スナックとは一般的にママがいて、ママや女性キャストとカウンター越しでお酒を飲むお店のことです。年配の男性が行くイメージが強いスナックですが、最近は女性がスナックに行って楽しむ「スナ女(スナック女子)」が、ちょっとしたブームになっているといいます。スナ女がブームとなったのは、数年前に女性誌や若者向けの雑誌でスナックの特集が組まれたことがきっかけなのだそう。なぜ、女性がスナックにハマるのでしょうか? 夜の世界で15年以上働き、自身もスナックで働いた経験のあるライターのカワノアユミさんに「スナックの魅力」を聞いてみました。
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「スナ女」がブーム!女性のスナックの楽しみ方とは
——最近スナックで飲む「スナ女」がブームとなっていますが、女性がスナックにハマる魅力とは何なのでしょうか。
カワノアユミさん(以下、カワノ):スナックの魅力は、なんといってもママにあると思います。スナックには必ずお店のオーナーとなるママがいますが、それぞれのお店によってママの個性やキャラが違うので面白いです。
ママは水商売で長く働いている経験豊富な人が多いので、恋愛などの人生相談をする女性のお客さんは多いです。友人や家族に相談するよりも、見ず知らずのママだからこそ話しやすいんだと思います。それに、お酒が入っているので本音で話すことができるんでしょうね。
——スナックで、ママがつかないこともあるのでしょうか? そのときはどんな風に楽しめばいいですか?
カワノ:他の女の子やお客さんたちと話したり、カラオケで歌ったりして盛り上がればいいと思います。カラオケで歌って発散したいけれど、友達を誘ったりカラオケボックスに行ったりするのはちょっと……という人にもスナックはおすすめです。
スナックはキャバクラのように1対1で必ず女の子がつくわけではないので、店全体で楽しめて一体感が生まれやすいんですよね。私が以前働いていたスナックでは、男女のお客さん同士で盛り上がってそこから付き合った……という人もいました(笑)。
——スナックは、出会いの場としても期待できるということでしょうか?
カワノ:男女が出会うお酒の場って、居酒屋やバーをイメージする方も多いと思います。でも、居酒屋やバーで出会いがあったとしても、初対面だと相手がどんな人なのかわかりづらいじゃないですか。スナックに来ている人は基本的にママのお客さんなので、他のお客さんの人柄も、ママに聞けば知れるんです。
しつこいナンパをしたり、迷惑な行為をしたりする人ならママが出禁にすることもあります。ママがある程度、知っている人だからこそ信頼関係ができて、恋愛に発展しやすいのだと思いますね。
——初めて行くスナックよりも、常連になったほうが出会いにつながりやすいということですか?
カワノ:そうですね。とはいっても、どんなスナックがいいかは女性だとなかなかわかりづらいこともあります。特に初めて入るスナックでは緊張してしまいますよね。
居心地のいいスナックを見つけるためには、詳しい男性にいろいろなスナックに連れて行ってもらい、その中からお気に入りの一軒を見つけるのも1つの方法です。
——他にスナックの楽しみ方があれば教えてください。
カワノ:おすすめは、出張先や旅行先の地方でスナックに行くことです。スナックは、その地域のおいしいお店などの情報を知るために実はおすすめなんです。私も初めて行く土地でおいしいお店を知りたいときは、必ずスナックで聞くようにしています。
ガイドブックには載っていない、その地域のローカルな情報をスナックで教えてもらえるんです。また、地元の人でにぎわうようなお店を紹介してもらえることもありますね。
見知らぬ土地で初見のスナックに行くのは、ハードルが高いと感じるかもしれません。そんなときは、飲食店やバーのマスターに聞くと紹介してもらえることがあります。また繁華街に必ずある、夜のお店を紹介してくれる無料案内所を利用するのも1つの方法ですね。
副業もアリ!?会社員もスナックで働けるの?
——会社員として働きながら、副業でスナックで働く人もいるんですか? みなさん、週何回ぐらい出勤されるんですか?
カワノ:むしろ、専業のスナック嬢のほうが少ないと思います。スナックではママ以外のキャストは昼職との掛け持ちしていることがほとんどです。出勤は人によって異なりますが、週1という人もいますし週3、4回という人もいます。
——お給料はどれくらいなんでしょうか?
カワノ:スナックでは基本的に時給制で、地域によって時給は異なりますが1500円〜2500円ほどです。キャバ嬢やホステスと違い、遅刻や当日欠勤に対する罰金もないので出勤した分だけお給料をもらうことができます。
会社員と掛け持ちしている人でも、月に10万円前後は稼ぐことができると思います。
女性でも楽しめるスナックに行ってみよう
スナックにはおじさんだけでなく、女性でも楽しめるさまざまな魅力があることがわかりました。なお、料金相場は3,000〜5,000円ほどと、お財布に優しいのも魅力的です。
筆者もたまに飲みに行きたくなるけれど、友人を誘うのは面倒くさい……と感じることがあります。そんなときこそ、気兼ねなく入れていろいろな人と話せるスナックはおすすめなのだとか。
また、スナックは女性同士で入ることもできるといいます。友人との二次会や、旅行先の1人飲みなどにもぜひ、スナックに行ってみたいと思いました!