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三菱地所で社内起業、メディテーション事業・Medichaを設立!「世の中に余白を届けたい」長嶋彩加さんの想い

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最近、女性をメインに注目を集めている「メディテーション(瞑想)」。仕事や人間関係、恋愛、体調の悩みなどいろんな不安要素がある中、心を整えるのにぴったりなんです。今回お話を聞いたのは、東京・南青山にある「Medicha」というユニークなメディテーションスタジオで代表取締役を務める長嶋彩加さん。長嶋さんがNYで見つけたというメディテーションの極意、そして「大切に思うことを仕事にする」というキャリアの秘訣について聞きました。

超独特!Medichaでのメディテーション体験

――光と暗闇の空間、音と香りに導かれるメディテーションドームと、Medichaはすごくユニークなスタジオですね!

ありがとうございます! Medichaは、や光、香り、お茶など、入店から退店まで五感のコース料理のように、トータルでデザインされたスタジオです。

Medichaのコンセプトは「自分に余白をつくる贅沢な時間」1回当たり80分間で、4つのステップを通して五感を解放し、自分自身を整える時間を過ごしていただきます。

――入口に広がっている、真っ白な空間がすでに衝撃的でした。

日常では味わうことのない眩しさに、ずっと先まで広がっている空間にいる感覚になることもあると思います。もう1つの暗闇の空間は、星のように瞬く光を眺めるうちに、肩の力が抜け、呼吸が深まるようなお時間を過ごしていただけます

この2つの空間をご自身のペースで行き来していただくと考や感情をいったん忘れて、メディテーションをしやすい状態になっていきます。サウナと水風呂を行き来するのに似ているかもしれません。

三菱地所の社員をしながら「南青山での瞑想スタジオ・Medichaの経営者」に!長嶋彩加さんがスタートしたパラキャリ人生

――そしてドームに移り、いよいよメディテーションに入るんですね。

ここではオーディオのメディテーションガイダンスを体験いただけます。前向きな気分になるものや、忙しい思考を休めるものなど、気分にあわせて6種類の中から選べます。香りは、LAの「UMA」というブランドのもの。いい香りに包まれて30分間ガイダンスに耳を傾けていただくことで自分の内面を整える力、インナースキルも身についていきます。

――メディテーションを終えてから煎茶を飲むと、なんだかほっとしますね。とても充実した時間でした。

煎茶は自分の感性を高めるための一杯として育まれた文化で、自分のためにていねいに煎茶を淹れることまで含めて、Medichaが考えるメディテーション体験なんです。メディテーションスタジオには元気いっぱいなときより、不安やもやもやを抱えたときに来る方が多いと思います。ゆっくり煎茶を味わいながら、気づきを落とし込み、少しずつ日常に戻ってもらえればと思ってつくった時間です

三菱地所の社員をしながら「南青山での瞑想スタジオ・Medichaの経営者」に!長嶋彩加さんがスタートしたパラキャリ人生

モデル:岡本あずさ・柳澤宜典 撮影:間澤智大

お茶室には、メディテーションを通して得た気づきを書く、ジャーナリングのための和紙ご用意していますお盆や急須などの茶器はすべて作家の方の手づくりですので、手触りや温もりも楽しんでいただけるかなと思います

社内の新規事業に同期2人で応募したのがきっかけ

――Medichaができたきっかけは、三菱地所の新規事業なんですね。

Medichaは、三菱地所という不動産会社の新規事業としてスタートしたものなんです。

Medicha は、入社5年目に同期の山脇一恵さんと2人で始めたもの。三菱地所の社内新事業提案制度は「提案者が実行者になる」という決まりなんです。提案が社内の会議で通れば、実際にその事業に自ら携わることができるのでモチベーションが高いまま進めていけます。

三菱地所の社員をしながら「南青山での瞑想スタジオ・Medichaの経営者」に!長嶋彩加さんがスタートしたパラキャリ人生

Medichaエントランスにて、長嶋さん

――大企業で生き生き働く長嶋さんが、どうして「メディテーション」で新規事業をしようと思ったんですか?

ちょうどこのころ、私はプライベートでもいろいろあって。仕事は楽しくて好きでしたが、仕事のやりがいなど目の前のことに一生懸命になるうちに、家族との大切な時間や日々のていねいな暮らしなどを知らず知らずのうちに置き去りにしていることに気づくことがありました。それがきっかけとなり、世の中に欠けている大切な価値は何か、自分はそれに対して何ができるのか、本気で考えたり、向き合ったりすることが増えました。

そのような中、山脇さんから社内新事業提案制度に応募しないかと声をかけてもらい、業としてチャレンジしてみたいと考えるようになったんです。

――どうやって「メディテーション」というテーマにたどり着いたんでしょう?

山脇さんも私も社会に対して課題意識を持っていたものの、当時は曖昧だったので「As is, To be(今はこうだけど、本当はこうありたい)」考えることで、言語化をしていきました2人で雑談する中で、よくキーワードとしてあがったのが“ビュッフェみたいなライフスタイル”でした。

三菱地所の社員をしながら「南青山での瞑想スタジオ・Medichaの経営者」に!長嶋彩加さんがスタートしたパラキャリ人生

Photo:Namiko Kitaura(SIGNO)

世の中に「余白」を届けようと思った

――ビュッフェですか……?

素直に自分の心に従って、ビュッフェのように選択を重ねていく。そうやって、年齢や性別、国籍、家庭環境などによらず、誰もがのびのびした人生をまっさらな白いキャンパスに描けるようにしたいというのが、私たち2人の願いでした。

――そこから、どうやってメディテーションについて学んだんですか?

そこで、まずは似たようなビジョンを掲げて活動する国内外の企業や人物のリサーチをはじめました。その中で決定打となったのは、NYの現地の方に紹介いただいて、2人でメディテーションスタジオを体験したこと。綺麗な物販エリアの奥に、アート作品のようなメディテーションのためのドーム空間が広がっていました。

――体験してみて、どうでしたか?

音や香りが豊かで、人の気配の少ない環境が心地よく、海や夜景をみてぼーっとしているときのような感覚になりました。自分の感覚や感性に素直になれる感じというか。体験が終わったら不思議とすごくすっきりして、山脇さんの表情もキラキラしていました!

この体験を経て、美しい自然を眺めてぼーっとする時間を過ごすと、少しおばあちゃんに優しくなれたり、自分の気持ちに素直になれたりする感覚があることを思い出して。生産性という観点からは一見無駄にみえる時間が、実はとっても豊かなことに気づきました。それを都心でも、どれだけ忙しいときにも気軽に体験できる時間として届けたい、それにメディテーションはぴったりで、重要な要素だと思ったんです。

モデル:岡本あずさ・柳澤宜典 撮影:間澤智大

「普段と違う、五感の使い方ができる」Medichaの魅力

――Medichaの開業にはきっと、いろいろな苦労がありましたよね。

とにかくスタートまでの期間が短くて。会社への提案が通ったのが2017年、事業化が決定したのが2018年の秋でした。子会社として事業運営をすることになり、2019年に会社を設立して、6月にオープンを迎えたという流れです。

――かなり急ぎのスケジュールですね!

スタジオの場所からメディテーションプログラムの設計、空間演出まで、約1年で決める特急スケジュールでした。グローバルに活躍するアーティストの方やメディテーションの専門家の方、お煎茶の家元の先生をはじめ、たくさんの方にお力添えいただき、オープンにたどり着きました。

――今後の展開について教えてください。

Medichaは感情や思考が整う五感豊かな非日常体験が評判で、オープン以来、お客様はじわじわ増えています。Medichaに通うようになってから、夜によく眠れるようになったという声も聞きます。

今後は、アートに加えて、脳科学などのサイエンス領域も深めながら、ホテルや住宅、病院などにも展開し、より多くの方が「自分に余白をつくる贅沢な時間」に触れる機会をつくれたらと考えています。

長嶋彩加(ながしまあやか)●Medicha株式会社 代表取締役/Co-Founder。“自分に余白をつくる贅沢な時間”をコンセプトに事業を展開し、第一弾としてアートとサイエンスを掛け合わせた没入体験型メディテーションスタジオMedichaを南青山にオープン(2020年度グッドデザイン賞受賞)。温泉に浸るように、香りや音、光に浸り感情や思考を調える体験を提供する。ホテルや住宅などの空間/没入体験監修、ウェルビーイング関連イベント企画なども手掛ける。2013年三菱地所入社。2019年4月より現職(三菱地所株式会社の社内新規事業)。

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小野アムスデン道子
Writer 小野アムスデン道子

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