Paranaviトップ ノウハウ 人間関係 坪井安奈のパラキャリお悩み相談室「パラキャリ仲間がほしいのですが、周りにいません。コミュニティの見つけ方は?」

坪井安奈のパラキャリお悩み相談室「パラキャリ仲間がほしいのですが、周りにいません。コミュニティの見つけ方は?」

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Q.「パラキャリ仲間がほしいのですが、周りにいません。コミュニティの見つけ方は?」(ゆうりさん)

A.「仲間探しは、消去法ではなく“一本釣り”で!」 

こんにちは。「パラキャリお悩み相談室」の連載を担当している坪井安奈です。2013年に新卒で入社した出版社を退職し、編集者/タレント/企業広報としてパラレルキャリアを始めてから9年。(坪井さんのインタビュー記事はこちら!) この連載では、私がこれまで感じてきたパラレルキャリアの実情や経験を赤裸々にお伝えしたいと思います。

そもそも、コミュニティを見つける必要はない 

さて、今回は「パラキャリ仲間の探し方」について。私もパラキャリを始めてからずっと同じような志の仲間を探してきましたし、今も友だちは常に募集中なので、気持ちがよくわかります。

ゆうりさんがおっしゃるように、パラキャリ仲間ってなかなか周りにいないんですよね。パラキャリに限らず、「そもそも仲間や友だちってどうやって見つけるんだっけ……?」そんなふうに感じている方もいるかもしれません。

でも、安心してください。実はこれって、とても前向きな悩みなんです。 

まず、結論から言ってしまうと、そもそもコミュニティを見つける必要がないと私は思っています。

というのも、私たちの多くはこれまで無意識のうちに限られたコミュニティの中で仲間や友だちを探してきました。たとえば、学校やサークル、会社などで「この中ならAさんと気が合いそうかなぁ」というように、強い言い方をすれば“消去法”で自分に合う人を探してきたんです。 

そのコミュニティは自分で選んだものかもしれませんが、コミュニティに所属する人は選べません。たまたま気の合う人が見つかるケースもありますが、それだとほとんど運任せ。でも、仲間探しはそういうものだと思って、これまで特に探し方を疑わなかったのだと思います。 

ところが、パラキャリを始めると、今まで所属していたコミュニティから半分足を出すような形になります。すると、片足だけが残ったコミュニティではなんだかしっくりこなくなって、「あれ?私の居場所ってどこ?」「仲間って、どうやって探せばいいんだっけ?」となってしまうのではないでしょうか。

大丈夫です。その“片足がプラプラしている状態”が、実は新しい出会いのチャンスです!

コミュニティに縛られないということは、もっと広い世界で自由に仲間探しができるということ。本来は誰もが自由なはずなのですが、コミュニティというのは居心地が良いので、両足をすっぽり収めていると自ら外へ出ようという思考は生まれづらくなります。

コミュニティがないと少し不安かもしれませんが、せっかく自由になった片足です。また、その足をどこかのコミュニティに収めてしまっては、消去法の仲間探しの二の舞……。 

ぜひこれを機に、仲間探しの方法を消去法ではなく“一本釣り”に変えてみてください。

どうすれば“一本釣り”できる?

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では、どうすれば“一本釣り”できるのか? ズバリ、日頃から「どこかに仲間がいないかなぁ」とアンテナを張り巡らせておくことです。そして、そのためには「自分が求める仲間像=自分の価値観」を具体的にしておく必要があります。

ゆうりさんは「パラキャリ仲間」を探しているとのことですが、探しているのは本当に「パラキャリ仲間」でしょうか?

変な質問ですね(笑)。というのも、「パラキャリ」というワードで絞り込みをしても、おそらくゆうりさんが探している仲間は見つからないと思うんです。

なぜか?それは、パラキャリは“パラレル”と言うだけあってキャリアの組み合わせもいろいろで、目的も人それぞれだから。

たとえば、私は「編集・広報・タレント」のパラキャリをしていますが、「パラキャリ」というワードで人を集めると「営業・カメラマン」「デザイナー・ボランティア」「エンジニア・コンサル」「マーケター・投資家」……などなど、あらゆる人が集まってくるでしょう。でも、その人たち全員と無条件に友だちになれるとは考えにくいです。また、仮に私と同じ編集・広報・タレントのパラキャリをしている人がいたとしても、その人と気が合うかどうかは分かりません。

つまり、大事なのはパラキャリをしているかどうかではなく、パラキャリを始めた経緯や思いなど、言葉の奥にある価値観なのです。 

まずは、ぜひ「パラキャリ」の奥にあるあなたの価値観を言語化することから始めてみてください。

“一本釣り”のためにやるべき、3つのこと

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「自分が求める仲間像=自分の価値観」を言語化できたら、あとは“一本釣り”のための行動あるのみ。具体的には、以下の3つのアクションを起こしてみてください。

1. 海を変える(環境を変える)

まずは、「海を変える(環境を変える)」こと。 

普段出入りする場所や関わる人を変えて、「仲間がいないかなぁ」と探してみてください。コロナ禍で外出しづらければ、オンラインサロンという手もあります。たとえば、パラナビにもオンラインサロンがありますし、私も「ハイブリッドサラリーマンズクラブ」という副業/複業する人たちが集まるオンラインサロンをグループ運営しています。 

ただ、ここで気をつけてほしいのは、決してその中から消去法で探さないこと。仲間はいるかもしれないし、いないかもしれない。それくらいの気持ちでいいかもしれません。

2. エサをまく(発信する)

また、「エサをまく(発信する)」ことも重要です。

先ほどもお伝えしたように、パラキャリをしているという事実だけではあなたの価値観は伝わりません。「私はこういう人です」「こういう考え方です」と発信をすることで、向こうから「もしかして、気が合うかも?」と寄ってきてもらえる可能性が高まります。

ぜひ、SNSなどを活用して、自分の考えやスタイルを発信してみてください。

3. 素潜りする(自分から近づく)

最後は、「素潜りする(自分から近づく)」ことです。 

これは私も絶賛挑戦中なのですが、「この人、気になるかも」「もっと話してみたい」と思ったら自分から積極的に声をかけてみてください。

私も実はこれまで受け身な仲間づくりが多かったのですが、ここ数年で自分から誘う勇気を持つように心持ちを変えました。つい先日も、仕事の取材でお会いしたカメラマンと編集者の方に何かピン!ときて、後日改めてホームパーティーにご招待しました。 

磨いたアンテナに引っかかった人を逃してはいけません! 勇気を出して、自分から一歩近づいてみましょう。

本釣り”と言っていますが、仲間が1人という意味ではありません。ぜひ、たくさんの“一本釣り”をして、あなたの周りを大好きな人たちで囲んでください♪

これまでのお悩み相談は、コチラ!

坪井安奈(つぼいあんな)●パラレルキャリア9年目。新卒で入社した小学館を25歳で辞め、ベンチャー企業やスタートアップ、海外(シンガポール)法人などで働いた後、個人事業主として独立。現在は、編集者/タレント/企業広報をツールに、伝え手として活動中。

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