Paranaviトップ ライフスタイル 趣味 3年半で3500種食べた!チョコ沼にハマった女子の「打席に立つ回数を増やす」極意

3年半で3500種食べた!チョコ沼にハマった女子の「打席に立つ回数を増やす」極意

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3年半で3500個のチョコレートを食べている(!)「チョコレート沼の住人」こと荒木千衣さん。普段は出版社で働くパラキャリです。意外にも「昔は、それほどチョコ愛はなかった」と語る荒木さんの成功の秘訣を探ると、独自の「逆算思考」が見えてきました。

年間1000やれば、見える景色が変わってくる

――やっぱり、昔からチョコが大好きだったんですか?

いえ……実は、チョコ大好きというわけじゃなかったんです(笑)。きっかけは2016年5月、尊敬する先輩方との食事会でした。どうしたら、自分の人材としての価値をもっと高められるか話していて、先輩から「何かを『年間1000』やれば、見える景色が変わるよ。まずはこなせるものを選んで、目標設定してみたら?」とアドバイスを受けたんです。それで、何か始めようと思いました。

――周りの方々からのアドバイスから始まったわけですね。

そうなんです。毎日フルタイムで働いているんですが、「ああ、今日は仕事だけの1日だったなあ」って思う日がたびたびあって。そういう生活を変えたいという思いは以前からありました。本業は刺激的で楽しいんですけど、それとは別に、「これを成し遂げた」と思えるものも欲しいなと。自分を変えるきっかけが目の前に転がってきたので、思い切って飛びつくことにしました。

――なるほど! 題材にチョコを選んだのはなぜだったんでしょう?

まず本業と無関係のジャンルにしたかったのと、私は食べることが好きなので、食べ物に絞りました。そして「年間1000」を目標に置く以上、そもそも1000種類以上あって毎日飽きずに続けられそうなものと考えて、チョコに行きついたんです。コンビニでも買えるし、小さいサイズから売ってるし、味にバリエーションがあるし。チョコは世界中にあるので、趣味の旅行と結びつけられるのもいいなと思いました。

「続けられるものを選ぶ」のが、続けられる秘訣

――いろんな条件を照らし合わせた結果が、チョコだったわけですね。

はい。すぐ挫折しちゃうのは嫌だったんで……続けられるようにするため、何を選んだらいいか? って、いわば「逆算」の考え方で選んだというのが正しいですね。それが続けられている秘訣かもしれません。その食事会の帰り道にコンビニでチョコを買って、さっそく始めました。

――その日の夜とは行動が早いですね。続けられている秘訣は、ほかにもありますか?

まずは、ブログを始めたことですね。どうせやるなら形に残したいと思って、予約投稿ができるはてなブログを選びました。1年で1000個なのでだいたい1日に3つ食べるわけですが、どうしても食べられない日もあります。そういう日のために、あらかじめストックを作っておいて予約投稿しています。

記事が増えるごとに、反応を寄せてくれる読者も増えて嬉しかったですね。少し後にはTwitterも始めたところ、さらにたくさんの人との繋がりが生まれました。チョコの世界の人たちはみんな優しくて、話が盛り上がって楽しくて。私よりずっと詳しい人もたくさんいて、刺激を受けています。

絶対に、本業には迷惑をかけない

――辛いことはありませんか? ニキビができちゃうとか、お金がかかるとか。

どうしても糖分の摂取量が増えるので、週に3〜4日、出勤前にジムに寄って健康維持しています。チョコ生活のおかげで、生活にメリハリがつきましたね。
お金については、しっかりかけると腹を括りました(笑)。「チョコ口座」を作って毎月積み立てていて、国内はもちろんバルト3国やキューバ、メキシコ、オーストラリア、タイにチョコ旅行に行きました。やっぱりお金をかけて身を削ってる姿を見せると、面白がって見てくれる人も増える気がします。

――バルト3国……! すごい。上司や同僚の方々からの反応はありますか?

みんな、優しく見守ってくれています。出張のお土産にチョコを買ってきてくれたり。逆に私も、周りの優しさに応えるためにも、絶対に本業に迷惑をかけないと決めています。パラキャリの結果周りに迷惑をかけるなら、どれか1つに絞るべき。でも、他の仕事にもプラスの効果を生んでいるなら、胸を張ってやっていいと思います。

私の場合、チョコ業界のトレンドを追うことが、結果的に本業のマーケティングにも役立ってます。例えば、わざと都心に出店せずに地元だけでやっているショコラティエが増えているんですが、そういうファンマーケティングの最先端を肌で感じられたり。日本でいうと、熊本県阿蘇市の「CHOCOLATERIE ASOFORET(ショコラトリー アソフォレ)」さんがそうですね。阿蘇の山をイメージしたチョコ作りをされているお店です。なぜこういう戦略をとってるんだろう? と考え始めると止まりません。

軸になるのは「大谷選手のマンダラチャート」

――ご自身の軸となっているものって、どこにあるんでしょう?

大谷翔平選手の「マンダラチャート」ってご存知ですか? まず大きな目標を1つ立てて、それを叶えるために必要な要素を8つ、さらにそれらの要素を得るための行動目標を要素ごとに8つずつ考えるというものなんですが、それを私も数年に1度作ってます。かなり大変な作業ですが、でも自分の行動指針になるし、数年に1度アップデートすることで自分の履歴を見える化できるんです。やりっぱなしじゃなくて、振り返ることは大事ですね。

――これまでの「チョコ生活」を振り返って、いかがでしたか?

「チョコ生活」、思いきってやってみて本当に良かったです! 苦しい瞬間もありましたけど、やってなかったら知り合えなかった人、見られなかった世界がたくさんあります。とにかく行動して、打席に立つ回数を増やすことが、道を拓いていく第一歩だと思います。

――最後に、荒木さんから「働く女性におすすめ」のチョコを教えてください!

まずは、マンダリンやグランドハイアット、ANAインターコンチネンタルなどホテル系のチョコですね。接待でのお持たせや、目上の方への軽いプレゼントにも使えて万能です。もう少しカジュアルだと、百貨店や駅ビルで買えるチョコ。東京だと銀座や新宿エリアに多いです。カラフルなものや大人数向けのケーキもあって楽しいですし、サッと寄れるので忙しいパラキャリ女子にぴったりです。

そして穴場なのが、町の洋菓子屋さんです。お住まいの地域にあるお店を覗いてみてください。普段はなくても、バレンタイン前だけはチョコを出していたりします。ぜひ行ってみることをお勧めします!

荒木千衣(あらきちえ/ちえころ)●都内の出版社でデジタルマーケティングに携わる一方、1年に1000種のチョコを食べている「チョコ沼の住人」でもある。2016年5月よりはてなブログにて「毎日チョコ生活」を始め、「TokyoWalker」(2019年2月号)のチョコ特集では全体の監修を担当。他にも、チョコに関するコラムや執筆活動を行なっている。

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さくら もえ
Writer さくら もえ

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