パラレルキャリアで日々お仕事を楽しんでいる方も多いはず。でも、ついつい長時間のデスクワークに夢中になってはいませんか? 今回は、ピップ株式会社が主催するオンライントークイベント「コリナイ・カタリバ」への出演直後の藤原望未さん&森拓郎さんにインタビューを実施! 鍼灸師、ボディーワーカーとして働く2人に、コリとの向き合い方や、お仕事の合間にできちゃう簡単なストレッチを教えていただきました。
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コロナ禍で健康格差は広がった!?
――普段から身体のケアをお仕事にされているお2人から見て、コロナ禍でコリや疲れに関する声に変化はありましたか?
藤原:美容の観点では、やはりマスクの影響が大きいです。マスクをすることによって口の動きが制限されて食いしばりが増え、頬の筋肉や胸鎖乳突筋などが硬くなって結果的に肩こりや頭痛が出ている方が多いですね。そういう方々には首や肩のストレッチや、頬筋を手でほぐすことなどをオススメしています。
森:僕が感じたのは、健康に対する向き合い方の格差の開きです。テレワークが増えた結果、意外と自由に使える時間が増えた、という方もいらっしゃるようです。それにより、今まで通勤に使っていた時間を運動に充てられるようになったり、付き合いの外食などの機会が減り、食事を考えられるようになったり、といった方が僕のパーソナルトレーニングを受けている方には多くいらっしゃる印象です。「実はコロナ禍になって健康になったんだよね」という声も。ネガティブな部分が注目されやすいですが、そういういい変化もあるんです。ただ一方で、これまでかろうじて通勤が運動になっていた方はまったく動かない状態になっているので、格差が広がっているなと感じます。
藤原:美容系だと悩みを持って足を運ばれる方がほとんどなので、そういうお話は初耳でした。でも、たしかに納得ですね。
森:ただやはり、圧倒的に立っている時間が減っているとは思います。僕はわかりやすい使用として歩数を基準に考えているのですが、だいたい1日に最低でも7000歩は歩いたほうがいい。それだけ歩いても体は衰えていくんです。コロナ禍になって、1日に1000歩も歩いてないという方もいらっしゃいますよね。
藤原:私は毎朝20~30分のウォーキングをしているのですが、7000歩というのは小分けでも大丈夫なんでしょうか?
森:もちろん大丈夫です。1時間ほど家事などで動いていれば、7000歩はすぐに達成できると思いますし、小分けでも問題ない。習慣としてウォーキングをしないと身体がだるいなと感じられる状態にしておくのは重要なことです。
藤原:朝目覚めてから代謝が上がりきるまでに3~4時間かかると聞き、その時間がもったいないなと感じてウォーキングを始めました。今ではその時間がないとスイッチが入らないような気がしてしまいます。20分だけでも汗をかいて代謝が良くなるし、太陽を浴びることもできるので、すっきりして今日もやろう! という気持ちになる。それが気持ちよくて続けている感じですね。
藤原さん&森さん直伝!セルフケア方法
――セルフケアが大事だというのは頭では理解しつつ、どうしてもなあなあにしてしまうんですよね……。やらなかった場合にはどんなことが起こってくるのでしょう?
森:長時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなったり筋肉が硬くなったりということが起こるのですが、その状態のまま日々を過ごしていくとどんどん下り坂になります。立って動いたり、ストレッチをしたりして、縮こまった筋肉を伸ばして正しいポジションにしてあげないとそもそも辻褄が合わないんです。皆さんが気軽に実践できるよう、まずはハードルを低めに設定して、デスクワークをしている方はせめてストレッチをしてください。それで体が楽だな、パフォーマンスが上がったなと感じてもらえれば、次のアクションに繋がると思うので。
藤原:集中力にも影響しますもんね。美容の観点から言うと、セルフケアをやった自分とやっていない自分の10年後の違いを想像してほしいなと思います。加齢に伴い老化していくのは止められないものですが、セルフケアをすることでスピードを遅らせることは可能です。身体が健康であることはもちろん、綺麗な自分でいることでメンタルが明るくなったり、仕事や恋愛においてもいい影響が出たりと、人生を豊かにすることにもなりますからね。
――日々お仕事をがんばっているParanavi読者のために、座って簡単にできるストレッチを教えてください!
藤原:どうしても肩が前に入ってしまう方が多いので、肩を大きく回して肩回りの血流をよくする方法を。
①前腕をくっつける。背中は丸めてOK。
②肘を離さないように腕を上げていく。
③限界だと思うところまで来たら、腕を肘から開き、肩甲骨を下まで回す。
これを5~10回ほど、デスクワークの合間に1時間に1回程度やってもらえたら理想的ですね。
森:首肩が凝ったとき、皆さん患部をマッサージしようとしがちですが、末端からほぐすのがオススメです。なので、僕からは手のストレッチを。
①手のひらを自分の方向へ向けて腕を前に伸ばす。
②反対の手で手首を曲げる。
③肘の内側を天井に向けるようにねじる。このとき、できるだけ肩を下げるよう意識する。
1日に1回程度、30秒ほど取り入れてください。血流が戻ってくることを実感していただけるんじゃないかなと思います。
――どちらも今すぐ取り入れられますね。10年後の自分のために、やってみます!
流行りのサウナは水風呂もしっかり浸かって
――そのほか、お2人が日常に取り入れているリフレッシュ方法があれば教えてください。
森:僕は最近はもっぱらサウナですね。暑さにも寒さにも強くなれるので、週に1~2回は行くようにしています。冷え性の方など、どうしても水風呂をスルーしてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、身体を冷やすことで体温を上げようとしてくれるので、しっかり水風呂に入るのも重要。
藤原:私もサウナに行くんですけど、森さんがおっしゃった通り、最初の頃は冷たいのが辛くて水風呂を飛ばしていました。でもやり始めるようになったら……
森:ポカポカしますよね。サウナで体温調節が上手くなると、この夏の暑さもそこまで苦じゃなくなります。冬も寒くても体温を上げる力がついてくるので、冷え性の方こそ塩梅を見つつ、冷やすのが大事です。
藤原:それを実感してからは、ちゃんと水風呂に入るようになりました。私はほかに半身浴もしています。忙しくて時間を取れないこともたまにあるのですが、今は自分のためだけの時間と割り切って過ごすことがリフレッシュになります。やらなきゃじゃなくて、身体もスッキリするし、気持ちいいからやる、という感じですね。
――リフレッシュの時間を設けるのも健康のためですよね。貴重なお話をありがとうございました!