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楽しく生きることに欲を持つ!挫折から脱却したデザイナーが「教えること」を仕事にできた理由

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現役のWEBデザイナー・ディレクターであり「日本デザインスクール」の代表も務める久保なつ美さん。「好きなことを仕事にする」というテーマで、デザイナーとしてのリアルなお仕事事情やフリーランスの心得などを発信しています。とても楽しんで仕事をしているように見える一方で、過去には数々の挫折に悩んだこともあるそう。多方面で活躍している今に至るまでの数々の苦労を語ってくれました。

アメリカの大学を10日間で挫折

――もともとはどういった経緯でWEBデザイナーの道を選ばれたのでしょうか?

私は勉強が苦手なのですが、高校までは不思議と成績が良くて、大学は推薦でいけるだろうと楽観視していたんです。それなのに、遅刻魔であったがゆえに内申でひっかかってしまい、推薦をとれなかったのがまず一つ目の挫折でした。

そこで、先輩に教えてもらったのがアメリカの大学の日本校。新宿にキャンパスがあり、簡単な英語のテストで合格することができました。そこは4年制で、3年生への進級時にアメリカのキャンパスに移るという選択をしました。ですが、行ってみたものの、ホームシックになってしまいわずか10日間で帰国してしまったんです。

――10日で帰国になったのは英語の問題ですか?

もちろん英語の授業でしたが、日本語のスタッフもいたので大丈夫でした。ですが、それ以前の問題で。そもそもデザイン専攻志望だったのに行ってみたらアートの専門学科だったんです。さらに、大学が酪農地帯であるウィスコンシンにあり、都会育ちの自分には寂しすぎたというのもあります。

State of Wisconsin

全米でも有数の酪農地帯であるウィスコンシン州

デザイナーになるも就職先が次々と業績不振に

――帰国してどうされたんですか?

復学という選択はできず、日本での2年間で修了となりました。当時付き合っていた彼氏にも振られてしまい、友人達からは避けられてしまうくらい落ち込んでいました。それで、どん底から抜け出すために、時給800円でもいいから何か仕事をやろうと思い立ち、デザインの仕事を探したんです。

デザインの仕事は、手に職がつけられるんじゃないかという期待もありました。あとは、とにかくプレッシャーに弱くて、コールセンターや受付といった業務ですら重荷に感じていたというのもあります。履歴書を15社ぐらい送り、ブライダルアルバム制作の会社に拾ってもらい、なんとか希望通りの仕事につくことができました。

――デザイナーとしての仕事の第一歩ですね。その後、どうして今のデザインスクール主宰に行き着いたのですか?

この会社は楽しかったんですが、ちょっとカメラマンにも挑戦しようと思ってやってみたら、プレッシャーが強くて3日間で折れてしまい……。また、無職になって振り出しに逆戻りしてしまいました。

しかし、デザイナーとしての実績はできていたので、今度はフリーペーパーの編集に拾われたのですが、広告が入らず会社がたちいかなくなって、クビ。その後もデザイン会社に入ったものの、またもや会社が業績不振というパターンの繰り返し。結局、マーケティングをきちんとしていて売り上げのある会社でないとダメなんだというのを思い知りました。

設立当初のスクール

デザインスクール設立当初の様子

デザイナーの採用・育成から教育事業に

――せっかくデザイナーになっても、会社がダメでは元も子もないですね。

そんな時に知り合ったのが今の会社の社長で、「売り上げをあげるデザイン」をうたっていたんですね。社長の元でアシスタントをして、厳しいことも言われましたが、必要なことも教えてもらえました。また、社長が責任もとってくれるのでプレッシャーを感じずに続けることができたんです。

――そこからデザインを教える仕事へのはどのように転換していったんですか?

もともとは採用のためでした。だんだん忙しくなり、自分一人に負担がかかり過ぎて採用を始めたのですが、デザインができる人が本当にいない! そういえば自分も学校では、実践的な技術を教えてもらっていなかったなと思い至りました。採用して育成をするのであれば、最初から教えた方が早いそこで、デザインスクールを始めてみたわけです。

最初は、Facebookで実践的デザインレッスンから始めたのですが、なんと知り合いのデザイン会社の人も勉強し直しに入ってくれるほど好評でした。教育事業については、社長も同じアイデアを持っていたみたいで、後押ししてくれました。

――教室はどのように拡大していったのでしょうか?

お教室感覚でオンラインレッスンを始めたのは5年前。当時はまだ個人で実践的に教える人はいなかったですね。YouTubeで呼びかけた頃からは流入も増えてきて、そこからは「日本デザインスクール」として、のべ1600人を教えてきました。さらに単発レッスンなども含めると5000人にのぼります。ゼロから始めて、9割近くが卒業。半年で手に職をつけて、デザインの仕事で月に100万円を稼いでいる人もいます。

スクール入門編卒業式

スクール入門編卒業式

フリーになっても切磋琢磨しあえる場が重要

――ゼロからでもデザイナーになっている人が多いんですね! 卒業までにかかる期間と費用はどれくらいですか?

コースによっても違うのですが、デザイン(グラフィック)で45日、プログラミング(コーディング)で3週間、ムービー(動画編集)で2週間。デザインは60万円かかりますが、動画は10万円以下で学べるので人気ですねこれはとは別に、働き方やウェブデザインの世界を紹介する無料セミナーも開催しています。

「一度社会に出てみたけど、このままでいいのかな」とか「何にエネルギーを費やしていいかわからない」という声が多くて、働き方のロールモデルを探している人が多いんです。私のYouTubeには、「久保さんが楽しそうにやってるのを見て、人生を変えるきっかけになりそうだと思った」と言って来てくださる人もいます。

――スキルももちろん必要だと思いますが、人生で楽しく仕事をしていくにはどんな心得が必要なんでしょうか?

みんな、仕事をするにあたって「我慢しすぎ」だと思いますね。そして、人生を楽しくしようという欲がない。仕事は辛いものだという思い込みがあって、「我慢することが当たり前」になっているように見受けられます。そこにまず疑問を持って、楽しく働くためのことを考えてほしいです。

オンラインスクールの様子

――具体的には何をすればいいんでしょうか?

まず、自分が働きたい業界のことをもっと知ることですね。コロナで時代が変わって、業界も変化してきています。何を求められているか? どうしたら評価されるか? 森に入る前に森のことを調べるように、リサーチすることです。

また、信頼できる人の近くで仕事をするというのも大事です。信頼できるかどうかのポイントはその人が発信しているものを見ること。そこで、自分と価値観が合っているかで選ぶのがおすすめです。

――久保さんが今後やっていきたいことはなんですか?

フリーランスを目指す人はたくさんいるのですが、独立すると寂しくはなります。誰かと一緒に何かをするという喜びは大切だと思っていて、そんな人の集える場所をつくりたいですね。

うちのスクールもチーム制にしていて、仲間と学ぶ方法を採用しています。これは卒業率が高い理由でもあって、励ましあう仲間の存在がとても大事だと思っています。卒業後も月に1回勉強会や交流会をやっていて、そこが案件紹介や縁を繋ぐ場になっているんです。

今後は、クライアントも含めてみんながwinwin で仲良くやっていけるコミュニティができればいいなと思っています。他のスクール卒業生も入れて、いろんなクリエイターが集まってチームを作る場にしたいです。クリエイターがクライアントのビジネスパートナーとして一緒に売り上げをあげていくという形になれば、クリエイターの地位を上げていけるんじゃないかと信じています。

月に一回開催される交流会

日本デザインスクールのHPはこちら

 

久保なつ美(くぼ なつみ)●株式会社日本デザイン S級社員、日本デザインスクール 代表。「好きなことを仕事にする」をテーマに、45日でプロのスキルを身に付けるwebデザインスクールを設立。5年で1700名のwebデザイナーを輩出、YouTube登録者数2.5万人。現場で使えるスキルを「楽しさ・ワクワク」を大事にしながら、転職やフリーランスを社会人や学生に指導。卒業生の活躍は多岐に渡り、転職成功はもちろん、海外で在宅ワーク、卒業1ヶ月で月商100万円達成するフリーランスの輩出など、クリエイティブで自由な働き方を叶える。YouTubeでは、webデザイナーという働き方をテーマに、ノウハウやリアルな仕事模様を発信している。

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小野アムスデン道子
Writer 小野アムスデン道子

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