Paranaviトップ お仕事 資格/勉強 パラキャリ母の「1日サバイバル術」スケジュールを大公開!家事・育児・作家・編集者・学生の両立は可能?

パラキャリ母の「1日サバイバル術」スケジュールを大公開!家事・育児・作家・編集者・学生の両立は可能?

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こんにちは! 作家・教育ジャーナリストの佐野倫子です。「アラフィフになって働きながら&育児と並行して大学院に通ってみたい」というふんわりとした思いつきをリアルにするまでの顛末を書きたいと思います。

7回目は、タスクが多すぎ問題とサバイバル術についてレポートします。

>>前回のエピソードはこちら

大学院生×パラキャリ母の、とある一日

「もう無理……」

19時半、よろよろと本郷の東大大学院から帰宅中、思わず声が出た昨日。

仕事が押して、授業に10分遅刻してしまい、先生から「遅刻する者は授業中発言を禁止する」と言われて凹んでいました。久しぶりに問答無用で誰かに叱られました。

この歳になると、仕事上でも多少は気を遣っていただくことが多く、叱られることがめっきり減りました。

自分が悪いとわかっていて、さらに叱責されると申し訳なさも倍増です。そういえば息子たちに、私「どうしてこんなことしたの!」などと追い打ちをかけてるなあ……やめよう、良くない。そんな反省まで湧いてきます。

たくさんのわらじを履いて生きていると、たくさんの立場に立ちます。1日にいくつもの役割にコミットする必要があるので、視点も変わっていきます。

仕事では人前で講演をすることもあるけれど、同じ日に学生として講義を聞くことも多いので、両方の立場に立つことができます。パラレルキャリアなので、複数の会社と取引をしていますから、場合によってはルールが全く異なり、面食らうことも。

でも、そこでいちいちショックを受けるわけにはいきません。ただ、時にはフリーランスは孤軍奮闘、理不尽なことがあると泣き寝入りはせずに尋ねるようにはしています。

パラレルキャリアのいいところでもあり、難しいところ。それは、自分以外の誰も「トータルの仕事量」や「繁忙のタイミング」を調節はしてくれないという点でしょうか。おまけにこれはフリーでも会社員でも同じですが、仕事とはまったく別に、家事と育児というミッションが1日の中に相当量、存在するので苦労します。

ちなみに、もし何かの参考になればと、昨日のスケジュールを書きだしてみます。

6:30 起床、夫は出勤。洗い物や洗濯物の残りがあれば急いで片づける

7:00 中学受験を控える次男を起こして、一緒に計算練習

7:15 中学生の長男を起こして朝食

8:00 送り出し、ゴミ出し、掃除機、トイレ掃除、洗濯

8:30 編集業務を請け負っている会社のメールチェック、編集、入稿など

9:30 作家として原稿執筆

12:00 夕飯のカレーとサラダをつくりおき。おやつを準備

12:00 ママ友とランチ忘年会

14:00 取材

17:10 大学院に遅刻しつつ出席

19:30 大学院を出て、帰りにスーパーに寄る

20:15 夕食準備、お風呂を沸かす

21:00 家事と入浴

22:00 子供の塾の復習を一緒にやって子供たちを寝かせる

23:00 執筆

25:00 SNS運用 就寝

こう書くとなんとなくバリバリ働いている人という雰囲気が醸し出されていますが、実態はただただ、しっちゃかめっちゃかです……。なぜ、なんのためにこうなってるの!?合ってる、これ!?と思いながら毎日走っています。

パラレルキャリアを歩む女性への「申し送り」

それなのに偉そうなことは何も言えませんが、この生活も長くなってきたので、これからパラレルキャリアで活躍する人に向けて、「申し送り」をさせてください。

  1. 健康第一。疲れを感じたら5分でも15分でも横になるか目を閉じてリラックス。
  2. 完璧主義を投げ捨てる。家事も、1日ひとつ、頑張れたらOK。1日に無理して全部をしようと思うと追い詰められるので気楽に構える。
  3. 家庭内で損得がバッティングすることもある。自由時間や家事タイム、収入など、どこかに偏りが出すぎないようにゆるく調整する。
  4. 子どもとの時間は有限なので、あとで後悔しないように、できるだけ優先する。
  5. 一緒に仕事をしている限りは、Win Winの関係になるように、気持ちよく働く。労力をいとわない。
  6. 自分を可能な限り甘やかす!一人タイムはちょっと贅沢したり、欲しいものを買ったり、自分の機嫌を最大限にとる。そこに罪悪感は無用。

20年くらいパラレルキャリアを続けてみて、こころがけているのは上記のこと。結果、なんとかバランスを取って、収入も確保できていると思います。

もちろん、うまくいかないこともあります。昨夜のように失敗して、不意に叱られることもあります。そういうときは、誠意を持って謝り、時に周囲の力を借り、もう繰り返さないように頑張る。地道にやっていくしかないかな、と思っています。

家も散らかっているし、洗濯物が山積みの日もあるんです……でも、毎日ひとつだけでも、今日はやりたいことをやった、楽しかった、というキラッとした何かがあれば、また立ち上がって頑張れる。

結局は、それがパラレルキャリア女子の一番のサバイバル術だと思います。どうか無理をせず、楽しみながら、いくつもの素敵な時間を人生に配置してくださいね。

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佐野倫子
Writer 佐野倫子

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