「#世界最速で日経新聞を解説する男」としてバズりまくっている、セカニチこと南祐貴さん。この春、初の著書『世界一面白くてお金になる経済講座』を大手ビジネス系出版社・ダイヤモンド社から出版しました。初版6000部が大型書店で売り切れ続出、発売から6日目で7000部の増刷が決定! と大ヒットを記録して、話題を呼んでいます。そんなセカニチさんに、私たちの生活を直撃している「値上げラッシュ」への対策や、最近よく聞く「円安・原油高・インフレ」について聞きました。「投資しないことがリスク」というセカニチさんが自信を持ってオススメする、インフレ対策とは?
Contents
人生をかけてつくった本!投資のコツから日経新聞の闇まで
南
さくら
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値上げラッシュ対策は「米国株を買うこと!」
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経済が強い国の株を買うことが、物価高対策になる
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経済が強い=株価が上がる見込みがある、ということだからです。例えば物価が毎年3%上がるとしても、自分が持っている会社の株価が8%上がっていれば、資産としては合計でプラスですね。
銘柄に迷うなら、自分の好きな商品を生み出している企業の株を選んでみては? 例えばiPhone信者なあなたはAppleを、インスタグラマーなあなたはメタ・プラットフォームズを。僕のイチオシはMicrosoftです! Office製品もクラウド分野も世界最強企業です。
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南
「円安・ドル高」は生活に直結する重大問題
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南
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南
世界中の巨大投資家たちが、儲からない日本国債ではなく、儲かるアメリカ国債を欲しがるのは当然ですよね。日本円を売ってアメリカドルを買っているのです。日本円がアメリカに比べて弱いので、円安・ドル高になっているわけです。
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南
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利上げをすると、その国の株価が下がるからです。大企業は、銀行から低い金利で多くのお金を借り入れれば、ビジネスを広げたり新しい事業を生み出すことができます。逆に金利が上がれば、業績悪化のリスクが生まれて、株価が下がるというわけです。とくに輸出型のビジネスをしている企業にとっては、円安が有利。
典型的なのが自動車業界ですが、商品を作って輸出している企業は、外貨をたくさん持っています。例えば100万ドルの利益を得たとして、1ドル=100円と1ドル=125円では、日本円に換算したときの利益の額が、25%も変わるわけです。円安に有利な企業は、トヨタ・ソニー・キーエンス・総合商社・半導体関連の企業などです。
さくら
南
今日本で起きている「ヤバすぎる事態」
南
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南
原因は2つ。日本とアメリカの経済格差が広がりすぎたこと、そして、安倍政権時代から本質的な経済政策を後回しにし続けてきたツケがきていることだと思います。
さくら
南
円安にもメリットはあります。円安だと、外国の方が日本に来て爆買いしてくれるようになり、観光産業やホテル、航空、小売業界などが潤いますよね。でも今は、コロナ禍で外国の方が日本に来られない。そして超円安だから、日本人の生活コストが上がって、電気代・ガソリン代・食費も上がって苦しくなる。円安のメリットをまったく生かせない、いわば「疑似鎖国」です。はっきり言って、詰みです!
「円安×原油高」のダブルパンチ
南
物価高の原因は、円安のほかにもう1つあって、すべての経済活動のベースになる「原油」の価格が上がっていることです。原油は僕たちの生活のすべてに関係していて、モノをつくることも運ぶことも、食品用の動物や野菜を育てることも、電気をおこすことだって、原油がなければできません。「円安×原油高」の掛け算で、今後もかなり深刻な物価高が進んでいく状況です。
さくら
南
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南
終わるどころか、まだ序章ですよ。でも、物価が高いというのはつまり「経済が強い」ことの証です。「値上げ=嫌なこと」と思われがちですが、物価が上がることで、企業の株価や私たち従業員のお給料も上がるので、長い目で見ればポジティブなこと。経済が健全に成長していくために必要な動きです。それにそもそも、日本はモノの値段が安すぎた。それが正しい方向に修正され始めたのだと、僕は思います。
日本株を買うなら…注目の業界は3つ
さくら
南
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南
iPhoneのカメラに使われている半導体はソニー製ですし、東京エレクトロンは、この10年で株価を10倍以上に伸ばしている超優良銘柄ですよ! 半導体はスマホやPCをはじめほぼすべての電化製品に入っていて、僕たちの日常生活に絶対欠かせないものです。機械の内側だから目に見えませんが、私たち全員が必ず毎日触っているのです。
さくら
南
日経平均株価は、日本経済新聞社が選んだ上場企業「225社」の株価の平均です。注意してほしいのが、国全体の基準みたいに思われている日経平均株価にも、欠点はあるんですよ。
さくら
南
半端ですがそこではありません(笑)。企業によって、日経平均株価に対して持っている影響力に大きすぎる差があることです。影響力の大きいTOP2は、東京エレクトロンとファーストリテイリング(ユニクロ)です。ちなみに225位は東京電力。東京エレクトロンと東京電力の影響力の差は、2000倍以上です。
さくら
南
本当にそうで、下位100社は成長が鈍るか止まるかしていますから、ぐんぐん伸びている企業と入れ替えるべきです。でも、日経新聞社の方針で、入れ替えは「1年に3社まで」。これじゃ健全になるまでにあと30年かかります(笑)。日経新聞は、なぜ1年に3社までしか入れ替えないか? それは、著書『世界一面白くてお金になる経済講座』にしっかり書いていますので読んでください。僕、日経新聞の闇を語り始めたら長いですよ。なんといっても「#世界最速で日経新聞を解説する男」として毎日愛読していますから。
さくら
※最終的な投資決定は、投資をする方ご自身の判断・責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。
南祐貴(みなみ ゆうき)●Koru-workers株式会社 代表取締役。1989年 東京都調布市生まれ。2012年に大手広告代理店に入社、約6年勤めて、自由になるため退職・起業。クラウドファンディングなどで資金を集めて高輪ゲートウェイ駅近くに港区高輪で初のゲストハウス『Koru Takanawa Gateway』をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」を開始。生放送コミュニティ・オンライン学習サービスの「Schoo」では、国内最大級6200本の授業から「ベスト授業&ベスト先生」の2冠に輝く。本書が初の著書。各SNSで毎日情報発信。インスタグラムのフォロワーは2万人以上。
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