Paranaviトップ ノウハウ お金 ABCash児玉隆洋さん×ポジウィル金井芽衣さん特別対談!「マネーリテラシー&キャリアは、人生の優先順位と目的地から考えよう」

ABCash児玉隆洋さん×ポジウィル金井芽衣さん特別対談!「マネーリテラシー&キャリアは、人生の優先順位と目的地から考えよう」

SHARE

Xでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

「将来のことを考えるとお金が不安」「資産形成って難しそうで、よくわからない」と悩みを抱える女性、多いようです。老後2000万円、人生100年時代といったキーワードとともに、最近ホットになっているマネーの話題。今回、女性のためのオンライン金融教育サービスを展開するABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さんと、キャリアに特化したパーソナル・トレーニング『POSIWILL CAREER』を展開するポジウィル代表・金井芽衣さんが対談を実施。「マネーリテラシーとキャリア」の2軸で、20〜30代女性が抱えがちな悩みの解決方法を探ります。

「なんとなくのモヤモヤ」を抱えている人が多い

ーー最近のトレンドとしてはどんなことがありますか?

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

コロナ禍で将来の不安が高まり、投資を始めてみたという声はよく聞きます。iDeCoやつみたてNISAも、かなり浸透しましたね。とくに今年度は、高校の家庭科の授業などで金融教育が必修となり、「金融教育元年」として大きな話題を呼びました。さらに世界に目を向けると、中央銀行がデジタルで発行する通貨「中央銀行発行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency:CBDC)」が検討されている国もあります。日本では予定されていませんが、世界的な潮流の1つと言えるでしょう。

ーー身近なところで、みなさんのマネーにまつわる悩みは、どんなものがあるのでしょうか。

ポジウィル金井芽衣さん

金井

20〜30代のマネーの悩みは「どうやって年収を上げるか」、キャリア軸では「どういう風に自分の市場価値を上げるか」が多いと多います。いずれも、具体的な対策がこれといって見えていない人が多く、みんなモヤモヤを抱えているように感じます。

 

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

ABCashのユーザーさんは、漠然とした不安を抱えている女性が多いです。例えば「老後までに2000万円貯めなきゃいけないと聞きました」とか「人生100年時代、今のままでいいのか不安です」とか。それでお金のスキルを身につけたいと言われるのですが、まずは今なんとなく感じているモヤモヤを分解して、掘り下げていく必要がありますね。

ABCash児玉隆洋さん

ーーそんな女性たちを支えているABCashは、どんなサービスなのでしょう?

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

主にミレニアル世代の女性が、家計管理や資産形成について学ぶためのオンライン金融教育サービスです。会員一人ひとりにプロのパーソナルコンサルタントが専属でつき、マンツーマンで資産管理をトレーニングします。「お金のトレーニングスタジオ」サービスとして、数カ月で「貯金」から「投資」まですべてを学べるのが特徴です!

 

ーーABCashとポジウィルは、今年2月から事業提携されています。

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

これから50年、60年と続いていく人生を考えたとき、キャリアとマネーは両方とも、ずっと自分について回るテーマ。当社とポジウィルさんは、「マンツーマン体制で、深くパーソナルトレーニングをする」というコンセプトが近いと感じました。ユーザーを、マネーリテラシーとキャリアの両面でサポートしていくべく、業務提携することとなりました。
ポジウィル金井芽衣さん

金井

『POSIWILL CAREER』では、社内の「キャリアトレーナー」がユーザーさんに向き合って、「人生の理想」の可視化、軸の言語化などを糸口に、キャリア形成をお手伝いします。ユーザーさんにフェアに寄り添う姿勢が、ABCashさんと当社の共通点だと思います!

マネーリテラシーを身につけたい人へ、きっぱりアドバイス

『POSIWILL CAREER』を展開するポジウィル代表・金井芽衣さん

ーーそろそろマネーのことをちゃんと知っておきたい。そう思ったとき、私たちはどこから始めたらいいのでしょうか。

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

マネーとひとことで言っても、「稼ぎ方」「増やし方」「貯め方」「守り方」「使い方」といくつもの切り口があります。ビギナーが入りやすいのはやっぱり「貯め方」。いくら稼いでもいくら増やしても、貯めるスキルがなければ穴の空いたバケツのようなもので、結局すべてが流れ落ちてしまいますから。その後に「増やし方」も知っていただき、「守り方」へ進むというステップがいいでしょう。
ポジウィル金井芽衣さん

金井

まずは、自分のお金がどう流れていっているのか、正しく知ることが大事なのでしょうか。
ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

まさにそうで、当社ではキャッシュフローを大事にしています。大きなお金の流れを見える化するために、まずは「マネードッグ」を受けてみましょう。これはお金の流れを記録するシートに記入して、自分のお財布の健康状態を知るというものです。人間ドックのお金版と思ってもらえればOK。さらに、ノウハウ的におすすめしているのは「先取り貯蓄」。毎月お給料が入ってきたら、その中の例えば2割を自動的に貯蓄口座に移動して、貯めていくというものです。

ポジウィル金井芽衣さん

金井

先取り貯蓄の考え方、実はすごく大事ですよね。「使ってから、残った分を貯める」じゃなくて「先に貯めてから、残った分を使う」。基本的なやり方のように見えて、習慣づけられていないとなかなかできないことだと思います。
ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

マネーリテラシーというと、投資のテクニックや資産形成にまつわる専門知識のことと受け取られるケースもありますが、そうじゃないんです。よく言うのが、「お金のスキルは運転スキルと近い」ということ。高速道路を早く走る技術より先に、一般道で普通に左折や右折がスムーズにできるスキルとか、狭い駐車場にも車を停められるスキルが必要で、そうした複数の要素がトータルで「運転スキル」になるわけです。お金についても、同じように考えてもらえればと思います。

ポジウィル金井芽衣さん

金井

そこをクリアしたら、「増やし方」を知るのもいいですね。単純に普通預金で貯金したり、現金を家のクローゼットに入れておいたりするよりも、複利を活用して資産運用するほうが有効なのはよくわかります。
ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

そうですね。ちゃんと方法を選んで運用すれば、その分資産が増える可能性は非常に高いです。資産運用は、年月が経つほど”複利の威力”が出て有利になるものなので、若いときから始めて、めいいっぱい活用するといいと思います。

まずは自分の人生における優先順位と、目的地を決めよう

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

ーー世の中にはマネー関連の情報がたくさんあって、どれを信じていいのかわからないという悩みもあるようです。

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

情報が溢れているのは確かで、いちユーザーには「中立的な情報か否か」を見抜くスキルが必要です。1つの基準としては、サービスの中で金融商品を販売・紹介しているかどうかがポイントになると思います。

 

ポジウィル金井芽衣さん

金井

情報過多なのは、キャリアの分野も同じです。いち個人がまずすべきなのは、「マーケットをちゃんと知る」ことでしょう。そうすれば、自分の得意な分野や生かせそうなスキル、年収アップにつながりそうなポイントなどが見えてくるはずです。逆に私たちには、この点を広く伝えていく責任があると思いますね。
ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

マネーもキャリアも、「人生の目的地を決めること」が大事なのではないでしょうか。目的地にたどり着くまでに必要なガソリンの量、つまりお金がわかったところで、具体的にどう稼ぎ、どう増やし、どう貯めていくのかはABCashが伴走して考えていきます。ABCashを卒業するタイミングで、転職するユーザーさんがとても多いんです。将来に対する漠然とした不安がなくなって、自分がやりたかった仕事に挑戦するという。留学に行く方もいますね。

 

ポジウィル金井芽衣さん

金井

投資であれ転職であれ、人生の優先順位を明確にして「これは私にとって必要なことだ」と腹落ちできれば、物怖じせず自信を持って行動に移せるのだと思います。そう考えると、ABCashさんもPOSIWILL CAREERも「行動変容のためのトレーニング」なんじゃないかなと思います。トレーニングしたり習慣付けることで、自分の可能性を感じて行動に移せるようになる。マネーリテラシーとキャリアでアプローチは違うけれど、やっていることの本質はすごく近い気がしています。

資産形成もキャリアも「早いうちから考える」のが大事

ーーお二人の、今後の目標を教えてください。

ポジウィル金井芽衣さん

金井

「知識がないから損する」人をなくしたいなと思います。実際、そういうケースってすごく多いと思うんです。日本の教育はいわゆる”お勉強”に重きが置かれてきたからか、「自分がどう生きていくか」「お金をどう使うか」って、あまり考える機会がないんですよね。社会に出た後も、20代後半以降は自分なりの武器を生かしてキャリアを切り拓いていかなくちゃいけない。だから、早くから自分自身のキャリアを考えることにはすごく意義があるはずです。
ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

私も、若いときから考えることはとても大事だと思います。例えば最近は、アスリート向けに金融教育を提供するプロジェクト「ABCash for Athlete」をスタートしました。現役のうちから将来のお金のことやセカンドキャリアを設計する必要があると。アスリートに限らず誰でも、若いうちからスキルや知識を身につけておけば選択肢が増える。1人でも多くの人に、人生の選択肢を多く持ってほしいと思っています。日本ではなぜか、お金のことを人に話すのはお行儀がよくないとか、さもしいっていう文化がありますよね。それを変えていく必要があると感じています。
ポジウィル金井芽衣さん

金井

自分の人生に責任を取れるのは、結局自分自身だけ。正しい情報をちゃんと取得して、お金もキャリアも後悔しない毎日を送ってほしいと思います。

 

ABCash Technologiesの代表取締役社長・児玉隆洋さん

児玉

人生の選択肢を増やしたいと思ったとき、お金のスキルは必ず自分の武器になるはず。今は気軽に使えるサービスがたくさん出ているので、活用してもらえればと思います!

 

児玉隆洋(こだまたかひろ)ABCash Technologies代表取締役社長。宮崎県出身。2007年、サイバーエージェントに新卒入社し、AmebaBlog事業部長、ABEMATV局長などを歴任。2018年、日本の金融教育の遅れ・お金の情報の非対称性に大きな課題を感じ、ABCash Technologiesを設立。お金のトレーニングスタジオABCashは累計受講者数20,000人を超え、パーソナル金融教育で日本最大級を誇る。「FINTECH JAPAN 2021準優勝」「日本スタートアップピッチファイナル金賞」など受賞歴多数。

金井芽衣(かないめい)●1990年生まれ。短大で保育士・幼稚園教諭の免許を取得した後、2010年に法政大学キャリアデザイン学部に編入学。13年に卒業後、リクルートエージェント(当時)に入社。人材紹介部門の法人営業を担当する。17年、国家資格キャリアコンサルタントに登録、ポジウィルを設立し、代表取締役に就任。総額約3億円の資金調達を実施し、キャリアに特化したパーソナル・トレーニング「POSIWILL CAREER」を運営する。

SHARE

Xでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

Keyword

村尾唯
Writer 村尾唯

VIEW MORE

Page Top