Q. 「パラレルキャリアを始めてみたいけど、どうしたらいいかも、自分が何が得意なのかわかりません」（都内在住・やすよさん）
A. 無理に始める必要はナシ！お金にならなくてもヨシ！まずは、好きなことに時間を使うことから始めませんか？
「パラキャリお悩み相談室」の連載を始めることになりました、坪井安奈です。2013年に新卒で入社した出版社を退職し、“編集者／タレント／PR”としてパラレルキャリアを始めてから7年が経ちました。（坪井さんのインタビュー記事はこちら）パラレルキャリアに挑戦したことで、自分に素直に生きられるようになって、前よりも自分のことを好きになれたなと思います。ただ、振り返ってみると、たくさんの壁にもぶち当たってきました。ハラハラしたり、イライラしたり、悔しくて泣き続けた日もありました。私もまだまだ挑戦の最中ですが、皆さんより少しだけ先に始めたからこそ感じてきたリアルや経験をもとに、少しでもこれからパラレルキャリアを始める方の不安を軽くすることができたら嬉しいです。
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さて、今回は、「パラレルキャリアを始めてみたいけど、どうしたらいいかわからない、自分が何が得意なのかわからない」というお悩み。
まず、「始めてみたい」と思っていただけたことが嬉しいです。それだけ、パラレルキャリアという生き方が世間で知られるようになったのだと実感できました。ただ、「何をどう始めたらいいかわからない、自分が何が得意なのかわからない」ということですよね。
パラレルキャリアの目的は何？
やすよさんは、どうしてパラレルキャリアを始めてみたいと思ったのでしょう？
「今の仕事に不満がある」
「もっと使えるお金を増やしたい」
「このままの生き方で良いか、不安」
「過去に諦めた夢にもう一度チャレンジしたい」
いろいろなきっかけがあるでしょうし、目的は人それぞれだと思います。目的によって、その次にすべきアクションも変わってきますよね。まずは、「なぜパラレルキャリアをしたいのか？」を自分自身に聞いてみるといいかもしれません。
個人的には、パラレルキャリアの素敵なところって、自分のことがよりわかるようになって、「素直に生きられるようになる」ことだと感じています。お金を増やすための副業的なパラレルキャリアも否定はしません。私だって、お金は好きです（笑）。でも、お金のためにやりたくない仕事をするのって、私にはできないんですよね……。だから、私の場合のパラレルキャリアの目的は、「自分に素直に生きる」こと。つまり、ざっくり言ってしまうと「人生が楽しくなる」ことです。
皆さんも、自分の中での“パラレルキャリアの目的”を見つけてみてください。
ここ数年でパラレルキャリアや複業／副業に注目が集まるようになりましたが、だからといって、皆がその波に乗らなきゃいけないわけではありません。無理に始める必要はないと思います。ただ、もしアナタのパラレルキャリアの目的が「人生を楽しくする」ことだとしたら、実は始めるのはそんなに難しいことではないということをこの次にお話していきます。
“得意”よりも“好き”が大事
先ほど、私のパラレルキャリアの目的は「自分に素直に生きる」「人生を楽しくする」ことだと言いました。だとすると、最初から得意である必要はないんじゃないかなと思っています。
私は25歳で出版社を辞めて“編集者／タレント”になろうと思った時、自分がタレントとしての素質があるとか、得意だとか思っていたわけではありません。大学生の頃に少し経験はしていたものの、自分のできなさ加減や不甲斐なさにガッカリしてきました。でも……それでも、やりたいんですよね。自分の中で「やりきった！」と満足がいっていなくて、まだ諦めたくなかったんです。
得意かどうかはわからないので、最初から大きなお金になるとは期待していませんでした。でも、どんなに少額であっても、その仕事に関わっている時間はとんでもなく「楽しい！」「幸せ！」と思えたんですよね。
得意かどうかはある程度やってみないとわかりませんし、同じ仕事でも得意な面もあれば苦手な面もあるでしょう。だから、私は“好き”という気持ちをまず大切にしています。
「何ができるか」よりも「何がやりたいか」。
やってみて、途中でやっぱり好きじゃないと思ったら、変えればいいだけです。好きじゃないと気づけて「ラッキー」と思えばOK。まさに「好きこそものの上手なれ」で、得意なことは好きの先に見つかることが多いと感じます。
せっかくの機会なので、意識的に“好き”と向き合う時間、発信する時間を作ってみてほしいです。
次回のお悩みは「独立に向けて会社に勤めているうちに準備すべきこと&そのための人付き合い」。
2月中旬公開予定です。お楽しみに！
坪井安奈（つぼいあんな）● ヒト・モノ・コトの魅力を伝える、複業複住タレント。新卒で入社した小学館を25 歳で辞め、編集者/タレント/PRとしてパラレルキャリアを始めて7年。29歳でシンガポールへ移住。毎月、海外を訪れる“月 1 海外”生活中。
