Paranaviトップ お仕事 メンタル 精神科医が教える、「SNS漬けの毎日から自分を守る」メンタルケアの秘訣

精神科医が教える、「SNS漬けの毎日から自分を守る」メンタルケアの秘訣

SHARE

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

バスタイム、通勤中、ふとした空き時間。片時もスマホから離れられなくなっている人、多いのではないでしょうか。中でも、多くの時間を占めるのがSNSです。LINEに始まり、Twitter、Instagram、tiktok。2021年には、新顔「clubhouse」も日本に上陸しました。SNSと私たちは切っても切り離せない時代ですが、毎日たくさんの情報を浴びることに、少し疲れていませんか? 今回はSNSで疲れないためのメンタルケアのやり方を、SNS別に見ていきましょう。

LINEは「通知オフ」「背景は白に」

老若男女、とりあえずみんながやっているSNSといえばLINEです。たくさんの機能がありますが、いちばんスタンダードな使い方はメッセージ機能でしょう。メールより気軽に送れて、スタンプでいろんな表現ができる便利なSNSです。

そんなLINEの問題点は、みんなが感じているであろう「即レス強要」と「既読」機能。ビジネスメールなら、休日や夜は返事をしなくていいのが普通ですよね。でもLINEなら、即レスして当然と感じている人が多くいます。特に急ぎの用事だと、相手の状況を考えずに「なんで早く見てくれないの?」と勝手にイラついてしまうことも……。既読がついていたらなおさら、「読んでるのに、なんで返事してくれないの?」と感じますよね。誰でも一度は、経験あるのではないでしょうか。

おすすめのLINE疲れ対処法はまず、「通知をオフにする」こと。何かに集中したいときや疲れているときも、通知がくるとついスマホをいじってしまいますよね。私は基本的に、待ち合わせの時以外はいつも通知オフにしています。それでも、何か調べ物をするとき、電車の乗り換えを調べるとき、軽くメモするときだってスマホをさわります。LINEチェックは、そのくらいの頻度で十分。即レスしなきゃ! と思うかもしれませんが、実際は、半日くらい返さなくてもほとんど困りません。

既読がついたかどうか気になって仕方ないなら、「背景画像を白にする」ことをおすすめします。既読の文字が背景に同化して見えなくなるので、自然と気にならなくなります。どうしても気になるなら、トークルームそのものを一時的に非表示にするのもいいでしょう。

Instagramの世界は、日常のごく一部

精神科医が教える、「SNSから自分を守る」メンタルケアの秘訣

「インスタグラマー」という言葉が生まれるほど、10~30代の女性を中心に世界中で広がっているInstagram。憧れのタレントの日常を見られたり、キラキラした世界観を楽しめるのがうれしいですよね。ただ、「インスタ映え」という概念がよくも悪くも特徴的。きれいな写真を撮ってインスタ映えを楽しむことそのものは、もちろんまったく問題ありません。問題になるのは、「インスタ映えに気を取られて、その場にいる相手を忘れてしまうこと」。身に覚えがある人もいるのではないでしょうか?

私もたまに、いわゆるインスタグラマーの友達と遊びに行って、違和感を覚えることがあります。それは、一緒にいる人そっちのけで写真撮影に夢中になってしまい、会話や食事が中断されること。インスタ映えを気にするあまり、一緒にいる相手を不快にさせちゃったら本末転倒ですよね。

すべてのSNSに通じることですが、投稿されている内容はあくまで、その人の日常のほんの一部。極端にいえば「つくられた世界」です。どれだけ自然に見せていても、撮られることを意識した写真がほとんどですし、写真はいくらでも加工できます。あくまでも目の前にあるリアルが現実で、インスタの世界はつくりものだということを忘れないでください。

もし、Twitterで炎上したら?

精神科医が教える、「SNSから自分を守る」メンタルケアの秘訣

最後は、幅広い年代に使われているTwitter。私もヘビーユーザーです。140字の制限の中で言いたいことをわかりやすく伝えるのは表現の練習になりますし、興味のあるトピックをすぐ検索できるので、とても便利です。

一方、Twitterの大きな課題は「炎上」「誹謗中傷」です。TwitterはほかのSNSに比べて匿名性が高く、また引用(RT)機能があるため、人の意見にネガティブな感情をぶつけやすい仕組みです。毎日、誰かしらのツイートが“炎上”していますよね。自分のつぶやきが、ふとしたことから炎上して、どこの誰かもわからない人たちから誹謗中傷を受けるリスクがあります。それに、自分が被害を受けなくても、誰かがしつこく攻撃され傷つけられているのを見ているのだって辛いですよね。

万が一被害に遭った場合は、Twitterのアカウントを消すか、ログアウトしてしばらく見ないのがいちばんいい対処法です。1秒でも早く危険人物から遠ざかり、その場から逃げるということは、何より有効な防衛です。サバンナでライオンに出くわしたら、どうにかしてその場から逃げますよね。どうしたらライオンを狩れるか、手なずけられるかなんて考える人はほとんどいないでしょう。「なんで私が逃げないといけないの?」と考えるより先に、まずは逃げましょう。

Twitterでは相手の顔が見えないし、140文字のつぶやきだけでその人のすべてを理解できるわけがありません。画面の向こうの相手とはしっかり距離感を保って、状況を俯瞰的に見ることを忘れないようにしましょう。

時には、デジタルデトックスしよう

精神科医が教える、「SNSから自分を守る」メンタルケアの秘訣

最近は、いつもスマホが近くにないと生きていけない……という人も多いようですが、たまにはスマホを遠ざけ「デジタルデトックス」することも必要です。先ほどLINEの通知をオフにするようおすすめしましたが、さらにレベルを上げるなら、スマホ自体を見えないところや手の届かないところに置きましょう。なんとなくSNSに疲れちゃったな……と感じるなら、スマホを家に置いて半日出かけてみては? PASMOや切符を使えば移動できるし、現金があれば買い物もできます。

私は、わざとスマホを家に置いて仕事に行くことがあります。1日使わないだけで、不便さ以上にすごく晴れやかな気持ちになりますよ。「スマホを持ち歩くけど使わないようにしよう」という決意は、ほぼ挫折します(笑)。人間の意志は、それほど強くありません。スマホを持たないで外出するなんて絶対無理! という人は、機内モードを使ってみてください。時間はチェックできるし、電子書籍もメモ機能も使えます。他人との余計なコミュニケーションが取れなくなるだけです。

SNSは、人生に必要不可欠なものじゃない

精神科医が教える、「SNSから自分を守る」メンタルケアの秘訣

SNSはあまりに私たちの毎日に馴染みすぎていて、「やっていて当然!」と思う方も多いと思います。たくさんの人とつながれること、友達や趣味が合う人と手軽にコミュニケーションできるようになったことは素晴らしいメリットです。ビジネスにもプライベートにも、プラスの要素がたくさんあります。

しかし、SNSがほぼなかった15年前を思い出してみてください。なんの支障もなく暮らし、信頼し合える友達もいましたよね。SNSが急速に生活に根付いた結果、私たちはリアルの生活とSNSを混同しがちになりました。SNSはあくまでネットの中の世界だということ、使い方を間違えると犯罪の加害者にも被害者にもなり得ることは、頭の片隅に入れておくべきでしょう。SNSはあくまで、よりいい生活のための便利ツール。傷つくためのものではありません。ほどほどのいい距離感で付き合っていきましょう。

SHARE

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

Keyword

木村好珠
Writer 木村好珠

VIEW MORE

パラナビオンラインサロン
Page Top