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モデル、秘書、コスメコンシェルジュ、ライター、そして早稲田大学で学び直し。廣松叶子さんに聞く「ゴールを決めない生き方」

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女性ファッション誌の読者モデルとして、今たくさんのメディアに出ている廣松叶子さん。普段は化粧品メーカーで秘書として働くほか、コスメコンシェルジュやライターとしても活躍中です。さらに、美容や健康について勉強したいと、早稲田大学のeスクールに通っているアカデミックな一面も。「ゴールは決めずに、楽しく生きる」という廣松さんの自然体なパラキャリライフについて、じっくりインタビューしました!

読モの経験がきっかけで、早稲田大学で学び直し

――読者モデルデビューは、いつだったんでしょうか。

結婚してひと段落したころ、ふと夫から「読者モデルでもしてみたら?」と言われたのがきっかけです。それまでモデルの経験なんてなかったので、土日は暇だし、ちょっとやってみようかな? というレベルでした(笑)。女性ファッション誌の読者モデルに応募してみたら採用されて、だんだん複数の雑誌からお声掛け頂くようになりました。

――順調すぎるストーリーですが、モデル未経験だったんですね。意外です!

ほかの読者モデルの子たちは経験者が多かったんですが、私はまったくの未経験でした。出版社の大きな撮影スタジオでプロのフォトグラファーに写真を撮られるというだけで、毎回すごく緊張してました(笑)。でも、撮影の待ち時間にはほかの読者モデルと仲良くなって、撮影にもだんだん慣れていって楽しかったですね。

――読者モデルのみなさんは、やっぱりファッションのことを話すんですか?

そうですね! ファッションと美容、食生活の話が多かったです。最近ハマってる美容グッズを教えてもらって、帰り道にポチったこともありました。周りの子たちがみんな美容にとても詳しかったので、私もちゃんとした知識をつけた上で情報発信して、社会に還元していきたいなあと思って、2018年から早稲田大学人間科学部健康福祉科学科(eスクール)に通いはじめました。

モデル、秘書、コスメコンシェルジュ、ライター、そして早稲田大学で学び直し。廣松叶子さんに聞く「ゴールを決めない生き方」

自宅で、早稲田大学の授業を受ける廣松さん。「授業は全部、動画で見ます!」

理系科目を、高校レベルから勉強し直した

――無料でたくさんの情報が手に入る時代に、大学で学び直すってすごいことだと思います。どんなことを勉強してるんですか?

体系的に学ぶにはやっぱり大学だと思って。「カラダもココロも健康で豊かな暮らしをする」という視点で体のメカニズムや食に関することなどを多角的に学んでいます。専門用語が多いので、最初のうちは大変でしたね。

――もともと理系だったんですか?

いえ、フランス文学専攻の、完全に文系でした(笑)。理系の知識は高校レベルの物理や生物からやり直して、なんとか追いつきました。大学側のサポートが手厚いのと、クラスの仲間と協力したことでやり遂げられましたね。いくつになっても、新しいことを知るのは面白いです!

――eスクールでも、クラスメイトと仲良くなれるんですね!生徒さんはどんな方が多いんですか?

40〜50代の方がメインですね。子育てがひと段落して、勉強したかったことをやり直してるという女性や、仕事に生かせるように知識をつけたいという会社員の方、それから海外在住のアスリートの方もいました。いろんな方がいるので、学ぶことが多かったです!

――素敵!そろそろ卒論ですか?

まさに今、卒論に追われているところです(笑)。テーマは、美容にも健康にも通じる「昆虫食」にしようかなと思っています。

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モデルとして、未経験スタートから大活躍!

できれば続ければいいし、できなかったらやめればいい

――今、秘書をされています。どんなところが面白いですか?

大学卒業後に企業受付として就職しましたが、受付で培った経験を生かして秘書に挑戦してみたいと思い、秘書に転職しました。営業職みたいに数字で結果が出るわけじゃありませんが、上司や周りの人がスムーズに仕事できるように気を配る「縁の下の力持ち」的なやりがいを感じます。

――コスメコンシェルジュの資格もお持ちです。具体的にどんなことをされているんでしょうか。

コスメコンシェルジュは、美容全般の知識を正しく伝えることができる美容の専門家としての資格で、日本化粧品検定1級に合格して、かつ認定プログラムを受講した人が取れます。いろんな活動があるけど、私の場合はコスメのエキスパートとして、雑誌やSNSなどで商品のレビューをするのがメインです。他の方だと、エステサロンを経営している方がとっていたりします。コスメ好きにはオススメです!

――好きなことを生かしつつ、実用的な資格でもありますね。ライターのお仕事は、どんな分野なんですか?

トラベルやグルメです。コロナ禍で改めて、旅行の楽しさに気づいて。遠くに行かなくても近場で気分転換したり、海外気分を味わえたりするのは本当に楽しいですよね。それを広めたいと思って、企画立案から取材、ライティングまでやっています。

――文章を書くことは得意でしたか?

人よりすごく得意っていうわけじゃないけど、苦手でもないっていう感じでした(笑)。やってみて、できれば続ければいいし、できなかったらやめればいいやと思って気軽にスタートしたんです。パラキャリって、それくらいのスタンスのほうが続けやすいかも。

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プライベートではアート鑑賞がお好きな廣松さん。「時間ができると、よく美術館に行きます!」

仕事を増やすも減らすも自分次第。自由なのがパラキャリ

――いくつかの仕事をやっていることが、プラスに影響することはありますか?

早稲田で環境問題をはじめSDGsについて考える講義で学んだことが、モデルの仕事につながったこともありました。サステナブルなプロダクトのアンバサダーになったり、雑誌でSDGsについてコメントを求められたり。1つのことが、どんどん広がっていくなあと思います。

――忙しい中、スケジュールをうまく管理する秘訣があれば教えてください!

スケジュール管理は苦手だったんですが、秘書の仕事をするうちに慣れました。上司の体調がよくないときはスケジュールに余裕を持たせるとか、工夫していることをそのまま自分自身にも落とし込んでいます。パラキャリでは、仕事を増やすも減らすも全部自分次第なので、疲れてるときは仕事をセーブして無理なく予定を立ててます。

――仕事減らすのって、不安になりません?

まあ、来月頑張ればいっかという感じです(笑)。仕事を複数持っていて安定してるから、精神的に余裕を持てるのかも。パラキャリはどれも、趣味の延長として楽しんでやってます!

モデル、秘書、コスメコンシェルジュ、ライター、そして早稲田大学で学び直し。廣松叶子さんに聞く「ゴールを決めない生き方」

家事は、家電をフル活用して時短します!

人生は想定外のことばかり。だからゴールは決めない

――夫婦のパートナーシップにおいて大事にされていること、ルールなどがあれば教えてください。

結婚するまで付き合いが長かったというのもあってお互いにわかりきっていることも多いので、ルールは特に決めていません。最低限のマナーを守っていれば、だいたいなんとかなりますね(笑)。いつまでに絶対これをやりたい、みたいな希望もあんまりなくて、その時の気分でやりたいようにやっています。とにかく「楽しく暮らす」ことがいちばん!

――将来の夢はありますか?

私、具体的な目標は決めてないんです(笑)。人生っていつも、予定してないことばっかり起きるじゃないですか。だから「これがゴール」って決めずに、秘書もモデルもライターも全部、できる範囲で楽しみながらやっていきたいです。

読者のみなさんも、予定を立てるのはいいけど「こうしなきゃダメ!」って自分を必要以上に追い込みすぎるのは、疲れちゃうのであんまり良くないかも。自分らしく生きて、その結果自分が満足していればOKなんじゃないかなって思います。

廣松さんのInstagramはこちら!

廣松叶子(ひろまつかなこ)●東京都出身の読者モデル・ライター。一般企業に勤務する傍ら副業で読者モデルやライターとして活動。モデル活動から美容や健康に興味関心を持ち、2018年より早稲田大学人間科学部健康福祉科学科(eスクール)に在学中。多様な働き方をする女性の1人として、複数のメディアに特集される。美容、グルメ、アート、トラベルライターとしても活動中。主な出演は「パナソニック」、「コナカ」、「NTTドコモ」ほか多数。

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さくら もえ
Writer さくら もえ

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