メーカーでマーケティング業に携わりながら、パラレルキャリアで採用人事とヨガのインストラクターを務める渡部愛子さん。好奇心旺盛な彼女は、“丁寧に学び、挑戦することを恐れない”そんな姿勢を常に大切にしていました。
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ヨガを取り入れるからこそ仕事に集中できる
――ヨガインストラクターを始めたきっかけを教えてください!
航空会社で約3年務めた後、IT企業の人事に転職。スケジュールの融通が効くようになり、もともと趣味でやっていたヨガの練習ができる時間を増やしました。ヨガの練習は私にとって、忙しい日々の最高のリフレッシュ時間で、ヨガを人生に取り入れているからこそ仕事に集中できていると感じていました。だからこそ、仕事をされている方、毎日忙しくしている方々にも「ヨガの魅力を伝えていきたい!」という想いから、インストラクター資格を取得するためにインド留学へ行くことを決めました。その後、ご縁があってインストラクターとしてチャレンジする機会をいただいたことがきっかけで始めました。
――すごい行動力ですね! インドに行くのは勇気がいりませんでしたか?
最初はハワイでチャレンジしようと思っていましたが、インドで学んだ先生方から色々とお話を聞き、ぜひヨガの聖地で学びたいと感じ留学を決意しました。帰国後はヨガをどのように仕事としてやっていくのか悩みましたが、性格的にいろんなモノ・コトをアレンジしながらやるのが得意だったので、仕事をしながらヨガをやることを選びました。ヨガを本業とバランスよくやっていく方が楽しい人生を送れると感じています。
アップデートされた情報を提供するために学び続ける
――パラレルキャリアを始めてみて変わったことはありますか?
勉強の時間が増えました。何にでも共通していることだと思うのですが、自分が教える立場になったとき、自分も常に学び続けていないとアップデートされた情報を提供できないと感じています。そのため、レッスンのない日orオフの日には、別のインストラクターのレッスンを受けに行き「こういうアジャストの仕方があるんだ」「言葉のチョイス、こんなところが素敵だな」など、その先生の良いなぁと思った部分を、積極的に取り入れています。座学はもちろんですが、実際に体験することによって体の調子を整えながら、自分の肌で感じることができます。常に、学ぶ姿勢を忘れないようにしています。
――パラレルキャリアで、さらに勉強して……。時間管理が大変そうですが、働き方は変わりましたか?
この時間でこれを終わらせる! と期限や区切りをちゃんと決めるようになりました。あとは、仕事管理に使っているシートを効率化して無駄な入力時間を省いたこと。カレンダーに予定を小刻みに入れて忘れないようにしたり、仕事内容は細かくPCのメモに書き出して、タスクチェックしたりしています。
――複業していることで本業の仕事に生かされているなと感じることはありますか?
たくさんあります! イベント企画の際、誰に対してどんな風に影響を与えていきたいか、こんなアプローチの方法があったなとか。商品のPR文言や考え方とかもそうなんですが、複業が本業に、本業が複業に、双方に生かされていると感じます。メーカーさんとコラボしてヨガイベントをすることもあるんですが、ビジネス経験があるからこそヨガの仕事が生きていると思います。本業の会社の方々も応援してくださっているので、これからもWin-Winにできるよう、お仕事していきたいです。
自分が本当に「熱量」を持ってやれることを見つける
――Win-Winで、双方に生かされるのはパラキャリの理想ですね! これからも、両方続けていきたいですか?
今後も両方していきたいと思っています。特にヨガは人生を通して続けていきたいことです。それが仕事でも、趣味でも良いのですが、これからも知識と経験を増やし続けていきたいです。会社員としては子どもができたタイミングでも働き方が変わると思うので、そのときにまた、改めて考えるのかなとは思います。でも自分らしく、バランス良く、楽しみながらやっていくことが理想ですね。
――パラレルキャリアを始めたいと思っている人に、アドバイスがあれば教えてください。
自分の得意なことが何かよく考えることをおすすめします。また自分が本当に熱量を持ってやれること、社会に対してや、周りの人たちに対して伝えていきたいなと思うことを見つけることが重要だと思います。“お金のため”とか“何となく”とか、“目の前に仕事があるから”、ではなく、自分の熱い想いさえあれば、本業だとしても複業だとしても、きっと上手くいくんじゃないかなと思います。
渡部 愛子(わたなべ あいこ)●新卒で航空会社に入社し、約3年間羽田空港国際線にて勤務。後にIT企業にて採用人事を担当。現在は、化粧品会社でマーケティングを担当。複業では採用人事、ヨガのインストラクターを務める。