加湿器にアロマを足して使ったり、お家でゆっくり湯船につかったり……冬はアロマを使いやすい季節。そして、アロマはシチュエーション別で使い分けると、心の休息や集中力増加、リフレッシュなどいろいろなプラスの効果を出すことができます! その具体的な内容をご紹介します。
Contents
香りが心に影響を及ぼすメカニズム
香りが私たちのメンタルにも影響するなんて、意外かもしれません。そのメカニズムを3つのポイントに分けて解説します!
嗅覚と脳には、切っても切れない関係が
実は、嗅覚は感覚の中で、唯一「脳に直接影響を与える」ものです。嗅覚情報は嗅球と呼ばれる脳の領域に送られ、そこで感情、記憶、学習などの複数の領域と結びついています。
それにより、特定の香りが脳内の化学的反応を誘発し、感情や記憶に影響を与えます。
リンクされた記憶や感情
なんとなく、「この香り、嗅いだことある……!」と感じた経験はありませんか? 恋愛系の曲の歌詞でも、よくそんなフレーズが出てきますよね。
香りは過去の経験と深く結びついていて、私たちに過去のできごとや感情などを連想させます。香りを嗅ぐと特定の感情が引き起こされることがあるのは、これが理由です。
脳内の神経伝達物質
香りが脳に影響を与える原因の一つは、脳内の「神経伝達物質」に対する影響です。特定の香りが、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の分泌を調整し、私たちのリラックスや幸福感を高めるといわれています。
どんな効果をもたらすの?
アロマは、メンタルにどんな効果をもたらすのでしょうか? 4つご紹介します。
ストレス軽減
リラックスできる香り、例えばラベンダーなどは、ストレスや不安を軽減するのに役立つことがあります。私たちの心拍数を安定させ、緊張状態を和らげるサポートになります。
睡眠の質向上
例えばラベンダーやベルガモットなどは、良質な睡眠に役立つことがあります。副交感神経を優位にして心身をリラックスさせるため、ぐっすりと眠れるようになり、不眠症を緩和することがあります。
集中力と認知機能
特定の香りは集中力を高めたり、認知機能を向上させたりすることがあります。例えばローズマリーやシトラスの香りは、集中力アップにいいといわれています。
幸福感の向上
香りが快感中枢を刺激し、幸福感を高めることがあります。アロマによって、「幸せホルモン」ことオキシトシンの分泌を促すことができます。
そのほかにも、胃腸のトラブルや、抗菌力、呼吸のサポートに痛みの緩和など、アロマには多岐にわたる効果があります。
ポジティブな効果を持つ香り
具体的な香りと、その効果をご紹介します!
ラベンダー
ポジティブな効果:リラックス、ストレス軽減、安心感をもたらす。
ほかの効能:リラックスできる。睡眠の質向上、不安症状の緩和。
シトラス(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)
ポジティブな効果:明るさ、元気、活力を与える。
ほかの効能:集中力向上、気分のリフトアップ。
ユーカリプタス
ポジティブな効果:爽快感を与える。気分爽快になる。
ほかの効能:呼吸をサポートし、鼻づまりの緩和。癒し効果。
ローズ
癒しの効果:リラックス、ストレス軽減、感情の安定。
ほかの効能:肌の調子を整える、自己愛を高める。
サンダルウッド
癒しの効果:穏やかな安心感、瞑想のサポート。
ほかの効能:睡眠の質向上、不安や不安定な感情の緩和。
カモミール
癒しの効果:緊張緩和、リラックス、不安の軽減。
ほかの効能:消化トラブルの緩和、皮膚トラブルのケア。
ローズマリー
集中力アップの効果:認知機能の向上。集中力アップ。
ほかの効能:記憶力をサポート。気分をリフトアップする。
ペパーミント
集中力アップの効果:注意力を高め、クリアな思考を促進する。
ほかの効能:消化を助け、頭痛や不安を緩和する。
バジル
集中力アップの効果:集中力アップ。ストレスや疲労に対抗。
ほかの効能:抗酸化作用。免疫システムをサポート。
シダーウッド
集中力アップの効果:落ち着きをもたらし、集中力を高める。
ほかの効能:ストレス軽減にも役立ち、感情の安定に寄与する。
バージニアセージ
集中力アップの効果:クリアな思考を促す。集中力を向上させる。
ほかの効能:抗菌作用。呼吸器系の問題に対するサポートに使われることも。
アロマは、お風呂に数滴入れたり、少しハンカチに含ませておいたりと、誰でも手軽に始められます。いくつかの香りを組み合わせるのも結構おすすめです。
お肌にもいいので、私は一時期ブースターとして自分で調合していました。心も体も整えられるアロマで、元気に冬を過ごしましょう!