Paranaviトップ お仕事 メンタル 「人やモノに依存する=悪」という思い込みから抜け出して。自分をうまくコントロールできるようになるためのオススメ方法

「人やモノに依存する=悪」という思い込みから抜け出して。自分をうまくコントロールできるようになるためのオススメ方法

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彼氏、買い物、趣味、食べ物、メイク……周りの人やモノに依存しちゃっていませんか? あの人がいなくなったら、あれができなくなってしまったら、その対象がなくなったら生きていけない……でも、こんな自分をそろそろ変えたい! そう思う方に伝えたい、応援メッセージです。

人は誰でも、何かに依存して生きている

まず初めに言っておきたいのは、人間はみんな何かに依存して生きているということ。「依存」という言葉にはネガティブなイメージがあるかもしれません。私も、この子がいなくなったら辛いなと思う友達がいるし、もし親友がいなくなったら生きていけないかもしれないとまで思います。でもこれは、誰かと深く繋がっている証拠だから、別に悪いことではありません。それに、この人と仲良くしたい、これがやりたいという強い気持ちがまったくない人生なんて、きっとつまらないですよね。ですから、この感情はあって然るべき。むしろ、大切にしてください。

では、どういうケースが改善すべき依存状態なのでしょうか。それはこちらの4パターンです。

  1. 依存対象にかける時間や感情が大きくなりすぎて、日常生活に支障をきたしている
  2. やりたいと思ってやっているわけではなく「やってはダメだ」と思っているのにやめられない
  3. 他人に誤魔化したり嘘をついてまで、依存対象を優先する
  4. 依存対象を大事にするがあまり、自分が傷ついている
「人やモノに依存する=悪」という思い込みから抜け出して。

どうでしょうか。具体的な例を挙げると、例えば1.は夜遅くまでゲームをやりすぎて、朝起きられず遅刻してしまうケース。スマホいじりやゲームなどをなんとなく長時間続けてしまった経験、ありませんか?

2.は買い物依存症などが該当します。もう買っちゃダメだと頭ではわかっているのに買ってしまう。この状態では、どんな高級品を買ってもあまりうれしくなれず、罪悪感ばかり残ってしまいますね。

3.は例えば、周りからの評判がよくない彼氏がいる場合。みんなに「あんな彼氏、やめなよ」って言われて「もう会ってないよ」とか「この前別れたよ」と言いつつ、付き合いつづけてしまう人、いますね。あるいは、お酒の癖が悪く「お酒を飲むの、やめなよ」と言われている人が「もう飲んでないよ!」と言いつつ、こっそり隠れて飲んでいたり。こうなると、自分から周りの人を避けて生活するようになり、最終的に人間関係が壊れてしまう危険性があります。

4.は、例えば人間に依存している場合、自分を犠牲にしても依存対象を大切にしている状態。いわゆる自己肯定感が低い人、自分に自信がない人がこの状態に陥りやすいです。

自分に自信がない人ほど依存しやすく、さらに自信をなくす悪循環に

そもそも、依存することは何がいけないのでしょうか? それは「結局、自分のことも他人のことも大事にできなくなるから」です。矢印の向き先が極端に何か1つに偏ってしまうため、そのほかを深く傷つけてしまっていることに気づけません。恋は盲目と言いますが、依存もまた盲目状態です。

私は、依存すること自体は否定しません。自分を幸せにして、かつ他の人に迷惑をかけない依存であればOKだと思います。でも、上で挙げた4つの例を見てみるとどうでしょうか。嘘をつかれた人は傷付きますし、「私のことは大事に思ってくれてないんだ」とがっかりしてしまうでしょう。ダメだと思いながら何かをしていても、実は幸せな気持ちにはなれず虚無感だけが残ります。「私はいったい何してるんだろう? 私ってダメな人間だな」と感じてしまい、どんどん自信を喪失します。依存は、自信がない人がしやすいうえ、依存することでさらに自信をなくす悪循環に繋がってしまいます。

依存を少なくするためには、依存先を増やすことが大事

依存しないで生きていくにはどうしたらいいのでしょうか? よく依存を少なくするには、依存先を増やすことが有効」と言われます。矛盾しているように感じるかもしれませんね。

「依存」とは「これがなくなったら、生きていけない」と思い込む状態。その対象が増えると「これがなくなったら人生終わり!」の思いを分散させることができます。また、依存先を探し続けるうちに「私にはいろんな選択肢があるんだ」と気づくこともあるでしょう。

「人やモノに依存する=悪」という思い込みから抜け出して。

もし依存先が「人」である場合、なるべく人以外の依存先、つまり「一人でできる依存」も作りましょう。残念ながら、他人はあなたがコントロールすることはできません。言ってほしいことを聞いてくれる、いてほしい時にいつでもどこでもそばにいてくれる、そんな人がいたらいいかもしれませんが、現実的ではありません。そもそも、そんな話を聞いたら私は相手のことも心配になっちゃいます。夫婦でも親子でも親友でも、すべてが同じ考えの人なんてこの世に1人もいません。他人に依存すると、だんだんいろいろなことをその人に合わせて生活するようになり、いつしか自分の感情に気がつかないように蓋をすることになります。そして、依存先対象の行動によって、自分の感情が形成される状況に……。

自分で自分の感情をコントロールできず、特定の誰かによって感情を動かされ続けるのはすごく大変です。何かに集中したい時に集中できないし、頑張りたい時に頑張れない。こんな状況、果たして幸せでしょうか? もちろん、失敗したり体調を崩したりなど、心身に浮き沈みがあるのは当たり前。でも、自分以外の誰かにずっと心が乱されるのって、なかなか生きづらいはずです。自分の感情だもの、自分でコントロールしたいですよね。

まずは自分の心に目を向けてあげよう

誰か、何かに依存している場合、まずは「それによって自分が傷ついているか、または楽しめているか」を判断しましょう。自分の心の変化に気づいてあげることがいちばん大切です。そして、もし傷ついているなら、意識して依存対象から離れる時間を作りましょう。頑張ってでも他のことに目を向ける時間と精神的余裕を持たないと、どうしようもありません。自分や周りが幸せになっているか、その依存が毎日を生き生きと過ごす材料になっているかどうかをじっくり考えてみてください。

ありがちなのが、何かへの不安を解消するために依存に走ってしまうケース。依存はあくまで自分の感情への対症療法なので、不安の根本的解決にはなっていません。その「何かへの不安」が何なのか、改善・解決する方法はないのか、まず自分で理解、模索することから始めましょう。もやもやした不安に向き合うのは大変だし、改善するのはもっと大変かもしれません。でも、この一歩を踏み出せると、依存から解放されて楽に生きられるようになります。

自分を幸せにしてくれるもの、好きなものはどんどん増やすべきです。自分を最大限に生かす好きをいっぱい増やして、プライベートも仕事もどんどん充実させましょう!

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木村好珠
Writer 木村好珠

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