最近よく聞かれるようになってきた「卵子凍結」。女性の可能性を広げる新しい選択肢として注目されていますが、経験者はまだ少ないようです。今回、妊活をサポートする「Myera(マイラ)」などを運営しているステルラの代表・西史織さんと、キャリアのパーソナル・トレーニング「POSIWILL CAREER」を提供しているポジウィル代表の金井芽衣さんが対談を実施。卵子凍結の仕組みやコスト、私たちのキャリアに与える影響、そして企業に求められていることとは……? 今を生きる女性2人の、本音トーク炸裂です!
Contents
卵子凍結ってどうやってやるの?いくらかかるの?
――最近「卵子凍結」のワードをよく耳にします。ブームがきているのでしょうか?
金井
――卵子凍結をすると決めた後の流れがわかりません。改めて教えてください!
西
――若いほど妊娠率は高いと聞きますが、年代別の妊娠率はどれくらいなのでしょうか。
西
――卵子凍結のメリット、デメリットには、それぞれどんなことがあるのでしょうか。
西
メリットはこちら。
・凍結した時点の年齢で、妊娠率をキープできる
・妊娠や出産に対して、精神的な余裕を持てる。キャリア設計をしやすくなる
・第二子、第三子を考えるとき、凍結した卵子を使うこともできる
・早発閉経などのリスクにも対応できる
西
・費用が高い(トータルで40〜100万円ほど。ただしクリニック差、地域差、個人差が大きい)
・凍結した卵子の保管費用として、毎年、卵子1つあたり1万円程度がかかる
・凍結した卵子を解凍して使用する(受精から移植する)ときにも費用がかかる
・凍結する卵子の数を増やしたい場合は、採卵が数回に及ぶ
・思っているほど、妊娠率は高くない
・不妊の原因は必ずしも卵子にあるとは限らない(着床障害、不育症など)
・高齢出産(初産で35歳以上)はさまざまなリスクが上がる
・採卵するときに、卵巣過剰刺激症候群のリスクがある・年齢制限を設けているクリニックもある
――卵子の数、ですか。どれくらいの数が必要なのでしょうか。
西
西
――卵子凍結は、保険適用されるのでしょうか?
西
――初めはわからないことだらけの妊活。それをサポートしてくれるのが、新サービス「Myera(マイラ)」だと聞きました。どういう内容なのでしょうか?
西
「30歳が区切り」という呪縛から離れることができる
――卵子凍結は、女性にとって「人生の選択肢」を広げる手段でもあるんですね。特にキャリアという面で、どのようなメリットがあるのでしょうか。
金井
西
金井
西
金井
西
金井
「男性が前提になっている」企業の現状を変えていこう
――凍結するときはさておき、卵子を解凍するときにはパートナーの理解も重要になってきますね。
金井
西
――企業の意識も大事です。日本は遅れているといわれますが……。
西
金井
西
――20〜30代の女性に向けて、メッセージをお願いします!
金井
西
西史織(にししおり)●1991年大阪府出身。関西学院大学文学部卒業。新卒で証券会社に入社しリテール営業を経験した後、IT企業に転向しEC運営や事業開発に従事。27歳の時に卵子凍結をした経験から、2019年にフェムテックカンパニーである株式会社ステルラを設立。自宅での妊活をサポートする定期便サービス「Myera(マイラ)」や、妊活クリニック検索サイト「婦人科ラボ」の運営を行い、女性のライフデザインを支援している。
金井芽衣(かないめい)●1990年生まれ。短大で保育士・幼稚園教諭の免許を取得した後、2010年に法政大学キャリアデザイン学部に編入学。13年に卒業後、リクルートエージェント(当時)に入社。人材紹介部門の法人営業を担当する。17年、国家資格キャリアコンサルタントに登録、ポジウィルを設立し、代表取締役に就任。総額約3億円の資金調達を実施し、キャリアに特化したパーソナル・トレーニング「POSIWILL CAREER」を運営する。
西