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大事なのは「スルースキル」!理不尽上司のイライラに負けない、“自分軸メンタル”の作り方

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前回の記事では、どうしてもイライラして周りに当たってしまう人に向けて、アンガーマネジメントについてお話ししました。今回は逆に、そんなイライラさんが近くにいることで不安になったり、心臓がドキドキバクバクしたり、メンタルに影響を受けたりしてしまう人への対処法をお伝えします!

イライラしている理由は、本人にしかわからない

周りの人がイライラしていると、つい「あの人、なんでイライラしているんだろう……」「もしかして私、何か悪いことしちゃったかなあ……」と考えてしまう人、多いのではないでしょうか。そんなあなたは一度、自分がイライラしているときのことを考えてみてください。明確に「これが嫌だ!」というときもありますが、なんとなく虫のいどころが悪い日だったり、小さいことがいくつか合わさってイライラしちゃうこともありませんか?

そしてそういうときは、普段だったら受け流せるような小さなことにもいちいち怒ってしまいがち。例えばオフィスでイライラしていても、その理由が仕事だとは限りません。朝、家族と喧嘩したのかもしれないし、昨日友達と言い争いになったのかもしれない。私たちは、相手の生活のすべてを知っているわけじゃありません。会社で見ている側面なんて、その人のごく一部。ですから、イライラの本当の理由を探るのはかなり難しいんです。

大事なのは「スルースキル」!理不尽上司のイライラに負けない、“自分軸メンタル”の作り方

イライラの原因を、無理に探ろうとしない!

あの人、なんとなくイライラしているな……と感じたとき、あなたはどうするでしょうか。その原因を探ったり、解決しようと思考を巡らせると、実はあまりいい方向に進みません。先ほどお話ししたように、イライラの原因は本人にしかわかりません。どんなに頑張って理由を探っても、本当の答えにはたどり着かないことが多いんです。そして、想像を働かせすぎると、どんどん悪い考えにばかり浮かんでしまいます。私はこれを“思考の暴走”と呼んでいます。

そもそも、不安は“抽象的”かつ“未来”のことに起こりやすいと言われています。上司のイライラは、かなり抽象的ですよね。さらに、そのイライラによって自分が被るかもしれない、未来の嫌な事象を考えるからどんどん不安が倍増していくというわけです。わからないことはわからないと割り切って、無理に探ろうとせずに放っておく、つまり「スルースキル」が重要です。

解決策も同じで、いったん引いてみるのがコツです。例えば、イライラしている上司の好きな食べ物を差し入れしたり、趣味の話を振ってみたり。そういう気遣い自体は悪いことではありません。しかし、ただでさえ不機嫌な上司にとって必ずしもプラスに作用するかはわかりません。タイミングや内容によっては、逆効果になってしまう可能性もあります。やるなら、慎重にすることが必須です!

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自分の機嫌を取れるのは、自分だけ

私は普段、精神科の外来をしていますが「上司がいつもイライラしている人で……自分も引きずられて怒りっぽくなっちゃいます」と相談を受けるのは日常茶飯事です。でも、それはすごく勿体ないですよね。例えば、すごくおいしいランチを食べてウキウキでオフィスに帰ってきた午後。たまたまイラついている上司に当たられて、いい気分が台無し……。自分が何かに失敗したり悔しいことがあったりしたイライラならまだしも、他人のよくわからない怒りによって気分が削がれてしまう……とても残念です。

そんな方にお伝えするのは「自分の機嫌を取れるのは自分だけ。これは上司も、あなた自身も同じだよ」ということです。上司がいくら怒りを撒き散らしていても、「私の機嫌は私のものなんだ!」と、自分を軸に捉えて、スルースキルを発揮できるどうか、ここが分かれ道になります。はっきりいって、周囲に伝わるほどはっきりと不機嫌を露呈している上司は、はたから見ても相当タチが悪い存在です。聞きたいことがあっても話しかけづらいし、周りは雑談もできず、チームの雰囲気まで悪くなってしまいますね。機嫌が悪いということは、誰よりもその人自身にとって損なんです。

大切なことは、上司の機嫌を取りに行くことではありません。そんなギスギスした雰囲気の中で「いかに自分の機嫌を保てるか」に重点を置くことです。「他人の気持ちはコントロールできないけれど、自分の機嫌は自分でコントロールできる」。これを忘れないでください。

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他人の機嫌は他人のもの、自分の機嫌は自分のもの

では、機嫌の悪い上司を目の前にして、どうすればいいのでしょうか。いちばんは、それについて考えないことです。不機嫌の原因を考えたり探っても、その答えは本人にしかわかりません。あるいは機嫌を取ろうと試行錯誤しても、自分の機嫌の悪さをガンガン外に出せるような自己中な人には、その頑張りは伝わらないことが多いです。

だから、そんな人を目の前にしても変わらない「自分」を保つことの方が大切。私はそういう状況に置かれたとき、あえて何もせず、いつもと同じように淡々と仕事をします。ただ、何が怒り爆発のトリガーになるかわかりませんから、雑談や冗談など、仕事以外の話をするのは極力控えます。とにかく、いま私がすべき仕事を淡々とこなす、これに尽きます。上司に対する感情は「ああ、何かあったんだな」のみです。大丈夫かな? とか、何かできないかな? という感情は極力持ちません。

少し冷たいと感じられるかもしれません。でも、上司も1人で考えたいことがあるでしょうし、誰かに相談したいならば口に出して伝えるべきです。それができないなら、それはその上司の責任。それによって私の気持ちが変わることはありません。

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上司の機嫌は上司の機嫌。私の機嫌は私の機嫌。そこを徹底的に分けて考えることが重要です。もし、そのノリで普段なら怒られないような小さなことで怒られちゃったら、「次回から気をつけます」などの言葉で切り抜けましょう。頭の中は、「ああ、後輩に当たることしかできない、かわいそうな人だなあ」くらいの気持ちです。このくらいのスルースキルを持っておいた方が、楽に気持ちを切り替えられて、自分のためになります。もちろん私も、自分の悪いところはちゃんと反省しますよ(笑)!

上司がいつも怒っていて、チームの居心地がなんとなく悪い……。そんな環境に引っ張られて、本来の自分を出せないのはもったいないことです。どうしても辛いときは、人事部などに掛け合って、部署変更を申請するのも1つの手です。大切なのは、自分がどういう仕事をどんな気持ちでやりたいか。それをいちばん大事にすることを、忘れないでください。

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木村好珠
Writer 木村好珠

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