Paranaviトップ ライフスタイル 健康/美容 35歳は腟の曲がり角。フェムテックの会社を立ち上げた三松真由美さんに聞く、初心者にオススメの腟ケア方法

35歳は腟の曲がり角。フェムテックの会社を立ち上げた三松真由美さんに聞く、初心者にオススメの腟ケア方法

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専業主婦を経て、フェムケアのブランドを立ち上げた三松真由美さん。そもそもフェムケアって何? いつから何をすべきなの? とわからないことだらけのパラナビ読者に、おすすめ方法を教えていただきました!

目指せ「腟2・0」!まず、手鏡で自分のフェムゾーンを見てみよう

――「フェムケア」という言葉、今回初めて聞きました。なぜやるべきなのか、改めて教えてください。

私が作ったお気に入りコピーは「35歳は腟の曲がり角」。自然妊娠の可能性がだんだん下がってくる年齢ですし、女性ホルモンも徐々に減り、腟分泌液が出にくくなる方が増えます。濡れていないと、挿入時に痛いですからね。産婦人科の先生に聞くと「30代でも腟壁が固くて乾燥している女性がいます」と。若いからと安心してフェムケアを怠ると、ドライフェムが出来上がります。

女性は誰でも、月経が始まった日から閉経するまで、毎月一度は腟を意識せざるを得ない運命にあります。もちろん個人差はありますが、だいたい35歳から腟周りに変化が起きるのが一般的。アラサーになったらちゃんとケアしましょうね。

夫婦仲相談のプロ・三松真由美さん

三松 真由美さん
恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家。夫婦仲、恋仲に悩む女性会員1万3千名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。20年以上夫婦仲アドバイスを続けている。性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。「セックスレス」「ED」「女性性機能」に詳しい。新会社Glad設立。日本フェムテック協会顧問。講演、メディア取材、連載多数。

――フェムケアの初歩は何をしたらいいでしょうか?

まず手鏡で、自分の性器官を見てみましょう。初めて見るという人も多いようですね。そして、部位の名称を覚えましょう。大陰唇、小陰唇、腟、会陰、ってどこを指すかわかりますか? 「会陰」が固いと、出産のときに苦労します。出産後、会陰が裂けて痛い思いをしている女性もいますね。会陰切開のあとの痛みが消えないと泣いているママたちからの相談もたくさん受けました。

大陰唇、私はマカロンと呼んでいます。マカロンから鼠蹊部、おしりまで、じんわりあったまるようにマッサージしましょう。血流やリンパの流れがよくなります。続けることで確実にフェムが変わってゆく。

私が主催する女子会では「腟2・0」とか「シン・腟」を目指せ!! と、みんなに発破をかけています。更年期世代の女性には「腟3・0」を目指せ! ですね。フェムケアを継続することでセックスをもっとエンジョイできます。スキンケアする感覚でプルンプルンに整えましょう。ステップ1はフェムゾーンの観察、ステップ2はフェムマッサージ、そしてステップ3がセルフプレジャー。エアセックスでもいいじゃない!

――自分のフェムゾーンを観察する機会、まったくありませんでした。

焦らないで、ゆっくり始めれば大丈夫。ステップ3のセルフプレジャーをすると、どこをどう触ると気持ちいいのか、どこが敏感なのか、新しい自分を知ることにつながります。セクシー脳を目覚めさせる。血流がよくなる。脳内伝達物質の分泌をうながす。興奮と鎮静を繰り返す女性は老けない。エモ感を感じる脳を作り上げましょう。フェムゾーンもエクササイズする時代の到来です!

腟も家電や自転車と一緒で、使わないでいるとだんだん朽ちてきます。腟を使っていない期間が長いと、腟壁が萎縮してしまい、「いざ」のときに痛くて完結できない可能性もあります。難しいことは考えず、自分好みのエアセックスで、気持ちよさを全身に刻みつけましょう。だから、NetflixやAmazon Prime Videoで18禁映画を観たり、官能小説に触れたりしてねってアドバイスしてるんです! 私が原作のコミックも全部、相当なエッチシーン満載です。例えばこちら!

  • 『妻で母ですが、女性風俗にハマりました 』(全2巻):第一弾が大好評のため、渾身の続編を書きました! 危険と背中合わせの女風業界。でも、心得を知って使うと……。

知名度急上昇中の2ボーカルユニット「Skip the Chips(スキップザチップス)」の2人と♡

――セルフプレジャーのグッズもたくさん出ているんですね。

女性用のセルフプレジャーグッズは、10年ほど前から盛り上がっていて市民権を得てきています。シルクラボさんなどが出している女性向けのAVもたくさんあります。セルフプレジャーグッズではLOVE PIECE CLUB、iroha(イロハ・いろは)、ラブコスメなど、女性のニーズを細かくキャッチした商品が開発されています。

We-Vibe、Satisfyer、LELOなどデザインがキュートな海外ブランドも増えました。ウーマナイザーはコロナ禍で売上急増というニュースで有名になりました。私もコロナ禍には「リモートセックス」のアドバイスをして検索1位に輝きました(笑)。

アクセサリーを買うような感覚で、グッズのストアを覗いてもらえれば。そして自分が気持ちいいと感じるやり方で、セルフプレジャー、エアセックスを楽しんでほしいです。楽しむことが”性の自立”につながります。

みんなで楽しくフェムケアしよう!

――真由美さんは最近、フェムゾーンを鍛えるダンス「FemDan®」を考案されたそうですね!どんなダンスなんですか?

セックスレスの原因として「挿入時に痛い、腟がゆるい、乾燥している」という問題があります。ほかにも産後や加齢による尿漏れや頻尿、PMS、月経痛など下半身トラブルを抱えている女性が本当に多くて。これを解決するために「骨盤底筋」を意識して鍛えよう! と思いついたのが始まりです。

腟を締めるためにはフェムケアするだけじゃだめ。運動して骨盤底筋を強くすることが必要なんです。じゃあ骨盤底筋ケアを楽しく継続できるコンテンツを作ろうと考えたところ、たどり着いたのが「腟を意識して呼吸をするダンス」だったんです。

――「腟を締めるダンス」って、すごいですね。

エッジが立っているでしょ。構成を練った結果、フェムゾーンと、ウエスト、ヒップの3つに焦点を当てたダンスに仕上がりました。

地味な腟締めだけだと楽しくなくて結局続かないので、いろんな振り付けを用意して、みんなで楽しく踊れることを重視しました。無理なく続けられるようなつくりにしています!

夫婦仲相談のプロ・三松真由美さん

みんなで楽しく踊れるから、挫折しない! 運動神経に自信がない人も、心配不要です。

もちろん医師・理学療法士の監修を受けて開発しているので、内容の確かさはお墨付き。振り付けも、プロのダンサーが担当しているので本格的です。ダンスやピラティスの経験がない女性も大丈夫。レッスン後、皆さん、笑顔が増えます。ダイエットにもいいですよ。

無理ないエクササイズで腟圧を高く保とう

――ユーザーさんの反応はいかがですか?

「思いっきり踊れて楽しかった!」「続けるうちに、自分に自信を持てるようになった」という声が届いています。とくに好評なのは、腟圧を測れるサービスです。看護師さんがいるタイミングで、医療機関でも使われている機器で測ります。更衣室でササっと測れます!

腟圧は、セックスしていないと下がっていくし、それが続くとだんだん締め方がわからなくなっちゃいます。「測定不能」という結果が出る20代女性も少なからずいます。普段から締めるように意識したり、無理なくエクササイズを続けたりしていれば、年齢を重ねても高腟圧が保てると思います。

夫婦仲相談のプロ・三松真由美さん

――腟圧を測ることができるんですね。

FemDan講師は今増えてきていて40人弱います。私から講師のみなさんにお願いしているのは、「腟という言葉をできるだけ頻繁に使ってレッスンしてね」ということ。言葉に出して、意識して締めることが大事!

FemDan®の事業は、一昨年起業したGladという会社で展開しています。東京、大阪だけでなく、全国にFemDan®が広がればいいなと。

――真由美さんの会社が手掛けている、フェムゾーンのエステ「FemRiss®︎」も気になります。

はい。フェムゾーンに特化したエステです。2022年6月に、東京都港区・南青山の「FIX BAR」にオープンしました。産婦人科医師の監修のもとフェムゾーンにスクリュー電流を流し込むことで、骨盤底筋や腟周りの筋肉をほぐして、ゆるんだ部分は引き締めていきます。これがまた超気持ちいい。

夫婦仲相談のプロ・三松真由美さん

FIX BARは、完全個室の隠れ家サロン。スパ、ネイルのメニューもあります。

股関節周りも整うので、可動域が広がるし、セックスが気持ちよくなるし、いろんなメリットがありますよ。デートの前にかならず寄ってくださるお客様もいます。パラナビ読者の方々にぴったりですので、ぜひ遊びにきてください! エステパンツを履いたまま受けます。恥ずかしくない部分しか触りませんので!

FemRiss®︎のユーザーさんは幅広い年齢層の方がいますが、尿漏れ改善も狙っているからか40代が多いですね。「FemDan」と組み合わせれば、最強の腟が手に入ります! セックス大好きなあなたも、最近とんとご無沙汰なあなたも、充実のセックスライフを送れること間違いなしです。

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さくら もえ
Writer さくら もえ

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