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初めて「歌舞伎町のホストクラブ」に行ってみたレポ

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ライター仲間の女性3人と新宿で飲んでいたときのこと。「二次会どうする~?」となったときに、一緒に飲んでいた人の中のジャニオタ兼・ホスト好きの友達が「ホスト行こうよ!」と提案。ホストクラブは一度は行ってみたかったので、ノリで行くことにしました。ところで、ホストクラブはどんなシステムでどんなホストやお客さんがいるんでしょうか? 気になったことを取材してきました。

初心者にはすべてが新鮮!ホストクラブのシステム

まずは歌舞伎町に到着。女性だけで歌舞伎町にいると、ホストクラブの客引きから「お姉さん! ホストどうすか!?」と声をかけてきます。ホストが町中でキャッチ行為を行うのは禁止されているので、町中にいるフリーのキャッチに紹介してもらうか、無料案内所を使うのが一般的だそうです。

キャッチについていくなんて、ぼったくられない!?と不安だったんですが、ホスト好きの友達いわく「初回料金は2、3000円って決まってるから大丈夫だよ~」ということで、その言葉を信用してついていくことにしました。

とりあえず、客引きに店まで案内してもらい、雑居ビルの中にあるホストクラブに到着。入店時、「うえええええいい! 新規のお客様いらっしゃいましたああああ!」みたいな、たいへん元気な掛け声が入るのですが、ホストクラブ初体験の私にとってはそのすべてが新鮮でした。

ホストクラブのシステム

ホストクラブの初回料金は2,000円〜3,000円と、わりと安く飲めます。焼酎と割物のソフトドリンクが飲み放題で、店によっては缶チューハイが置いてあることも。

2回目以降はセット料金と指名料がかかります。店によって異なりますが、歌舞伎町では60分〜90分を1セットと設定して10,000円〜15.000円がセット料金の相場といいます。

指名料は3,000円ほど。他にはドリンク代、フード代、さらに小計額の20〜40%のサービス料(TAX)がかかるため、2回目以降のお会計は20,000〜30,000円が相場だそうです。

また初回ではホストを複数、指名できます。2回目以降は1人のホストしか指名できません。一度、お気に入りのホストを決めたら、永遠に同じホストを指名し続けなければいけないシステムです。

とりあえずホスト3人指名してみた

席に座ったら、飲み放題の鏡月のボトルが運ばれてきました。続いて、初回は指名無料ということなのでホストの写真が載ったメニュー(通称:男本)を渡されて、その中から好きなホストを選びます。

写真の横に「No.1」「幹部」「幹部候補」「店長」「副店長」といった肩書やナンバーが書かれているのですが、ぱっと見では一体、誰がいちばん偉くて凄いのかよくわからなかったです。

とりあえず指名するホストを3人選びました。初めての私はこの時、緊張で心臓がバクバクでした。そんな中、1人目のホストくんが登場。

1人目のホストくんは、まったくホスト感のない、カジュアルな服装のさわやか好青年(30歳)でした。ファイナルファンタジーで例えると、10の主人公のティーダくんです。

「ホストにどういうイメージ持ってた?」と聞かれ「ファイナルファンタジーのキャラみたいな人たちがいっぱいいそうだと思いました!」と答えたら「ああ、クラウドみたいな髪ツンツンの人達ね(笑)普通の格好の人も多いよ~」と苦笑されて、ちょっと気まずかったです。

2人目は、金髪のチャラいホストくん(23歳)。ファイナルファンタジーで例えると、8のゼルです。

色白で声が酒焼けでガラガラでした。明らかに体を酷使しているであろう彼を見て、トークを楽しむというよりもオバサン、心配になってしまいました……。ゼルくんは意外にも高校時代は野球部。やはり学生時代坊主だと、反動でいろんな髪型やオシャレを試したくなるのかな?と考えてしまいました。

3人目の指名でハーフ顔イケメンが登場!

「なんか盛り上がりに欠けるな……」と思っていた矢先、3人目のホストくんが登場。色白・長身・たれ目のハーフ顔。ファイナルファンタジーで例えると、8のスコールでした。

ホストクラブに行ってみたレポ

思わず「えっ、かっこいい……」と口に出したら、「うれしいですー!隣いいですか??」と、隣に座ってきました。

彼は33歳ぐらいのベテランホストとのこと。「新卒ちゃんかな?仕事帰りなの?」と言われ、アラサーの私は思わず心の中で「ボトル持ってきて!!」と叫びました。

肩ひじを張らない、自然な空気感を持つ彼に興味津々になってしまい「なぜこのお店を選んだの?」「ホスト仲間とは仲いいの?」「最近ハマってることある?」とベラベラ話しかけてしまいました。

尊敬するホストの話が結構、面白くて、よくテレビに出ているホストの帝王・ローランドさんの話も聞かせてもらいました。ローランドさんは後輩ホストに対してもいい兄貴で「ローランドさんの接客はお手本になることばかりです」と話していました。

そんなこんなで、終電の時間になりお開きに……。最後に素敵なホストと出会えてよかった〜♡とは思いましたが、次に来るときは2万円かかるのか……お話とお酒だけで2万円……ボトル入れたら数万〜数十万……。ホストクラブ、やっぱり高すぎるなぁ。

目がハートになっていた私に気付いた友人からは、「あいつら性病持ってるからヤっちゃダメだよ」と注意されました。

ホストクラブではどのくらいお金を使う女性がいるの?

さて、ホストクラブでは一体どれぐらいのお金を使う女性がいるのでしょうか? ホスト好きの友達に話を聞いてみたところ、「太客(ふときゃく)」と「細客(ほそきゃく)」でだいぶ金額が違うそうです。

ホストクラブにおける太客とは、多くのお金を使ってくれるお客様という意味です。その中でも最もお金を使うお客さんのことを「エース」といい、エースはホストの売上の30%から50%を使うといいます。ホストのバースデーでシャンパンタワーを出すお客様はエースといってよいでしょう。

ホストクラブに行ってみたレポ

逆に細客は、ホストクラブであまりお金を使ってくれないお客様のことをいいます。

ホストに太客、細客にはどんな職業がいるのか尋ねたところ、エースは風俗や会社社長、銀座の高級クラブのママ、芸能人、細客は昼の仕事をしている女性やキャバクラ嬢が多いという回答がありました。

イケメンだけじゃない珍ホストたち

歌舞伎町のホストといえば、みんなイケメンでメイクをしていたり、整形していたりする子もいるイメージがありますが、中には変わったホストもいるようです。今回はホスト好きの友人に聞いた、変わり種ホストをご紹介します。

シングルファザーホスト

友人が大阪のホストクラブに行ったとき、シングルファザーのホストがいたそうです。ホストは結婚したときに一度辞めたのですが、離婚した後にコロナ禍が来てしまい、働いているバーだけでは稼げなくてホストに復帰したといいます。友人はそのまま指名して、シングルの苦労話をいろいろ聞いたそうです。

一度、辞めた元カリスマホスト

歌舞伎町には、ひと昔前に一斉風靡した元カリスマホストも多くいるといいます。一度、ホストを辞めて独立したものの、店が軌道に乗らず借金だけが残ったため、プレイヤーとして復帰するケースが多いそうです。しかし、元カリスマということだけあって指名は多いのだとか。

昔、テレビで見たことがあり、大人になってから一度は会いたいと思っていた未成年のお客さんが、成人して会いに来てくれることもあるといいます。

ホストクラブに行って気付いたこと

初めてホストクラブに行ってみて、ホストにハマる女性の気持ちがほんの少しわかった気がしました。

魅力的な異性を目にすると、本能的に「私はあなたが好き。だから私に対しても魅力を感じてほしい」と思うのが人間というものです。お気に入りのホストができると、たとえお金の関係であっても「自分のことを気に入ってほしい」「できたら好きになってほしい」「少なくとも人として評価されたい」と思ってしまうのかもしれません。

また、お金を払いさえすれば、会いたいときに会ってくれて、確実にLINEの返信をくれて、自分のことを一切否定せずに優しくしてくれるイケメンのインパクトはデカいんじゃないかな、とも思いました。

私も病んでいたり、他にすがるものがなかったりすればどっぷりハマってしまうかもしれない……。とはいえ、彼らは仕事で女性に優しくしているわけで……、それは頭の隅に置きながら遊ばないといけない場所だな、とも思いました。

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