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SDGsなショップ「Ethical&SEA」運営会社の社長は新米ママ!出産翌月に3店舗オープンの裏側

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今話題のライフスタイルショップ、『Ethical&SEA』をご存知でしょうか。「エシカル」「サスティナブル」「テック」をコンセプトに、地球環境に配慮したコスメやフードなどを500種類以上そろえる、旬で大注目のショップです。2021年3月には横浜、川崎、大井町と次々にオープン。運営元である株式会社フラッグの代表取締役・吹上直子さんは、実は新米ママなんです。出産されたのは、なんと店舗オープンの1カ月前だったとか! パワフルな吹上さんのキャリアについて、その秘密を探りました。

27歳でした「転職」がすべてのきっかけに

――吹上さんはこれまで、数社を経験されているとか。

大学を卒業して、まずはジュエリーの会社に勤めました。若手が活躍しやすい環境で、私も入社2年目で店長に、4年目でエリアマネージャーになりました。大企業ではなかなかできない経験をさせてもらえたと思います。

ただ、上にいけばいくほど役職の数は減ります。昇進ポジションがどんどん狭まっていき、手詰まり感が出てきちゃって。先輩を見ながら「自分は何年後に昇進できるのかな」と考えたりしました。27歳のとき、違う業界を経験してみたいと思ったのと、4年半の在職でできることはやったという充実感もあって、辞めました。

――転職活動は、どんな観点からしたんですか?

接客業は休みが少なかったので、次はある程度プライベートの時間を持てる仕事をしたいと思いました。まずは派遣社員として商社に勤め、次に金融系の企業で派遣から正社員になって、その後にオーガニックコスメの会社で2年間働きました。その時に、代官山のオーガニックなセレクトショップ『style table』のオーナーと出会ったんです。「自分の時間を大切にする」という転職活動の軸に基づいて、人脈を広げていった中で生まれた、大事な出会いでした。

そのオーナーと話しているうちに、単独のショップ経営だけじゃなく商業施設にも進出して多店舗展開していきたいという話になったんです。そこで、フラッグがライセンスを買い取って『style table』と新ブランド『Ethical&SEA』を展開していくという形にしました。『style table』は元からオーガニックなアイテムをそろえていましたが、より国産に特化したり、大事にするポイントを5つから7つに増やしたりして、目指す方向をもっと明確にしました

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Ethical&SEA 横浜。コスメからフード、雑貨まで商品のバリエーションが豊富で、自分用はもちろんプチギフトにも。横浜駅からすぐという立地も最高です。

新宿ミロード、コレド日本橋…一等地に続々出店!

――『style table』と『Ethical&SEA』はどんな違いがあるんでしょうか?

お店の造りやデザインコンセプトが異なります。『style table』は地域密着型の代官山から始まって、新宿ミロードモザイク通りやコレド日本橋などに6店舗を構えています。アイテム数はだいたい300〜500。一方『Ethical&SEA』は横浜、川崎、大井町の3店舗あって、大型の商業施設を狙う戦略です。キャッチーな商品を中心に、500点くらい幅広くチョイスしています。

――ミロードもコレドも、超一等地ばかり。それだけの多店舗展開は、どうやって進めてきたんですか?

フラッグは店舗オーナーではなくて、『style table』と『Ethical&SEA』のライセンシーを持っている会社です。この2ブランドと商品、スタッフの教育システム、オペレーションまで全部を持っていますが、個々の店舗のオーナーは別なんですよ。最初に『style table』のオーナーと決めたのは、各オーナーの個性や意見を存分に生かしたショップづくりをしようということ。強いルールを敷いて、システムをルール化するフランチャイズ方式とは違う、うちの特徴だと思います。

――オーナーさんと一緒に作り上げていくブランドなんですね。

フラッグ自体の社員はみんな、フレキシブルな勤務形態です。パラレルキャリアの人もいて、フラッグの仕事を中心にしているメンバーは10人に満たないぐらい。それぞれの店舗には各運営法人のスタッフもいますし、みんなの力を借りることで、ショップが成り立っています

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style table 新宿ミロードモザイク通り店。オーガニックはもちろん、脱プラ、ヴィーガン、フェアトレードの商品もたくさん揃っています!

1人で抱え込むより、みんなに任せるほうがうまくいく

――吹上さん、きっとものすごいお仕事量ですよね。お忙しそうですが、プライベートとの両立はできていますか?

実は、今年211日に出産したばかりでして(笑)。3月に3店舗の開店が予定されていたので、大阪の実家で子育てしながら、オンライン会議をフル活用して、なんとか予定通り開店にこぎつけました。ちょっとした打ち合わせから大事な意思決定までほぼすべてオンライン会議でできますから、本当に働きやすくなったなと思いますよ。今日もそうですが、子どもを連れて店舗に来たりしてます(笑)。

――ええ! まさか新米ママだなんてびっくりです……。

仕事をうまく回すためにも、現場のスタッフに任せられる部分は、できるだけ任せるようにしています。自分でたくさん抱えこむよりも、各分野のプロに任せたほうがうまくいくと思うんですよね。具体的には、店舗運営やプロモーションなどは、スタッフのみんながアイデアを出して進めてくれています。ブランドイメージづくりやビジュアル、コピーの策定などは私がやっています。

強いて言うなら私は、人の得意分野を見つけるのがうまいのかも。ああだこうだと細かいことを言うより、メンバーみんなの得意なことを生かしながら、全体をまとめることを意識しています。そうしていると、自分の生かし方もなんとなく分かってくる気がするんですよ。

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コロナ禍だからこそ、いい場所が空きやすくなってる

――一般的には、コロナ禍だとリアル店舗は厳しいイメージがあります。どう前向きに捉えていますか?

確かに、コロナ禍で集客は厳しいです。でも、だからこそいい場所が空きやすくもなっています。今や、商業施設にとってもSDGsは大切なテーマなので、「サスティナブル」を掲げるうちの出店を歓迎してくださっているんですよ。

――SDGsやサスティナブルは、若い人も関心を持っていますよね。

そうなんです。最近は若い人ほど、環境に配慮しようとか、地球にいいことしようとか、サスティナブルに意識が向いていると思います。例えば、環境にいい素材だけを使った、1000円以上する歯磨き粉が人気だったりします。少しくらいお金を出しても、質のいいものを買いたいという考えが多いようですね。

――地球環境に関して、品揃えのほかにはどんな取り組みをされているんですか?

オーガニックやエシカルなど、私たちのコンセプトと共鳴する企業とコラボしています。例えば代々木公園やMIYASHITA PARKでイベントをする「アースデイ東京2021」に協賛しています。それからオーシャンフレンドリーの取り組みとして、横浜に海洋プラスチックゴミの回収装置「シービン」の設置も予定しています。

――最後に、今後の目標を教えてください!

有名な商業施設に出店していることで、地方展開のお話もいただくようになりました。地方ごとに個性あるお店を作りたくて、数年で50店舗ぐらいに増やすのが目標です。お店を通じてオーガニック、サスティナブルの考え方を広げていければと思ってます。ただ、お店が発信するばかりじゃなくて、お客様との関わりの中で広げていくというのが理想です。ふらっとうちのお店に立ち寄ってくださった方にも、お買い物みたいな小さい行動1つが、実はサスティナブルな未来に結びつくんだということを知ってほしい。うちのお店が、そのきっかけになったらいいなと思っています。

>『Ethical&SEA』(エシカルシー)はこちらから

吹上 直子(ふきあげ なおこ)●1982年生まれ。大阪府大阪市出身。早稲田大学第一文学部卒業後、オーダーメイドジュエリー会社へ就職。ジュエリーアドバイザーとして接客と、店長・エリアマネージャーとしてのマネジメントに従事する傍ら、女性のパラレルキャリアを考え転職し、大手商社や外資系金融機関を経験。数々のキャリアを積む中で、個店として営業を開始していた「style table(スタイルテーブル)代官山店」(現:style table DAIKANYAMA)のオーナーとの出会いを通し、style tableをセレクトショップブランドとして「ボランタリーチェーン化」。201月「株式会社フラッグ」を設立し、「style table」のブランド運営母体とする。207月「style table新宿ミロードモザイク通り店」をオープン。同年10月に「style tableコレド日本橋店」をオープン。コロナ禍においても順調に売り上げを伸ばし、20212月には2週連続で、「style table ららテラス 武蔵小杉店」、「style table東京ドームシティラクーア店」をオープン。神奈川県への進出も果たす。さらに212月には新セレクトショップブランド「Ethical&SEA(エシカルシー)」のブランド設立を発表。同年3月に「Ethical&SEA横浜」、「Ethical&SEAアトレ川崎店」、「Ethical&SEAアトレ大井町店」と一気に3店舗をオープン。21年秋には、大阪エリアへの出店を予定している。

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小野アムスデン道子
Writer 小野アムスデン道子

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