Paranaviトップ ライフスタイル 健康/美容 運動をすることのメリット8つをご紹介!メンタルや寿命にも影響するって本当?

運動をすることのメリット8つをご紹介!メンタルや寿命にも影響するって本当?

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秋と言えば、食欲の秋、読書の秋、そして……運動の秋! 皆さんは運動していますか? 運動はダイエットのためだと思っている人もいるのではないでしょうか。でも、運動って体だけではなく、メンタルにもすごく深い関わりがあるんです。

運動している人ってかなり少ない?

厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」(令和元年)によると、運動習慣のある人の割合は、男性が33.4%、女性が25.1%となっています。意外と多いと思った人もいるかもしれません。ここでいう「運動習慣のある人」は、1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している人を指します。

年代別で見てみると、最も運動している年代は、実は75歳以上。20代では男性が28.4%、女性が12.9%。30代になると男性25.9%、女性は全年代でもっとも少ない9.4%。40代では男性が18.5%といちばん低く、女性は12.9%となっています。

こうしてみると、働き盛りの年代はなかなか時間が無く、運動は後回しになっている人が多いようです。

運動とメンタルは、密接に関係している

厚生労働省が掲げている「健康づくりのための身体活動基準2013」という健康推進のための方針があります。ここでは、運動は身体的な病気の予防にとどまらず、メンタルヘルスの不調改善につながると示されています。

ハーバード大学の研究をはじめさまざまな学術論文で、運動習慣のある人はうつ病の罹患率が低いなど、運動が持つメンタルヘルス効果が明らかになっています。実際、メンタル領域には“運動療法”という言葉があり、運動が薬物療法などと同じように大切な治療法の1つとして扱われているほどです。

また、一定のリズムを刻むことは人間のメンタルを安定させるとも言われているので、ウォーキングなども一定のリズムを心がけるとより効果的です。

運動することのメリット8つ

では、運動をすることで得られるメリットを挙げていきましょう。

① 骨が丈夫になる

運動をすると、骨に力が加わります。この力が、骨を作る細胞の働きを活発にして、骨を丈夫にします。特に女性は、女性ホルモンの影響で閉経後に、骨の強度が下がる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」になるリスクがあります。

まだまだ先と思うかもしれませんが、いざその時になってからではもう遅い。未来の体を作っているのは、今のあなたの行動です!

② 疲れにくくなる

運動することで筋肉がついて、同じ行動もより楽にこなせるようになります。そして心肺機能が強くなり、疲れにくくなります。

③ 生活習慣病の予防になる

善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが減るので、 血管が詰まったり、固くなったりすることを防げます。結果的に、心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞などの予防につながる可能性があります。

④ ダイエット

運動によって消費カロリーが増えれば、当然ダイエットにつながります。

⑤ 肌つやが良くなる

血流がよくなり、末端のお肌の毛細血管にもしっかりと酸素と栄養を届けることができます。また、発汗によって角質がやわらかくなったり、毛穴に詰まった余分な皮脂を排出したります。

⑥ 冷え性の改善につながる

運動不足で筋肉を動かしていない人は、血行が悪くなり、冷えがちになります。

⑦ 病気への抵抗力がつく

免疫機能が高まり、病気に対する抵抗力が増します。

⑧ 気持ちが元気になる

運動により、ストレス発散、適度なリラックスや睡眠不足の解消につながり、結果的に不安や抑うつ気分を解消させてくれます。

他にも、運動は、寿命にも影響すると確認されています。台湾の国家衛生研究院が41万6175人を対象にした調査によると、「毎日15分、中程度の運動(ウォーキングなど)をする人」の死亡率は「まったく運動しない人」より14%低く、平均寿命が約3年長いとされました。

さらに1日90分までは、1日の運動時間が15分増えるごとに死亡率が4%ずつ下がっていくとのことです。(Lancet. 2011 Oct 1;378(9798):1244-53)

適切な運動量を心がけよう

ただし、注意してほしいのは「適度な運動」ということ。運動はやればやるほど体にいいわけではありません。運動のやりすぎは健康を損ねることさえあるのです。

また、約110万人の女性について日々の運動量と健康状況の調査では、心臓病と脳血管疾患の罹患リスクと運動量にも関係が。上記の研究と同じく、あるレベルまでは運動量が多くなるほど発症のリスクが低くなっていきました。一方でウォーキングやサイクリングなどの運動を「毎日欠かさず行う人」は、逆に心臓病や脳血管疾患のリスクが高くなりました。(Circulation. 2015 Feb 24;131(8):721-9)

WHOが示した適切な運動量は、こちらの3つです。

  • 週に150~300分の中強度の有酸素運動、もしくは75~150分の高強度の有酸素運動、またはその組み合わせで同等の時間・強度となる身体活動を実施する。
  • 1週間のうち2日は、中強度以上の負荷をかけた筋力トレーニングを取り入れる。
  • 座位行動は低強度でもいいので身体活動に置き換える。座っている時間を最小限にとどめて、身体活動を取り入れることを推奨。

さらに、座位行動には注意点として、「娯楽目的でデジタル機器のスクリーンを見ている時間を少なくする」という一文が盛り込まれています。この点も少し注意してみてくださいね。

運動は心にも体にも良い影響をもたらします。時間をなかなか取れないという人は、まずは早歩きで少し歩くくらいでも大丈夫。少しずつ運動する習慣を増やして、体も心も元気に毎日を満喫しましょう!

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木村好珠
Writer 木村好珠

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