Paranaviトップ ライフスタイル ジェンダー/フェミニズム 今さら聞けない! 3月8日「国際女性デー」ってどんな日?私たち一人ひとりができるアクションは?

今さら聞けない! 3月8日「国際女性デー」ってどんな日?私たち一人ひとりができるアクションは?

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3月8日は、国際女性デー。ミモザがシンボルの日のイメージはあるものの、どのような意味を持つ日か詳しく知らない人も多いかもしれません。そこで今回は、女性として改めて知っておきたい国際女性デーの背景や、2024年国際女性デーのテーマについて紹介します。

始まりは女性労働者のストライキ、国際女性デーの歴史とは?

最初のきっかけとなったのは、1908年3月8日。縫製労働者の女性15,000人が労働条件の改善を訴えて、ニューヨークで起こしたストライキでした。

1910年には、女性の権利を求める活動に敬意を表し、17か国の女性100人以上が参加する国際社会主義者女性会議がコペンハーゲンで開催されました。会合では、男女平等と平和のための行動を起こす日として「女性の日」が全会一致で承認され、国際的な性格を有する日として制定されました。

会合での決定を受け、翌1911年にはオーストリア・デンマーク・ドイツ・スイスで、初となる「国際女性の日」記念行事が行われ、100万人を超える男女が参加しました。

その後1914年に勃発した第一次世界大戦の影響などもあり、活動が途絶えたこともありましたが、国際婦人年である1975年、国連が3月8日を「国際女性の日」としました。1977年には国連総会で議決され、各国の歴史や文化に沿う形式で任意の日を「国際女性デー」と宣言するよう呼びかけました。

日本においては、男女共同参画担当大臣が3月8日の国際女性デーに寄せてメッセージを発信しています。近年は国際女性デーにちなんで、女性を応援するテーマのイベントを開催する企業やミモザの花を配るお店もあり、日本でもその広がりを見せています。

ミモザ

また、国際女性デーの花として親しまれるミモザは、イタリア女性連合が女性解放のシンボルとして選んだ花で、イタリアから広がったと考えられています。イタリアでは男性が女性に感謝の気持ちを込めて、国際女性デーにミモザの花を贈る習慣があるそうです。

出典:国際連合広報センター国連ウィメン日本協会よこはま

2024年国際女性デーのテーマ

国際女性デーには毎年、国連が定めたテーマがあります。ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための機関である国連女性機関(UN Women)より発表された、2024年国際女性デーのテーマは「女性に投資を。さらに進展させよう。」です。

SDGs(持続可能な開発目標)で掲げられている目標の5番目に「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあります。しかし2030年までにこの目標を達成するには、資金が大きく不足しているのが現状です。ジェンダー平等に向けた取り組みに必要な支出は、年間3,600億米ドル(約51兆6,565億8,000万日本円)不足していると言われており、資金不足が課題のひとつとして挙げられています。

その課題の解決のために、私たちが取るべき行動として以下の5つが提言されています。

  1. 女性への投資:人権の問題
  2. 貧困に終止符を打つ
  3. ジェンダーを配慮した資金調達の実施
  4. 環境に優しく、思いやりのある経済への転換
  5. 社会に変革を起こすフェミニストを支援する

出典:UN Women 日本事務所

まずは女性同士で歩み寄り、考えてみるきっかけに

国際的に「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」が重要視される中、私たちの日常でも男性との格差を感じて悔しさや理不尽さを噛み締めることや、「わかり合えなさ」を実感して悲しい思いをすることも、まだまだ多いのが現状ではないでしょうか。

女性2人

その一方で、同じ女性同士であってもすべてをわかり合えるわけではなく、ライフスタイルや置かれた状況が異なれば行き違いが生じることもあります。その背景には結婚や出産、身体の不調など、気軽に語れないセンシティブなトピックスが潜んでいることも多く、当事者以外はその問題の存在にすら気付けないこともあるでしょう。

女性の人生にはさまざまな分岐点があり、共通する部分もあれば異なる部分もあって当然です。そうした中で、まずは私たち女性同士が歩み寄り、お互いを知って認め合おうとすることが、女性の力を向上させ活躍の幅を広げるためにできることのひとつかもしれません。

国際的な課題の解決と考えると壮大に感じてしまいますが、私たちが日常でできる小さなことも、きっと多くあるはずです。3月8日の国際女性デーには、日頃の感謝を込めて友人や仲間同士でミモザを贈り合ったり、女性の抱える問題についてカジュアルに語り合ったりするのも、素敵な過ごし方ではないでしょうか。

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