Paranaviトップ お仕事 資格/勉強 センスいいねって褒められる! 今日から使えるデザイン術 #05 写真・イラスト素材(後編)

センスいいねって褒められる! 今日から使えるデザイン術 #05 写真・イラスト素材(後編)

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前回は、フリー写真・イラスト素材の使い方と利用規約の確認すべきこととサイトをご紹介しました。写真やイラストを資料に取り入れることで説得力も増すようになりますよね。折角良い素材を見つけてもただ資料に張り付けるだけじゃNG。今回は無料の素材を使ってもクオリティが高く見えるコツをお伝えしていきます!

そもそも、トリミングと切り抜きの違いって?

「トリミング」はその画像の中で不要な部分を切り取り必要な部分のみを切り出す方法です。「切り抜き」とはその画像の中で主役となる被写体だけを切り抜く方法で、被写体をより目立たせることができます。

トリミングと切り抜き例

素材をそのまま資料で貼り付けるのはNG?

そもそも素材の写真を、そのまま資料に貼り付けるのはよくないことなのかと言われるとそんなことはありません。そのまま使用していただいても不都合がなければ良いと思います。

ですが、資料に配置する際に、「正方形の写真にしたい」「そのままだとバランスが悪いので調整したい」という場合もあるでしょうし、写真の上下左右に余分な部分がある場合などはトリミングして整えてあげた方が見栄えが良くなります。では、トリミングする場合に注意することは何でしょうか?

人物の画像の場合

人物の画像を配置するときに気を付けることは、人の体の関節で切らないようにすることです。関節で切られていると。人に不安を感じさせてしまう原因になるので関節部分は外してトリミングしましょう。

また、同様に人の首も切らないようにしましょう。いずれも実際に見てみるとわかるのですが、どことなく居心地が悪いように見えてしまします。

関節や首部分でのトリミング例

人の頭も縁起が悪いのであまり切らないようにと言われていますが、テクニックとして、少し頭を切ってバストアップに配置すると小顔に見えたり、全体のバランスが整って見えたりすることもあるので、臨機応変に全体のバランスを見ながら整えましょう。

また、もし人物を切り抜いた画像を使用する場合は、下の写真の赤い点線の部分に、木や水平線が入ってしまうと首を分断しているように見えたり、頭や目に何か刺さったように見えたりしてしまいます。こうしたあしらいや背景に気を付けることで、なんとなく嫌な印象を与えるというのを防ぐこともポイントです。

串刺し・首切りライン例

 

食べ物の画像の場合

全体をフラットに見せるよりも、思い切ってメインの食材や、その中で意図して主張したいものをメインに据えた構図にトリミングしてみましょう。画面の中に面白さやリズム、また資料のなかではストーリー性を持たせることができます。

シズル感を出すために思い切って拡大してみる・左右いずれかに要素を寄せてみるのも良いです。

食べ物の写真例

その際に注意することは「美味しそうに見せる」こと。トリミングしたことによって食べ物の魅力を損なわないように注意しましょう。

風景の画像の場合

まず、主役を決めましょう。その画像の中に写っている建物が主役なのか、人物なのか、その写真の持つ雰囲気なのか? その風景の写真を資料に貼りこむことによって何を伝えたいのかを意識して、決めた要素が見ている人に伝わるようにトリミングしましょう。

写真の持つ雰囲気を表現したい場合は全体を広く見せるようにトリミングします。

風景画像のトリミング例

まとめ

前回のフリー素材を利用する際の注意点に続き、無料の素材を使ってもクオリティが高く見えるコツをお伝えしました。撮影のテクニックや構図といった部分では、もっとたくさんの手法もありますが、まずはこのコツを覚えていただけると今までより資料作成の際にクオリティが高く見えます。簡単なので、ぜひ取り入れてみてください。

 

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菅家 郁美
Writer 菅家 郁美

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