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ひろ兄さんに聞く、五月病の上手な対処法!つい頑張りすぎちゃう人は「あえて余白をつくってみよう」

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仕事は充実していて楽しいし、パラキャリにもチャレンジしたい。もちろんオフだって楽しみぬきたい……! そんなパラナビ読者はこの季節、「五月病」に要注意。いろんなことを頑張りたい、モチベーションたっぷりの人にこそ大事なのが、「あえて余白をつくる」ことなんだとか。プロコーチ・ひろ兄さんにその秘訣を聞きました!

楽しい仕事こそ、オーバーワークに注意

――頑張り屋さんが多いパラナビ読者。そもそも、なぜ頑張りすぎちゃうんでしょうか。

仕事でもプライベートでも、「頑張る」ことは大事だし、何かに一生懸命取り組んでいる人は輝いてますよね。でも、バーンアウト(燃え尽き症候群)になっちゃうリスクもあります。

そこで大事なのは「やっていて充実感のある仕事か?」ということです。前にもお話ししたとおり、仕事にやりがいがあるなら、バーンアウトの経験がプラスに働くケースもあります。でも、そうじゃないのにただ激務に耐えてしまうと、五月病になったり、メンタルのバランスが崩れたりしてしまいかねません。

――とくに春は、新生活を迎えてストレスフルな人も多いと思います。

すべてが刺激的だと楽しいし、楽しいからこそオーバーワークしちゃいがちですよね。睡眠時間を削ってたくさんタスクをこなそうとしたり、せっかくの休日も仕事のことで頭がいっぱいになっちゃったり。

でも、環境に適応しようとするときに心身にかかっているストレスは、自分が思っている以上に大きいですよ。新生活を迎える人もそうでない人も、新年度は心機一転がんばろう! とがむしゃらになりがちです。

――逆に、五月病にならない人はどういう特徴があるんでしょうか。

そもそも自分はどうしてこの仕事をしてるのか? やっていて本当に楽しいのか? 努力した先には何が見えていて、それに対して自分はどうありたいのか? といったことが、よくわかっている人だと思います。

ひろ兄さんに聞く、五月病の上手な対処法!つい頑張りすぎちゃう人は「あえて余白をつくってみよう」

コツは「言語化する」こと

――そうした、自分の本質的な部分を自覚するのはとても難しい気がします。

どうしても抽象的に、ふんわりしますよね。コツは、言語化することです。頭の中でなんとなく思っているだけでは、あんまり明確にならないのが普通です。

――結局、本当の自分を見つける「自己理解」が大事という話につながりますね。

そうですね(笑)。もちろん、何も考えずに目の前のタスクをこなして、安定した仕事をしながらプライベートも充実させて……という人生もありだと思います。自分の考え方や、心地よさに合わせていければいいですよね。

――オンとオフ、自分の中でいいバランスをとること、その感覚を身に付けるのが大事なんでしょうか。

そうですね。「両方ダメ」な状態になってしまうと、メンタルダウンしやすくなります。片方だけでも、自分なりに納得がいく状態ならOK。さらに、そこから「ありたい自分」をイメージできるとなおいいですね。

仕事がそれほど好きじゃなくて、単に生活するための仕事、いわゆるライスワークとしてやってる人でも、例えば土日は推し活に全力投球していれば、五月病になりにくいんじゃないでしょうか。推しに使うお金を稼ごう! という張り合いが生まれると思います。

――パラナビ読者は、オンオフどっちも完璧にやりたい! という頑張り屋さんも多いようです。

オンとオフ、両方を120%完璧にやろうだなんて難しいです。人生そんなにうまくいかないです(笑)。どちらかだけ、それも120点じゃなくていいから「居心地のいい状態」を作れたら、それで十分。とくに新しい環境に飛び込んだなら、まずは楽しむことから始めましょう!

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五月病になっちゃった…そんなときの対処法

――いざ五月病になってしまった場合、対処法はあるのでしょうか?

規則正しい生活をして、健康的な食事をとって、仕事以外の趣味を持って……というのが理想ですが、実践するのはすごく難しいです。

初級編としては、日々の辛さやモヤモヤを吐き出せる相手を見つけましょう。友達でもパートナーでも同僚でも家族でも、誰でもいいので。仕事の話は友人に、恋愛の話はこの友達に、と分けるのももちろんOKです。

「誰にでも何でも話せる」は正義じゃないし、「この人にはすべてをさらけだせる」が必ず正しいわけでもありません。この点も、自分にとっての心地よさを優先してくださいね。

――モヤモヤしてなんとなくSNSを開くと、さらに他人と自分を比較してしまって、落ち込みがちです。

SNSの世界では、つい他人と自分を比較してしまいがち。「あ、これは危険かも」と思ったら少しSNSから離れるとか、思い切って一日デジタルデトックスしてみるとか、自分なりのベストな付き合い方を見つけると、一気に楽になると思います。

――誰にだっていろんな苦労があるはずですが、SNSではそこまで見えません。みんなキラキラして見えます……。

キラキラした2030代は山ほどいますよね。常識に縛られず自由に生きてる人や、パラキャリで華やかに成功している人たち、旅しながら働いているフリーランスの人など。理想的に見えるけど、みんな、表に出していないだけでいろいろな悩みや焦り、苦労があるんですよ。

例えばフリーランスなら、会社員という立場を抜けた瞬間、スケジュール調整にはじまり、お金の管理、新規営業をかけ続けなきゃいけない焦り、ライバルたちの中で生き残れるかわからない不安などなど……。

ひろ兄さんに聞く、五月病の上手な対処法!つい頑張りすぎちゃう人は「あえて余白をつくってみよう」

ひろ兄さんが東京の虎ノ門につくった、「脱デジタルで身体性を取り戻す」スペース。

「予定を埋めきらない勇気」を持って、不安に慣れよう

――五月病の対処法、上級編はなんですか?

あえて「余白の時間」を持つこと、そして自分を襲ってくる不安に慣れることです。

仕事を頑張りたいあまりに、週7で予定を詰め込みすぎちゃうパラナビ読者さん、きっと多いんじゃないでしょうか? あれをしなきゃこれもしなきゃ、と大量のタスクでカレンダーを埋めがちですよね。でも、「予定を埋めきらない」勇気を持ちましょう。

気になっていた映画を見るとか、晴れた日にゆっくりお散歩するとか、手の込んだ料理をしてみるとか、そもそも何の予定も入れずにダラダラしてみるとか(笑)。目の前の目標を追いかけない時間も、すごく大事です。たまにはぜいたくに、自分一人のためだけにたっぷり時間を使ってみましょう。

――週末の予定がガラ空きになったら、なんだかそわそわしそうです。

不安に思っても、数回すれば慣れます(笑)。不安を0にするのは難しいけど、うまく付き合っていけるようになればこっちのもの。それが、長い目でみるとメンタルを強くすることにつながります。

もしどうしても不安なら、興味のあることにアンテナを張りつつ、エンタメで自分を休めてみるのはどうでしょう。英語の勉強をしたいなら、Netflixで英語字幕にして映画を見るとか(笑)。ほんの少しでも自分にプラスになる要素があれば、安心して「やってみよう!」と思えるのではないでしょうか。

ひろ兄さんのHPはこちら。
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棚橋浩之(たなはしひろゆき)関西学院大学( 体育会サッカー部)を卒業後、東証一部上場大手人材紹介会社にて4年半勤務。 約2000人のキャリアサポートと製造業を中心としたベンチャー〜大手企業の採用コンサルに従事。 ロンドン駐在にアサインされるも「やりたいこと」実現のため退職。 退職後、インタビュアーという肩書きで世界一周をしながら、各国で活躍する経営者、 子育てされているママさん、などの『人生』インタビュー、学生向けイベントを開催。 コロナの影響で日本へ一時帰国し、プロコーチとして活動。 (総有償セッション時間約450時間) パーソナルコーチングだけではなく、ふうふやカップル、チームに対して行うシステムコーチング(2人以上の関係性)、司会なども行う。

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さくら もえ
Writer さくら もえ

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