Paranaviトップ お仕事 起業/独立 年齢やステージにとらわれない、私らしい「起業」のかたち

年齢やステージにとらわれない、私らしい「起業」のかたち

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将来もずっと働き続けたい人ほど、独立/起業をおすすめしたい!と語ってくれた、市岡麻美さん。新卒で入社した広告系のITベンチャーで働きながら、パラレルキャリアとして広告関連のイベントなどを主宰するなど、若くして独立を視野に入れて活動していたという彼女。現在は、自身で立ち上げた広告会社も軌道に乗り3期目 に突入。自分の「好きなこと」を仕事として続けていくために「起業は特別なことではなかった」と語る市岡さんのメッセージに、女性のライフステージに希望を持てる新しい起業の形がありました。

1年目から起業のまねごととして副業をしていた

――会社員時代からパラレルキャリアをされていたとのお話をお伺いました。
新卒で入社した会社が、写真撮影・販売を手がけるベンチャー企業だったのですが、そこで自社メディアの広告メニュー・媒体資料の作成から営業、制作のディレクションまで一貫して担当していました。男性向け商材が多かったのですが、私は自分の得意とする女性向け商品に特化して、会社員をやりながら女子向けのイベントを開催して協賛をとってみたり、会社で学んだことを実践して1年目からスタートしましたね。当時は副業と言えるほどお金を稼げていたわけではなかったですが(笑)。とりあえず練習みたいなことをやっていました。

――社会人1年目から独立を視野に入れて活動されていたんですね。
IT業界のセミナーやカンファレンスなど、興味のある分野のビジネス系イベントに積極的に参加していました。いずれ独立する人やすでにしている人と話をする中で、「会社員ならまずブログを始めてみたら」とか、「wordpressを使うとサイトが本格的にみえるよ」などとアドバイスをもらって、それを実践していましたね。

――実際に会社をやめて独立されたタイミングを教えてください。
2014年25歳のときです。ちょうど、ずっとマンツーマンで育ててくれた上司がいなくなってしまうタイミングでした。目標の数字も達成できるようになって、副業でちょこちょこやっていた女性向けのディレクションを本格的にやってみたいなと思ったんです。

――独立するまでの準備はどのくらいかけてやりましたか?
新卒1年目から独立するまで4年ほど、ずっとブログやSNSの更新、イベント開催など積極的に活動を行っていました。発信すると反応が返ってきたりブログのアクセス数が伸びたりするのをアナリティクスで見て研究するのも趣味のように楽しくやっていました。あとは、ビジネス系イベントで広げた人脈が独立後のお仕事にもつながっていたりしますね。実際に独立を決めてからは、会社員と個人活動の両立を完璧に行うために、目標のシェアをし合い励まし合うコミュニティを立ち上げ、その半年後に独立しました。

20代で独立をすることの価値

――しっかりと計画を立てて独立されたのですね。
実務的なことは計画的に進めていましたが、実は収入の見込みなどはアバウトな計算で始めました。パラレルキャリアで仕事していたときの収入は、経費と稼ぎがトントンくらいだったので、本当に大丈夫かな?という感じでしたが……。何カ月かは貯金を崩してやって、もしダメなら実家に帰ろう。というくらい楽観的に考えていました(笑)。

――まず行動に出てみたと。
今思うと25歳という若さがあったからできたことかもしれないなと思います(笑)。もしダメでも恥ずかしくない年齢だと思っていましたし。もちろん、30代以降で独立する人もたくさんいるとは思いますが、今自分が30歳になってひとつひとつの行動が傍からどう見られるんだろうって以前より考えるようになったので……。私の場合は20代で独立という道を選んでよかったですね。

――始めてみて実際はどうだったのでしょうか?
それが、辞めてみると仕事が、わっと入ってきたんです。それまで副業でお仕事させてもらっていた会社はもちろん、前職でお付き合いのあった会社の方に退職の挨拶をする際にお声がけいただくことが多くて。前職とは商材がかぶらないので、女子向けのジャンルでの商材を紹介してもらいやすかったのもありますね。

市岡麻美さん

――辞めてみて初めて、自分自身の市場価値を試せるというところもあるんですね。
前職は副業を推奨しているわけではなかったので、あまり公に「こういうことやってます!」と言えなかったので、副業ではお金を稼ぐということもしづらかったんです。なので、退職してから堂々と言うことで、お仕事をいただけるようになりましたね。

――独立後から起業まではどのくらいのスパンがあったのでしょうか。
独立してからは、まずその分野(広告系)で実際にお金を稼げるかがわからなかったので、最初のうちはもらえる仕事は何でもやってみようとコツコツやってみることから始めました。そこで、3年間フリーランスとしてやる中で、自分はやはり広告系かなと再確認した形ですね。

――では、自然な流れで起業にいきついたと。
そうですね。当初は、会社を作ったらいろいろ大変なことが増えそうだなと思って、なかなか踏み出せませんでした(笑)。ただ、周りの独立している人たちに相談すると、BtoBでの案件が多い今の私の働き方をするなら、いっそ会社を作ったほうが仕事もしやすくなると後押ししてもらったこともあり、思い切って会社を立ち上げることにしました。会社にしたことでクライアントも 仕事の依頼がしやすくなって、結果的に仕事も増えたので良かったですね。

将来も好きなことを続けるための「起業」という選択肢

――会社員ではなく、独立/起業を選んだいちばんの理由はなんでしょうか?
会社に勤めていたころ、時短で働くお母さんたちを見ていて、すごく大変そうだなと感じることが多かったんです。もちろん、大手や制度が整っている会社なら両立できる仕組みもあると思いますが、私がいたようなベンチャー会社や中小企業ではまだまだ整っていないのが現状だと思います。でも実際は、母親になっても働きたい女性が増えてきているし、共働きでないと生きていけない時代だと考えたときに、私は「ずっとも 自分の好きな仕事をやっていたい」と漠然と思っていました。

――そのための手段が独立/起業だったのですね。
起業すれば、自分次第でいくらでも融通ききますよね。在宅で作業もできるし、時間配分も自由。極端な話、半年間仕事をしなくてもあとの半年間で集中して売り上げがあがればいいということでもあるし(笑)。

――それこそ、お母さんに優しい選択でもありますね。
そうなんです。世間から見ると、起業している女性はまだ珍しがられることも多くて、自分で会社をやっていると話すと、え! 社員何人いるの? 社長なの? とか聞かれるので、いや、普通にフリーランスですと自己紹介していますね(笑)。

市岡麻美さん

――起業や社長というと大ごとに感じますが、自分の働き方を選ぶうえで自然な選択肢になればいいですね。
起業と一口にいっても、本当にいろんなモデルケースがあっていいと思うんです。私にとってベストな形が起業だったのかなと思います。現在は、私の会社でも正社員の従業員はいませんが、業務委託でカメラマン、デザイナー、ライターなどの専門スキルを持った方々とお仕事しています。それ以外のディレクションの部分はひとりでやっているので、会社化して細々とした業務などの変化はありましたが、仕事内容自体は今までフリーランスでやっていたことと同じです。もちろん、会社とは違い大きい案件をとってきたらその分リターンがあるので収入も増えますしね。

――女性のこれからの働き方としてとても夢がありますね。
そうですね。ただ、イベントなどで就活生と話をしていると、働き続けたいから「働き甲斐ではなく働きやすいところ」を選ぶ風潮が根強くて、制度ばかりに目を向けて、やりたいことの優先度を下げている印象が強いですよね。

――頭がいいなとは思いますが、少し寂しい気もしますね……(笑)。
これからは、ライフステージが変わってもやりたいことをやり続けられるように、20代のうちに、そのスキルを付けて「起業する」ということが選択肢に入ってくるといいなと思います。そのために、起業のまねごととして副業するっていうのは一つの手だし、私も当時はお金を稼ごうとしてやってなかったので、お金をとってもいいようなことを無料でやったりしていました。そこから、どのくらいニーズあるか調査したり、自分の企画力を試したり練習を重ねていった感覚ですね。なるべくたくさんの経験と実績をつみ、会社の力を借りて、たくさんの人や会社とのつながりをつくることをおすすめします。

市岡麻美(いちおか あさみ)●株式会社リットモア代表。写真撮影・販売を手がける株式会社フォトクリエイトで、新規事業の広告事業に従事。販売メニュー・媒体資料の作成から営業、制作のディレクションまで一貫して行い売上を伸ばす。より女性にフォーカスした企画制作をするため2014年に独立。オトナ女子をターゲットに大手メーカーとプロモーションの企画制作に携わる。

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杉森 有規
Writer 杉森 有規

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