Paranaviトップ ライフスタイル 家事/育児 「出願を忘れて志望校が受けられない」「入学手続きを1時間間違えて、合格が消えた」中学受験母が恐れる致命的ミスを避けるには?

「出願を忘れて志望校が受けられない」「入学手続きを1時間間違えて、合格が消えた」中学受験母が恐れる致命的ミスを避けるには?

SHARE

Xでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

中学受験を題材にした小説「中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来」(2023年11月24日発売)のためにたくさんの受験生親機に取材を重ね、実際に2024年中学受験生の母となり、いつのまにか直前期。……いよいよ来ました、共働きで中学受験、本番です。せっかく(?)のチャンスなので、「リアル働く母の受験期直前期レポート」をお送りしたいと思います。

「11月は親のメンタルが危険水域」は本当だった!?

やってきました、6年生の11月。この時期は、かの有名な中学受験マンガ「二月の勝者」でも語られていた通り、親のメンタルが危険水域に達するとあちらこちらで見聞きしてきました。

4年生から塾に通っているわけだし、だいたい受験する学校のイメージはできているだけだし、2~3カ月前って何かそんなに変わるの……?

そんな風にちょっと不思議に思っていましたが、その話は……本当でした!

この時期になると、あれほどたくさん受けてきたテストも、残りの回数を数えられるようになります。6年生後期の模試には、四谷大塚の「合不合判定テスト」やSAPIXの「合格力判定テスト」のように、広い範囲からバランスよく出題されて総合的な学力を測るタイプの模試と、御三家や難関校を中心にそれぞれの傾向に合わせた学校別の模試があります。

これらのテストが、波状攻撃(?)のように月に1~5本押し寄せてきます。それぞれ志望校の合格率が出るので、「合格率40%!? これって受かるの? 落ちるの?」みたいな感じで内心は右往左往。

塾からは「模試の結果で一喜一憂するな」と口酸っぱく言われますが、それならパーセンテージなんて書かないで「もっと頑張りましょう」「凄く頑張りましょう」とか書いてほしい!……と八つ当たりしたい気分になるほど、母の心境はささくれます。

しかも、第一志望については多くの子どもが「チャレンジ校」の位置づけのため、後期の平均偏差値、いわゆる「持ち偏差値」よりも3~5ほど高いのはよくあること。そのため、思ったよりもそこは腹が据わってくる方が多いようです。

しかし、その代わりに急激に現実味を帯びてくる「併願校探し」。それまでは併願校、もしくは第二志望以下の学校は、日程と偏差値からはじき出していることも多いもの。

ところが、直前期、母ははっと気づきます。「第一志望より、むしろ併願校に行く可能性のほうが高くない!?」ということに!(おそいですね)

もちろんそれまでも学校見学や説明会を通じて、さまざまな学校を調べてきました。でも、やっぱり5年生のときは心から真剣にその学校に通うことを想定していたかと言えば……そうでもないのです。もっと言えば、第一志望さえ、通学路や進学実績、指定校推薦の有無、学食、通塾率といった要素を全て検討していたとは言えない状況。

そんなわけで、最後のジタバタが始まります。結果、精神状態は大いに影響を受けるというのが11月の危険水域の正体でした。

出願スケジュールや入学金準備、願書作成は親のミッション

この時期になると、スケジュール管理は母にとって本気のタスクになります。学校の出願は12月から1月、あるいは2月の試験が始まってからも前日まで出願OKのところもあります。

このあたりにまつわる怖い話は、取材中にいくつも見聞きしました。

「第一志望の願書作成に気を取られているうちに、第二志望の出願締切を忘れてしまって、まさかの究極の崖っぷち受験パターンになった」

「1日校不合格、2日校午前午後のうち午後に合格、3日校の不合格を知った時、入学金振込締切までの余裕が数時間しかなかったのに、1時間間違えて思い込んでしまった。そのために第五志望に行くことに……」

などなど、母親としては聞いているだけで倒れそうな事例が、本当に起こっているのです。

普通に考えて、何年も準備して、リスト化しているのに出願を忘れるとか、せっかく合格しておいて入学金を入れそびれるとか、あるわけない! と思いますよね。でもそれが起こってしまうのが、直前期、そして真っ只中の中学受験母なのです。

ぜひ、こういった管理タスクは母が1人で担うことはせず、ご家族とシェアしてください。私もスプレッドシートに表にして、いろんな家族に送り付けることにします(責任分散作戦)! これを働きながらなさってきた、歴戦の先輩ワーママに、心から敬意を表します。

さて、果たして我が家は無事に受験を乗り切ることができるのでしょうか……。追ってレポートしたいと思います。

SHARE

Xでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

Keyword

佐野倫子
Writer 佐野倫子

VIEW MORE

Page Top