ここ数年、日本でも3月の第1週には「国際女性デー」を目前として各所で女性活躍関連のイベントが開催されるなどの機運が高まってきました。アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供する株式会社ヤプリでは、2024年3月5日に同社で初めてとなる、女性のキャリアを考えるイベント「BLOOM by Yappli」を六本木のオフィスで開催。爆笑問題が所属する株式会社タイタンの代表取締役社長である太田光代さんやオルビス株式会社・取締役執行役員ブランドデザイン担当の西野英美さん、88歳で世界最高齢のプログラマーとして活躍する若宮正子さんなど豪華ゲストが登壇しました。
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テーマは「わたしらしさで世界は変わる。」
国連は2024年の国際女性デーのテーマとして「女性への投資:前進を加速しよう」を掲げました。ここ最近では、日本でも企業の国際女性デーに関するイベントや取り組みが多く行われています。同様に、株式会社ヤプリでも、女性の前進を加速させるイベントが行われました。「Surprisingly Bright、わたしらしさで世界は変わる。」をテーマに、女性がもっとこの世界で自分らしく活躍できるように一人ひとりをサポートしたいという思いが込められています。
オープニングトークでは、 ヤプリの執行役員CMO/マーケティング本部長を務める松田恵利子さんが登壇。松田さんはマイクロソフト在籍中から、企業のカルチャー変革が事業成長につながることを経験していて、そこから、ご自身も女性活躍やD&Iの大切さを実感しているそうです。
最近では、従業員自らがキャリアを主体的に切り拓いていく、“キャリアオーナーシップ”の重要性が叫ばれています。松田さん自身も、キャリアにおいて様々なチャレンジや課題に直面しながらも、自分らしさを軸に据えることで乗り越えてきたと言います。まさに、本イベントのテーマである「わたしらしさで世界は変わる。」を体現してきたということです。
太田光代さんが語る「女性であるがゆえのチャレンジ」
続いてのスペシャルゲストセッションでは、芸能プロダクション・タイタンの代表取締役社長である太田光代さんが登場。爆笑問題・太田光さんの妻であり、タイタンの社長としても知られている太田光代さんですが、多忙な日々を送るかたわら、18年にはお笑い養成所「タイタンの学校」を設立し、理事長も務めるなど新たなチャレンジも続けています。
タイタンの創業は約30年前の1993年。男女雇用機会均等法が施行された後とはいえ、女性活躍がまだまだ浸透していなかった当時、女性の起業はとても珍しかったそうです。「女性であるがゆえのチャレンジ」について聞かれると、「女性なのに」ということにとらわれないことが大事だと答えてくれました。
「女性社長という珍しさもあって、取材依頼はたくさんありました。一方で『きっとうまくいかない』『3年持てばいいほうだよね』といった言葉をかけられることもありましたが、5年10年と経つうちに、認めてもらえるようになってきたんです。ただ、起業や経営を行うのに、女性も男性も関係ないはずなのに、“女性が”起業するのは大変ですね、“女性が”経営するのは大変ですねと言われるのはいまだに変わっていないように思います」
若宮正子さんが語る「好奇心の源泉」
その後のライフトークセッションでは、88歳 “世界最高齢” ITエバンジェリストである若宮正子さんが登壇。ご自身が、考案したエクセルと手芸を融合させた「エクセルアート」でデザインしたオリジナルのお洋服を着用されていました。若宮さんは、2016年にアプリの開発を始め、17年には米国アップルによる世界開発者会議「WWDC 2017」に特別招待され、CEOのティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されたという凄い経歴の持ち主です。人生100年時代、いくつになっても好奇心を持ち続ける姿は、若い世代にも勇気と希望を与えてくれます。好奇心の源泉について、こう語ってくれました。
「もともといろんなことに好奇心があって、思いつきでいろんなことをやってきました。例えば、駅で電車を待っている間も、各鉄道会社でアナウンスの表現の違いがあることに気づいたり……。日常のどんな些細なことからでも学ぶことはできます。いろいろやっているとうまくいかないことも多々ありますが、失敗を重ねることも重要。失敗の肥料がたくさん集まったら大輪の花が咲くというようなイメージです」
若宮さんのトーク相手を務めたのは、新卒入社のヤプリ社員であるプロダクト開発本部の近藤華さん。歳の差はなんと65歳! トークでは、「自分のやりたいことをどうやって見つけるか?」「コミュニティはどうやって広げるか?」など会場の質問も賑わいました。また、モデレーターにはSHIBUYA109エンタテイメントSHIBUYA109 lab. 所長の長田麻衣さんが登壇。若宮さんとのトークには、いくつになっても学び続けるためのヒントが散りばめられていました。
イベントでは、国際女性デーのシンボルでもあるミモザをモチーフにしたドリンクやスイーツも提供され、会場を彩っていました。また、製造業、メディア・通信業、金融業、運輸業、外資、アパレル、人材など幅広い業界からの人事やダイバーシティ担当者が約90名近く集まり、大盛況でした。
「デジタルを簡単に、社会を便利に」をミッションとするヤプリが会社の理念として掲げているのは、技術があってもなくても、誰もが同じようにデジタルを簡単に使える社会をつくりたいという思い。多様な人々が活躍する社会のために、自社でも独自の働き方支援制度である「lily(リリー)制度」の導入などの試みをしているヤプリ。今回のイベントも、多くの人に個性を活かしながらチャレンジする勇気を与えるものになったはずです。