡大できると踏んで「コラボ婚」と銘打ち結婚しました。僕個人と僕ら夫婦というチームを同軸で考えるためには、ロングタームではなくある程度短期的(半期〜1年くらい)なスパンのほうが軌道確認をしやすく、ちょうどいいなって思えてます。

「結婚する瞬間がピーク」になるのは嫌

――結婚指輪と婚約指輪をなしにして、1年に1つ、耕太郎さんから安奈さんに指輪をプレゼントすることにした理由はなんですか?

坪井安奈さん指輪

坪井安奈さん

安奈

「結婚はゴールじゃない」という意味合いが強いかもしれません。世間では、婚約指輪や結婚指輪にすごいお金をかけて、給料○ヶ月分なんて言われたりもしますが……。でも、冷静に考えたら、結婚する時にいちばん高価なプレゼントをもらって、以降の結婚生活でそれ以上のプレゼントをもらえないなんて、悲しくないですか? 結婚する瞬間がピークなのは嫌だなって(笑)。

 

20代とか、指輪に憧れを持っていた時期ももちろんありました。でも、いざ2人の幸せを考えた時に、そんなに大きな金額を使うのが本当に指輪でいいのか? もっとほかのことに使った方がいいんじゃないか? と思っちゃったんですよね。あと、万が一、失くしたときのリスクも大きすぎるし(汗)。だから、我が家では更新とともに毎年1つ新しい指輪をプレゼントしてもらうスタイルになりました。

 

指輪が1つずつ増えて、積み重なっていっている感じは毎年とっても幸せです。金銭面でも、その日の洋服に合わせて選べるという実用面でも、良いことだらけでオススメです!

齊藤耕太郎さん

耕太郎

これも前提として「思考停止」が心の底から嫌いって話になるんですけどね。あくまで我々夫婦にとって、という話で、怒らずに聞いてもらえたら嬉しいです。

 

世間ではよく婚約指輪を「給料○ヶ月分」と表現されますが、この金額感を誰が決めたのか、僕は知らないし調べる気にもなりません。そもそも僕、脱サラして10年近くお給料で生きてない人生なんで(笑)。ってことは、僕がどんな婚約の仕方を選択しようと、指標になるのは「僕ら夫婦が幸せを常に感じ続けられるかどうか」だけだと思うんですよね。

 

だから逆を言えば、結婚を決意して「給料○ヶ月分の婚約指輪を、大好きな彼女に捧げたい」と心から考え決断した方のことを、僕は筋が通っていて素敵だなと思います。それぞれが強く意志を持って選択したことは、最終的な行動が僕と違ったとしても尊敬します。

「もう1回出たい!」と思える結婚式にまだ出会えてない

――「結婚の当たり前」といえば、結婚式もそうですね。結婚式についてはどう考えていますか?

坪井安奈さん齋藤耕太郎さん

坪井安奈さん

安奈

結婚して2年が経ちますが、実はまだ結婚式はしていません。コロナ禍だったというのもありますが、従来の結婚式の形にとらわれたくないという気持ちが強くて。何事も「皆がやってるから、やる」という選択の仕方が好きじゃないんでしょうね。

 

コロナが完全に明けたら、自分たちらしい結婚式をできればと考えています。たとえば、すべてセルフプロデュースにするとか、出入り自由のフェス型イベントにするとか、スポンサーをつけて興業型にするとか……。2人であれこれ妄想して楽しんでいます。

 

“2人らしい選択”を大切にできているのは、コロナ禍だったことも大きいです。両家の顔合わせも、会うことが憚られる時期だったのでオンラインで開催しました。そんなふうに今まで当たり前だったことができない環境だったからこそ、「これって本当に必要か?」「なんのためにやるのか?」という思考になりやすかったとは思います。

齊藤耕太郎さん

耕太郎

特定の誰かを指すわけではなく、これまで僕は自分が心の底から感動し「もう一回、あの式に行きたい!!」と思える結婚式に出会えていません。

 

当然かつ致し方ないことなんですが、感動の振れ幅があまりにも新郎新婦、もしくはそのご親族の方々に依存しすぎてしまう。同時に結婚式ビジネスの商流に乗った式進行には、予定調和を超えた「型破り」を生み出す限界は、どうしてもある。

 

僕はとにかく、純粋に「これが絶対に面白い」と思えることをしたいんです。

 

それぞれの価値観があるとは思うのですが、僕は「安直に、自分たち夫婦だけが主役の結婚式」が嫌なんです。夫婦の幸せを周りから眺めて祝う場ではなく、参加してくれる一人ひとりが心から「あの式、やべえ。神ってる。また行きたい」と思える「ショー」でなければいけないと信じてます。僕はいずれ、自分が自信を持って「みんな来て!絶対楽しんでもらえるから」と思える最高の感動体験を、結婚式という形で実現したいと思っています。

何事も「自分が決めたこと」で生きたい

――もともとは結婚したくなかったという2人ですが、結婚のどんなところに疑問を持っていましたか? そして、それは解消されましたか?

坪井安奈さん

安奈

結婚には「縛られる」「挑戦しづらくなる」というイメージが2人ともありました。だから、その気持ちをお互いに素直に話す場を設けたんです。深夜にカフェに行って、2人で結婚のメリット・デメリットを書き出したりもしました(笑)。いろいろ話し合った結果、この結婚は可能性が狭まるのではなく、“可能性が広がる”ことを確信できて、それを目的にしようと2人で決め、コラボ婚と名づけました。

 

当たり前のことですが、“自分たちのため”に結婚をしたと言い切れることがとても良かったなと思っています。「親のため」とか「どちらかがしたいから」とか「皆がしているから」という理由じゃなく、「お互いにとって必要」と確信して結婚したからこそ、毎日を新しくクリエイティブな日にしていこうとお互いに心がけられている気がします。

齊藤耕太郎さん

耕太郎

本当にしつこいほど言いますが(笑)。「付き合った末に、いつかは結婚して家庭を築く」という感覚自体が「思考停止」だと僕は独身時代から強く思ってきたし、今もそう思います。別に幸せの在り方は、その限りじゃねーだろと。

 

振り返ると、僕が嫌がっていたのは「こういう場合は、こうしなくちゃいけない」という自分以外の誰かが決めたルールに従うことなんですよね。僕は何事も「自分が決めたこと」で生きたい。それだけなんです。

 

そう整理すると、結婚したくなかったのではなく、結婚したいと感覚的に思える瞬間に出会えていなかっただけですね。妻に出会った時に「結婚して毎日を過ごす自分」が明確に見えたから、結婚したんです。自分で選んだ結婚はとても快適で、苦しいときも「夫婦」という存在をバネに踏ん張れます。自分で選べたこと自体が喜びですし、妻には「出会ってくれてありがとう」って心から思います。はいっ、最後は結局ノロけて終わるっていう!!(笑)

 

坪井安奈(つぼいあんな)●パラレルキャリア10年目。慶應義塾大学卒業後、小学館に入社し、雑誌編集者として勤務。2013年、「職業は1つって、誰が決めたんだろう?」という素朴な疑問から同社を退社し、編集者兼タレントの複業を開始。IT業界誌『Grand Style』編集長、美容メディアの編集長などを経た後、2018年にシンガポールに移住し、新たに広報業を拡大。現在は個人事業主として独立し、編集者/タレント/企業広報をツールに伝え手として活動中。
齊藤耕太郎(さいとうこうたろう)●音楽プロデューサー・アーティスト・オンサインサロンオーナー。慶應義塾大学商学部卒業後、新卒で博報堂に入社。5年間の営業職を経て、CM音楽の作編曲・プロデュースを開始し独立。2018年にフルアルバム『BRAINSTORM』をリリースし、収録曲がSpotifyバイラルチャートで1位を記録。2022年にシンガー名義「leift(レフト)」としても活動開始し、楽曲『leaves』がアニメ『ユーレイデコ』のイメージソングに起用される。現在はアーティスト業、音楽制作業、執筆や登壇など音楽に関するパラレルワークを展開中。

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Writer 坪井 安奈

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