小・中学受験をテーマにした小説「天現寺ウォーズ」「御三家ウォーズ」の作者で2児の母である佐野倫子が、教育熱心なご家庭への取材や港区周辺での実体験をもとに、働くママに「ライフハックのバトン」を渡します。
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送迎ライフ12年目で掴んだコツ
ワーママ歴も気がつけば12年の筆者。男子2人、6年生と2年生を育てていますが、最近ふと「私はなぜこんなに面倒くさがり&ズボラなのに、仕事と並行してなんとか塾と習い事の送迎をこなせたのだろうか」と考えました。
思えば、育休中は地元のママ教室などに行き、のんびり赤ちゃんと過ごしていましたが、1歳で仕事に復帰してからは、専業主婦ママといちばんの違いを痛感しました。
子どもに習わせてあげたいことはたくさんあれど、ワーママには送迎が難しいという現実。しかし子どもにしわ寄せが行くのはなんとしても避けたい……!
そう思って四苦八苦するうちに、送迎ライフ12年目にして、だいぶコツが掴めるようになったのです。
これはぜひとも、皆さんのヒントにしていただきたい! ということで、さらに周囲のフルタイムで働くママに聞き取り調査。果たして皆さんはどのようにお子さんの送迎と、お仕事を並行してマネジメントしてきたのでしょうか。
①習い事を土曜日に結集する
これはもっともよくみられる手法です。平日は保育園や学童で精一杯。その代わりに土曜日に習い事を複数ハシゴして、日曜日は家族のイベントを思い切り楽しむ! というメリハリ型。
土曜日であればパパもいることが多いと思うので、お任せしてしまう、分担する、という方法も取りやすいですね。
デメリットは、土日に1泊旅行に行きたいな、遠出したいな、と思うと習い事を休まなくてはならないところでしょうか。
②行きは学童から直接1人で行ってもらい、お迎えに滑り込む
お子さんが小学生になってからの話になりますが、例えば17時頃に学童を出て公文や塾に行ってもらい、お迎えは仕事の帰りにうまくタイミングを合わせる方法です。
無駄がなく、平日の過ごし方の効率がグンと上がります!
デメリットとしては、仕事で思わぬトラブルがあったときに、預かりタイムの延長などはできないために、時間の融通が利かないところです。
③家から近いところで習い事や塾を固め、自分で往復してもらう
こちらもお子さんが小学生になってからの方法ですが、我が家はこのパターン。鍵をランドセルに入れて、仕事が終わらず間に合わないときも、徒歩5分以内の塾と習い事のみにして、いざというときは1人で往復できるようにしていました。
実はこのローテーションを確立するために、妊娠期に家を決めるとき、SAPIXとピアノとサッカー教室と絵画教室と運動クラブと公文の場所を確認しています。
……そこまでして送迎をサボりたかった母でした(笑)。でも、もしこれからおうち選びのタイミングがあれば、少しだけ、意識してみてください! ワーママにとっては値千金だと思います。
④送迎つきの習い事や学童を利用する
もっとも手っ取り早いのが、オールインクルーシブな習い事や学童を選ぶこと。英語の学童「キッズDUO」英語の学童保育・アフタースクールならKids Duo(キッズデュオ)【公式】のように、地域のメインとなる小学校にミニバスが迎えにきてくれて、帰りは自宅近辺まで送ってくれるというありがたい習い事も。
民間学童にはそのタイプのブランドがあるので、ぜひお通いになる学校や幼稚園の周辺で検索してみてください。
デメリットはやはり費用です。送迎代が含まれ、時間も融通がきくことが多く、割高になるでしょう。
⑤ご両親の家の近くに住む
困ったときに、やっぱり頼りになるの子どもの祖父母。もちろん甘えすぎることはできませんし、近居も簡単ではありませんが、いざというときに電話でヘルプを頼める存在がいるというだけで、ワーママの精神状態はまったく異なります。
選べる段階にあれば、同じ沿線に住む、車ですぐ行き来できる、などの視点で家を選べたら心強いですよね。
⑥地域の送迎サービスを利用する
お近くの区役所に行ってみると、ファミリーサポートのような名称で、格安で子育てを助けてくれる仕組みを紹介していただけるかもしれません。
ただし、学童の送迎はOKだけど習い事はNG、などの縛りがある場合も。お近くの自治体で情報を収集してみてください。民間のシッターサービスよりも格安でお願いすることができます。
⑦家庭教師タイプ、オンラインを活用する
連れて行くのが大変ならば、先生に来てもらう! これぞ発想の転換。今は地域の情報交換ページや、家庭教師派遣サイトで、勉強だけではなく英会話やピアノなども自宅で教えてくれる先生を探すことができます。
先生の身元がきちんと担保されているサイトで探す、トラブルを防ぐために最初に交通費や教材費なども取り決めておくのが大切ですね。
また、英会話などはオンラインを活用してもいいでしょう。時間さえも自由になることが多く、負担は劇的に少なくなり、価格も通うよりも抑えられることが多いです。
その気になれば、ワーママも送迎修行の負担を軽減し、お子さんの希望を叶えることができます! そのためには情報が命。ぜひ積極的に収集してみてくださいね。