Paranaviトップ お仕事 働き方 バチェロレッテ3 武井亜樹×北森聖士が、AI・宇宙・未来のキャリアの歩き方を語る!『自分だけの輝く人生のつくり方』出版記念イベントレポート【後編】

バチェロレッテ3 武井亜樹×北森聖士が、AI・宇宙・未来のキャリアの歩き方を語る!『自分だけの輝く人生のつくり方』出版記念イベントレポート【後編】

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株式会社スペースデータは、新たなイノベーション創出を目指すコンテンツ配信拠点「宇宙スタジオ」の開局と、武井亜樹さん初の著書『自分だけの輝く人生のつくり方』の出版を記念したイベントを東京都港区・CIC Tokyoで開催しました。

イベントに登壇したのは、恋愛リアリティ番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3に3代目バチェロレッテとして参加し、現在はフリーランスとして宇宙事業に情熱を注ぐ武井亜樹さん。そして、同番組で共演した医師の坂口隆志さんと起業家の北森聖士さんです。

イベントレポートの後編では、武井さんと北森さんによる「未来のキャリアの歩き方」をテーマとしたトークセッション、そして武井さんが宇宙の魅力について熱く語ったメイン講演の様子をお届けします。イベントの最後には、スペシャルゲストも……!?

>>イベントレポート【前編】はこちら

武井亜樹×北森聖士トークセッション「未来のキャリアの歩き方 ― AI起業・宇宙・グローバル」

イベントの第2部では、起業家として活躍する北森聖士さんが登場しました。北森さんは父親が飲食店を営んでいたことから、学生時代から「アルバイトではなく自分で稼ごう」という意識があったと言います。1社目の起業は、大学3年生のとき。ライブ配信事業などを展開する会社を設立し、その後会社を売却しました。2社目は生成AI事業などを手がける株式会社VOLTMINDを起業し、代表取締役を務めています。

トークセッションでは、「未来のキャリアの歩き方 ― AI起業・宇宙・グローバル」をテーマに、武井さんと語り合いました。官僚から独立してフリーランスになり宇宙事業に携わる武井さんと、エンタメ事業からAI事業へと転身した北森さん。それぞれ違う領域で活躍するお二人ですが、キャリアの変遷について「職種ではなく自分の本質的な強みで仕事を選ぶ」という共通点がありました。

自分の得意な“動詞”と仕事がマッチしているとき、その人が一番輝ける

北森 亜樹さんは、官僚から独立というのは結構なキャリアチェンジだと思うのですが、そこにはどのような考えがあったのでしょうか?

武井 私は常に“やりたい物事”だけを見ていて、雇用形態などはあまり気にしていなかったんです。周囲から見たら「公務員から独立ってなんなの?」「おまけにテレビ番組にも出てるし」という感じだと思うのですが(笑)。でも自分の中ではやりたいことも、こうありたいという振る舞い方も、ずっと一貫しているんですよ。具体的には、自分らしく働きながら周りの人のためになること、宇宙に関すること、そして女性活躍に関することが私のやりたいことで、今はそれが実現できています。

北森 なるほど。僕の場合は、エンタメ事業の会社を売却して今はAI事業をやっていますが、自分自身の役割としてやっていることはずっとプロデュース業だと思っているんです。周りからはいろんなことをやっているふうに見えても、実は自分の中では一貫しているというのは、二人とも同じかもしれませんね。

武井 確かにそうですね。私が就活をしていたとき、「業界や興味があることで選ぶのではなく、自分の得意な“動詞”で選びなさい」という内容を本で読んで、そうだなと思ったんです。

たとえば「宇宙」という領域の中でも、何かを作るエンジニア、プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャー、仕事を取ってくる営業など、さまざまな役割の人がいます。もし業界だけで選んでしまった場合、人とのコミュニケーションが得意な人なのに、手を動かすエンジニアになったりするのは、最も得意なことを活かせていないですよね。

だから業界で見ることも大切ですが、自分がどのような動作をするのが得意かという“動詞”が同じぐらい重要だと思うんです。実際に今携わっている宇宙業界で働いている人たちは、これまでいた業界はバラバラでも、やっている“動詞”は一緒なんですよね。だから、“動詞”と仕事がマッチしているとき、その人が一番輝けるのかなと思っています。

現代におけるAIと宇宙の重要性とは?

武井 AI事業をやっている北森くんが、今後やりたいことはどんなことですか?

北森 日本における「失われた30年」を今後どうしていくべきか?という話もよくしているのですが……僕は、今の日本人に足りないのは“余白”だと思っているんです。現代人は時間に縛られていて、視野が狭くなってしまっています。今後はAIの活用によって、仕事やプライベートで必要だった時間が短縮されて、生まれた余白をクリエイティブな時間に変えることができるはず——そして、それを日本がいち早く実現できれば、再び世界にクリエイティブを発揮できる国になれるのではないか?という仮説を立てているんです。だから今の会社をよりよい会社にして、世の中に広くAIを普及できるよう今後も頑張っていきたいと思っています。

武井 私は、このAI普及の波はかつてのIT化の波に近いと思っています。保守的な日本企業はIT化の波に乗り遅れてしまい、GAFAMのような世界のトップ企業に後れを取ってしまった。それは、ITという“よくわからないもの”にきちんと向き合い、着いていかなかったからではないか……と。

それがITの次はAIと宇宙であり、この波に乗ることが日本にとって非常に大事だと考えています。先のことはわからないけれど、AIや宇宙が重要だとわかったタイミングでようやく取り組むのでは、もう遅いと思います。

北森 宇宙事業がなぜ大事なのか、改めて教えてください。

武井 宇宙というとロケットや衛星といった“遠いもの”をイメージする人が多いかもしれませんが、たとえば携帯電話の5GやGPSなども宇宙技術である衛星を使っています。これはほんの一例ですが、実は宇宙はさまざまな形で私たちの身近な生活に深く根付いているものなんです。

また、月への移住を目指す「アルテミス計画」というものがあるのですが、もし人が暮らす場所が地球から月に変わると、私たちの生活に関わるすべての営みが月で行われます。そこであらゆる産業が必要になるので、さまざまな分野の人が宇宙事業に入ってくることが、今後より重要になります。私の個人的な目標としては今後、理系(STEM)で活躍する女性をもっと増やしていきたいですね。

武井亜樹メイン講演「宇宙の魅力について」

イベントの第3部となるメイン講演では、武井さんが宇宙に惹かれたエピソードや、著書『自分だけの輝く人生のつくり方』の制作の裏側について語りました。講演の最初にモニターに映し出されたのは、西表島の美しい星空の写真です。

武井 私が宇宙に惹かれた原点は、小学2年生のときにガールスカウトのキャンプで訪れた西表島での経験です。みんなから仲間外れにされて悲しかった夜、一人でビーチに行き、見上げた満点の星空。そのとき「心の中のモヤモヤや悲しい気持ちがすべてなくなり、“あなたはこのままでいいんだよ、自分らしくいていいんだよ”と言ってくれた気がしたんです。その日以来、私にとって宇宙は「特別な存在」となり、今でも自信をなくしたり悲しくなったりしたときに勇気をくれる存在です。

また、武井さんが著書を伝記スタイルにした理由も、こうした経験の中にありました。

武井 幼少期から周りに馴染めず「変わってる」と言われることが多くありました。やりたいことを周りに話すと、トゥーマッチだと言われたり、女の子なのに東大に行くなんて……と心配されることもありました。自分的には「これがいい」と思って突き詰めたことが、毎回裏目に出てしまう。そんな私を救ってくれて、自信をつけてくれたのが伝記だったんです。

ジャンヌダルクやキュリー夫人など、伝記に登場する世界の偉人たちのエピソードに触れるうちに、自分がやりたいことを突き詰めるためには、おかしいだとか変わってると言われることがむしろ普通のことなのだと感じ、勇気づけられました。

だから本を作るとなったときに、本当はハウトゥー本のほうが読者は手に取りやすいし売れるといった話を聞いたのですが、私は伝記スタイルにしたかった。私が伝記に元気をもらったように、悩んでいる人が私の本を読んで、「自分はこれでいいんだ」と思ってくれたら嬉しいです。

講演の後半では、ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた、美しく壮大な宇宙の画像が次々と映し出されました。

武井 私のように宇宙との特別なエピソードをもたない人であっても、宇宙の美しさに心を動かされ勇気をもらえるのは、自分たちがどこから来てなぜここにいるのかという“自分たちの起源”と“宇宙の起源”が、きっと繋がっているからではないかと思うんです。

物理学者アインシュタインの言葉に「人生には二つの生き方がある。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡だと思って生きること」という名言があります。

この広大な宇宙の中で、私たちが今ここに存在していること自体が“超ミラクル”なんです。自信がないときや落ち込んだときに「この奇跡的な確率の中で生まれたんだ」と思うと、一気に自分のことも、自分の人生も愛せるようになる——私はそう思っています。

イベントの舞台裏

トークセッション後のお楽しみタイムでは、イベント観覧に来ていた武井さんのご家族や、『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3の参加者たちが飛び入り参加し、武井さんの誕生日をサプライズで祝うシーンも。会場は笑顔と温かい拍手に包まれ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

武井さん初の著書『自分だけの輝く人生のつくり方』(Gakken刊)は、現在好評発売中です。ぜひ皆さんも、自分らしい人生を歩むためのヒントを手に取ってみてください。

本イベントの様子は、YouTubeでもご覧いただけます

#2:【3代目バチェロレッテ】武井亜樹と北森聖士が語る“宇宙×AIの未来”とは?【宇宙スタジオ開局記念】

#3:3代目バチェロレッテが語る宇宙の魅力とやりたいことの見つけ方【宇宙スタジオ開局記念】

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