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夫婦のヤバくて泣ける実話が結集!電子書籍『私の夫はクズ旦那』から“離婚した妻が、後悔している3つのこと”

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夫婦とは、まこと異なもの味なもの……。こんにちは、佐野倫子です。このたび作家・山本理沙さんとの共著『実録・私の夫はクズ旦那 本当にあったゾッとする話』を2025年10月31日に電子書籍で出版することになりました。この本は、ノンフィクションのエピソードからなり、たくさんの匿名の方々が長時間の取材に協力してくださっています。

今回は、3年にわたるその取材で「夫婦関係が崩壊してしまった彼女たちが、強く後悔している」と語ってくださったポイントをパラナビでこっそりレポートしたいと思います!

経済力は自由への通行手形

「夫婦って、奥が深い……」

取材をするたびに、思わずうなること早3年。月におひとりずつ、数時間かけて身の上と夫婦のリアルをお伺いしてくるのですが、「一度は結婚するほど好きだったのに、なぜそこまでこじれたの!?」「結婚する前にそんな方だとはみじんも思わなかったの!?」と思うようなエピソードが盛りだくさん。

ここで書籍の元となったWEB連載『夫婦の選択 〜結婚生活、幸せですか?〜』から一部を抜粋してご紹介しましょう。

例えば食事。居間の食卓には一緒につかず、家で嫁膳と呼ばれていたおままごとみたいなテーブルで、台所に座ってさっと済ませるよう言われたそうです。家族が食卓についている間は、そのお世話をしたり、お酒を運んだり、お代わりをよそったりするのが春香さんの役目でした。

(中略)

お風呂も、私が最後と決まっています。でも子どもたちはまだ1人で洗えませんから、子どもに洗い場で付き添ったあと、最後にもう一度私が入って、丁寧に掃除し、水一滴ももらさず拭き上げます。

他にも例えば、育ちが悪く見えるという謎の理由で自転車に乗るのも禁止。それどころが日中に町まで出かけるのさえいい顔をしません。嫁は家を守るのが仕事だと言われ続けました。パートで構わないから仕事をしたいと言っても取り合ってもらえません。家を守れと言うわけです。でも、親戚の農家の繁忙期には無償の労働力として貸し出され、わずかばかりの野菜をもらって帰宅。その分食費は削られました。お金があるのに、すごくケチなんですよ。

 

引用:『夫婦の選択 〜結婚生活、幸せですか?〜』より

この取材対象者は、その後、経済力を手に入れて自由を勝ち取ります。

そう、経済力。これこそが、結婚生活で自分の人生を守る最大の武器だと取材を通して実感しました。この記事を読んでいる方々は、これからご結婚される方、またはしない選択をされる方も多いはず。ライターとしてたくさんの方を取材して痛感したことは、経済力こそが女性を守る!ということ。ぜひ、これからの人生設計に迷ったときには、経済力はあればあるだけ自由になるということを心の片隅に置いてください。

周囲の反対は、価千金!?

さて、夫婦生活の鍵となることがもう一つ。「周囲が反対するときは、一度立ち止まってみること」。

驚くべきことに、取材をした多くの方が、のちにモラハラなどの問題点が浮上したパートナーのことを親友や親御さんに紹介したときに、いい顔をしなかった、とお答えになりました。でも、当時は「彼を理解できるのは自分だけ」「私はうまくやる」と思っていたのです……。

交際開始から1年弱で結婚に至ったおふたり。「祐子さんはお勤めになったばかりで、まだ22歳、迷いはありませんでしたか?」と不躾ながら尋ねると、裕子さんは声のトーンを落として答えてくれました。

「それが……彼は私と『そういうこと』をするのにすっかり夢中になって、すぐに同棲したいと言い出して。私が、両親の手前もあるし同棲はしたくない、と断ると、じゃあすぐにでも結婚しようと。そこで『そんなに私のことが好きなのね』となってしまったのが、私の若気の至りです

かくして始まった結婚生活。それは最初から気になることが散見されるものでした。

 

引用:『夫婦の選択 〜結婚生活、幸せですか?〜』より

こちらのケースでは、見切り発車で結婚してしまったと自覚があった女性です。取材時、本当は周囲や親に相当反対されたのだ、とおっしゃっていました。そこに耳を傾けることはできなかったのですね?と尋ねると、「彼が私のことを大好き、という錯覚が全てをかきけしてしまいました」とうなだれていました。

恋の魔力、というところでしょうか……。しかし親友たちは、一時期彼女と距離をとって頭を冷やしてと訴えるほどだったとか。ここでもう少し冷静になれれば、という彼女の言葉は含蓄がありました。ぜひ、結婚する前に可能な限り、パートナーと周囲の人との接点をつくり、耳の痛い意見でも逃げずに一度は咀嚼するのがよさそうですね。

石の上にも三年、は嘘?

そしてもう一つ、「こうすれば良かった」と多くのひとが語ったのは、「我慢しすぎずに、次の人生への一歩を踏み出せばよかった」ということ。

浮気騒動の際は、精神的に限界がきて、実母にも相談したという千里さん。ご両親は東京とはいえ23区外に住んでいることもあり、頻繁には行き来できないので、これまで夫に対する違和感は話していませんでした。

顛末を聞いた母親は、しばらく考えたあと、こう言ったそうです。

「どうしても我慢できなくなったらば、子どもを連れてうちに帰っておいで。でも、もう少しだけ頑張ってみたら。子どもたちを愛して味方になってくれるひとは、この世に1人でも多い方がいいよ。お義母さんだって、千里のことはともかく、孫は可愛いはず。きっとこの先困ったときに、子どもたちを助けてくれるよ。もちろん卓也さんだって、子どもの前で及第点ならば、いたほうがいいと思うよ」

その言葉を聞いて、胸が痛くなったという千里さん。息子さんが6年生になり、中学受験勉強が本格化するタイミングでもありました。経済的にも、夫の力は必要です。

 

引用:『夫婦の選択 〜結婚生活、幸せですか?〜』より

このとき取材した方は、なんとこの後、長い間我慢を重ねていきました。もちろん、それは家族のトータルのメリットを考えての母としての決断だったのですが、のちに、「それは無駄な時間だった。あそこで決断しなかったことでモラハラが加速した」と涙を流していました。

このように、家族のために必死で考えたことも、あとから考えるとほかに方法があったのではと後悔した方が多数いらっしゃったのです。ぜひ、トラブルがあったときは、友人や親、あるいは区の相談会など、さまざまな方法で客観的な視点を取り入れてください。

ひとりで悩むよりも、いい作戦がきっと出てくるはず。

夫婦の物語は、100人いれば100通り。そのことを痛感した3年間でした。だからこそ、どのようなケースがあるのか、渦中で彼女たちがどのように決断したのかを知ることができると心強いですよね。

一度しかない人生、楽しく、たくましく、自分らしく、進んでいきましょう。

3,000万PVを獲得したヤバすぎる夫婦の実話が満載の電子書籍!

2025年10月31日発売
電子書籍『実録・私の夫はクズ旦那 本当にあったゾッとする話』
佐野倫子・山本理沙 著 イラスト/井上霞 講談社

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Writer 佐野倫子

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