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“ハワイ”インフルエンサーMihoさんに学ぶ、夢の2拠点生活を成功させる秘訣

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ファッション通販サイト「Beautiful Sailのディレクターを務めるかたわら、2.7万超えのフォロワーをもつインフルエンサーとしても活躍するMihoさん。場所にとらわれず、ハワイと日本を行き来して自由に働く彼女から、理想の暮らしに近づくために欠かせない“小さな積み重ね”を学びます。

パートナーの2拠点生活で新たな働き方を発見

――女性なら誰もが憧れる働き方です……。もともと日本×ハワイという2拠点生活ありきでお仕事を始めたのでしょうか。

実はそんなこともなくて……。私、出身が東京の端っこなので海が遠くて、昔からすごく憧れがあって(笑)。漠然といつか海の近くに住みたいなと考えていました。旅行でハワイによく行っていたので、単純にいいなとは思っていたのですが、まさか2拠点生活をすることになるとは思っていませんでしたね。ただ、通販サイトのディレクターもインフルエンサーの仕事も、工夫次第で場所に縛られず働くことができるのでその点では実現しやすい環境ではあったかなと思います。

――日本とハワイ両方に家をお持ちなのでしょうか?

家があるのは日本で、ハワイにいるときはホテルやコンドミニアムに泊まっています。年に2回、春と秋のオフシーズンに2カ月くらい長期で行くことが多いですね。それ以外にも短期でちょこちょこ行ったりします。夫婦でハワイが好きなので、もちろん家を持ちたいという憧れはありますが、とにかく家賃が高いので現実的ではなくて……。向こうは、賃貸かつ古くて狭いアパートが東京の都心のマンションと同じくらいの値段です。あとは、物価が高く、食費や維持費にも相当なお金がかかるので、家を持つのはまだ難しいなと思います。

――確かに実際に生活するとなると大変そうです。 初めは“単なる憧れ”だったハワイでの暮らしを、現実的に意識し始めた理由は何だったのでしょう?

夫が元々ハワイで仕事をしていたんです。彼は、出会ったときからハワイと東京を行き来していて、まさに2拠点で仕事をする生活でした。当時、私はまだ学生だったので、ハワイについて行くという選択肢がなく別々に暮らしていたのですが、20歳で結婚してからは一緒にハワイに行くことも多くなって、「こんな働き方があるんだ」と改めて驚きましたね。

―― いちばん身近な旦那さんが自由な働き方を体現されていたら刺激を受けますよね。

そうなんです。私自身は親がサラーリーマン家庭だったので、起業の仕方とか個人事業主の仕組みとかまったく知らなくて……。仕事って、誰かに雇われたり、組織に属すことが当たり前だと思っていました。夫は、会社に属さずパラレルキャリアでいろいろな仕事をしている人だったので、「自営業」という選択肢があること自体に、カルチャーショックを受けたんですよね。そこから、夫の働き方が羨ましいなと思ってよく観察するようになりました(笑)。夫に色々と聞きながら学んでいったことが「Beautiful Sail」の立ち上げにもつながったと思います。

――Mihoさんがディレクターを務めるファッション通販サイトですね。立ち上げの経緯を詳しく教えてください。

もともと水着が好きで、最初は小規模で水着を販売することから始めました。海外に行くと日本にはないような可愛いデザインの水着がたくさんあったんです。でも、日本で買おうとすると上下2万円くらいして……。当時、10代だった私にとっては高価で買えなかったこともあって、海外にある可愛い水着を買い付けして売ってみようと思って。そこで、ホームページを立ち上げるところから始めて、最初は、数枚という単位で販売していって、徐々にアパレルやアクセサリーも扱う現在の形になりました。まずは個人事業主から始めて、そこから少しずつ大きくなって法人化して、現在6年目になります。自社ブランドでは、基本的に運営サイドとして携わっています。SEOなど内部対策はもちろんですが、ショッピング体験を通して、お客様には常に新しい発見やワクワクを提供したいと考えています。単なる購買行動だけで終わるのではなく、旅行に行ったときに何を着よう、これを着てあそこで写真撮ろう! というような、楽しい妄想のお手伝いができたらいいなと思っています。

―― 旦那さんがサポートしてくれるのは心強いですね。会社を立ち上げる前にどんな準備をされていましたか?

約6年前にサイトを立ち上げたのですが、それまではモデルの仕事をやりながら、バイトをしたり、フリーターのように過ごしていました。そのころから夫と付き合っていて、私は時間もたくさんあったので、自営業で働いている彼の仕事の様子を隣でよく見ていましたね。当時16,7歳だったので、仕事といっても自分には関係ない遠い感覚でしたが、18歳~結婚する20歳までの間は身近で働いている彼を見て、経営のノウハウや仕事のやり方を学んでいた時間だったなと思います。

SNS投稿をファッションからハワイ生活にシフト

―― インフルエンサーの仕事はどのタイミングで始められたのでしょうか?

起業して1年ほど経ったくらいから、少しずつインフルエンサーの仕事に時間を割けるようになりました。ちょうど、ハワイに行けることも増えてきた時期ですね。もともとやっていた「NYLON」ブログがinstagramにシフトする時期に、私は割と早い段階からinstagramを始めていたのもあり、サイトを始めるときにinstagramを使って同じ趣味の人たちに共感してもらえたりして、フォロワーも増えてきてお仕事ももらえるようになりました。

――SNSを活用して自社サイトやご自身の認知度も広められたのですね。

あとは、ハワイにいる時も本業とは別に”ハワイにいるからこそ得られる収入“があればいいなと考えていました。東京にいればインフルエンサーの仕事ができたのですが、ハワイに行っているときはできないので……。そこで、投稿の内容を「NYLON」のようなファッション系から、ライフスタイル寄りにシフトして、お仕事をいただけるようにしてみました。ハワイにいるとそんなに着飾ることもないので、発信できる情報の内容が変わるんですよね。

――さすがのセルフブランディング力です! ハワイでの投稿のコツはあるのでしょうか?

東京にいるときはフィルターとかもこだわっていたのですが、ハワイで撮った写真にフィルターをかけると目で見ている色とかなり変わってしまって……。なので、あえて加工しないようにしました。色味とかは、目で見たものに近いということを意識していますね。動画連載の配信も行っているのですが、動画で見るものとインスタで見るものにギャップがないように気を付けています。ハワイは、フィルターをかけなくても鮮やかな景色が多いので、なるべくありのままを切り取るようにしています。

――Mihoさんのフォトジェニックな写真、旦那さんが撮影されていると聞いて驚きです!

そうなんです(笑)。自分でも昔から物撮りは好きでよくしますが、小学生から高校生までキッズモデルをやっていたこともあり、どちらかと撮られる方が楽ですね。「この画角で撮って」とかしっかりと指定される方も多いと思うんですけど、私の場合は完全に夫のセンスに任せっきりです(笑)。

努力も挑戦も信頼も”コツコツ” 積み重ねることが大切

―― パラレルキャリア+2拠点生活をするうえで意識していることはありますか?

私がハワイにいるときに、社員やスタッフたちに絶対に不自由を感じてもらいたくないので、即レスは心がけています。どんな時間でも即返すくらいの気合いは入れていますね(笑)! インフルエンサーの仕事に関しても、クライアントさんに「あの人は時差あるからめんどくさいんだよな」と思われてしまわないように、日本にいる子に負けないくらいの速さで返事を返すようにしています。以前、コラムのお仕事でスカイプミーティングしたときに、私が30分前から待機していて、むしろ驚かれたこともあります(笑)。意外と心配性なんですよね(笑)。

――すごく真面目でストイックなんですね! やはり時差などで大変なこともありますか?

会社のスタッフとのやりとりは、子供がいるお母さんも多く日中がメインなので問題ないのですが、インフルエンサーの仕事は、ハワイでは夜中の時間帯の投稿を指定をされることもあって……。目覚ましをかけて、投稿して、また寝るみたいなこともよくありますね(笑)。

――今後挑戦したいことはありますか?

動画を撮ってオススメのスポットを紹介するというのをやっていて、最近はその撮影をしていることが多いですね。あとは、YouTubeでハワイでのリアルな暮らしについても発信を始めました。向こうにいる間にできるお仕事が増えたのは嬉しいですね。写真も好きなんですが、動画の編集も面白いなと思い始めたので、今年は趣味で動画も始めてクリエイティブ力をあげていきたいなと思います。

――理想の働き方を実現する秘訣を教えてください!

私も立ち上げ当初は目の前のことに手一杯で、純粋に「いいな」と思った漠然とした夢しか持っていなかったのですが、その夢をずっと持ち続けて「次はこうしてみようかな」と試行錯誤を繰り返していくと、一歩ずつその理想に近づいていくと思います。
もちろんそれには、周りの人やスタッフに恵まれていたり、ご縁も大切にしたりしつつ、1つの目標に対して、それのみに向かって毎日頑張っていたら、自然と夢に近づいていくと思います。努力も挑戦も信頼も”コツコツ” 積み重ねることが何より大事だなと思いますね。

Miho(みほ)●小学6年生で芸能事務所に所属。ローティーン誌や子供服ブランドのショー、CMなどに多数出演。16歳頃に活動を辞め、20歳で結婚。24歳でファッション通販サイト「Beautiful Sail」を立ち上げ、プロデューサーといして会社経営に携わる。フリーランスとしてもinstagramを中心に、2.7万フォロワーを抱える人気インフルエンサーとして活躍。夫婦で日本とハワイの2拠点生活をおくり、年間1/4程度はハワイで生活。時間や場所にとらわれず働き、雲のように気ままに生きるのがモットー。

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杉森 有規
Writer 杉森 有規

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