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抹茶が好きすぎて起業!“なまっちゃ”こと久保田夏美さんの「好きなもので、自分を幸せにする」流儀

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抹茶パフェ、抹茶アイス、抹茶ラテ、抹茶フラペチーノ……。カフェでよく飲むというパラナビ読者も多いのではないでしょうか。今回お話を聞いた“なまっちゃ”こと久保田夏美さんは、抹茶が好きすぎて24歳で起業したという、筋金入りの「抹茶オタク」。抹茶専門ブランド「千休」を経営し、商品開発・販売や、抹茶に関する情報発信をしています。抹茶好きは世の中にたくさんいますが、ビジネスにするほど極めた人はそう多くありません。久保田さんがどうやってここまでたどり着いたのかじっくり聞いてみたところ、「自分を幸せにする」というシンプルな哲学が見えてきました。

「好きなものの全部を知りたい」という気持ち

抹茶を好きすぎて起業!“なまっちゃ”こと久保田夏美さんの「好きなもので、自分を幸せにする」流儀

――お茶にもいろいろありますが、抹茶ならではの魅力はどんなところにあるんでしょうか?

抹茶は、味の濃厚さやコクの深さがほかのお茶と違います。お茶をいれるとき、茶葉にお湯をそそいで成分を抽出させますよね。でも抹茶は、粉末にした葉を少しのお湯と混ぜて、攪拌して飲むんです。茶葉ごと口に入れることになるから、味わい深さがダイレクトに伝わってくるんですよ。栄養も豊富で、抗酸化作用や癒し、リラックス効果があるといわれています。それからビタミンCも豊富なので、美容にもいいと思います。パラナビ女子にぴったりですね。

――抹茶ドリンクや抹茶スイーツを好きな人は多いですが、久保田さんほど追究している人はほとんどいませんよね。そもそも、どうやって抹茶を好きになったんですか?

もともと抹茶が好きで、学生のころから抹茶パフェや抹茶アイスを食べ歩いていました。本格的に抹茶を追いかけるきっかけになったのは大学3年生のとき、京都のカフェに行ったことです。そこで飲んだ本場の宇治抹茶があまりにもおいしくて感動したんです。砂糖は入っていないのに自然に甘いし、色も香りのたちかたも、それまで飲んでいたものとはまったく違いました。新鮮な野菜が甘いのと似ているかもしれませんね。

――学生のときに抹茶を追いかけて京都まで行くなんてすごいですね。好きなものを突き詰めることが好きなんでしょうか。

そうですね。抹茶のほかにアイドルも好きなんですが、推しを見つけたらグッズを買ったりコンサートに行ったり、とことん追いかけちゃいます(笑)。好きなものの全部を知りたい、もっともっと詳しく知りたい! という意欲が強いんだと思います。

抹茶を好きすぎて起業!“なまっちゃ”こと久保田夏美さんの「好きなもので、自分を幸せにする」流儀

仕事を「こなす」と思ってしまったら終わり

――起業される前に、就職されているんですか?
もともと理系で、IT企業に就職してエンジニアとして働いていました。また同時に、パラレルキャリアとしてwebライター、デザイナーもやっていたんです。IT業界では当時から副業をする文化があったので、それほど珍しくありませんでした。

――社会人1年目からパラキャリするなんて、すごいですね! きっかけは何だったんですか?

学生の頃から運営メンバーとして入っている、朝活コミュニティがきっかけです。そこで出会う仲間はパラキャリしている人が多くて、こういう働き方がいいなとずっと思っていたんです。このコミュニティに参加しながら、イベントなどのレポート記事を書くことで、ライティングの力を磨いていきました。

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――ヘッドハンティングですね! パラキャリしていた当時、本業と両立させるために気をつけていたことはありますか?

1つ1つの仕事に100%以上の力を出すこと、それから本業のありがたみを忘れないことです。仕事に対する姿勢って、必ず相手に伝わるんですよね。基準としては、仕事を「こなす」と思ってしまったらダメです。そして、本業あってこそのパラレルキャリアです。本業があるからこそ、好きにパラキャリできる。それはつねに自分に言い聞かせました。

独立することに、不安はまったくなかった

――そして、少し経って独立されました。会社員という安定を手放すことに、不安はありませんでしたか?

数年前にフリーランスのライターになりましたが、不安はありませんでしたね。それは不安がなくなるくらい、ライターとしての収入を増やしていたからです。IT企業での仕事ももちろん好きでしたが、私は自分のペースで働きたいという思いがずっとあったので、それを叶えられるうれしさでいっぱいでした

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千休の商品たち。どれも、京都宇治産の上質な宇治抹茶が使われています。抹茶は袋にチャックつき、抹茶ラテとカプチーノは小包装タイプで便利なのもうれしいポイント。

――ライターとして独立されてから、抹茶をビジネスにされるまでにはどんな変化があったんでしょうか?

いろんな商品について記事を書く中で、自分も何かものづくりをしたい、そして私好みの抹茶ドリンクを作りたいと思うようになりました。抹茶ドリンクは世の中にたくさんありますが、抹茶が少しでも入っていれば抹茶といえるので……(笑)、着色料や香料で抹茶感を出している商品も少なくないんです。宇治市のような抹茶の産地に行かなくても、おいしい抹茶を味わえるようにしたいと思いました。

――いわゆる市場調査を、知らず知らずのうちにやっていたわけですね!

そうですね。また、どうせ何か始めるなら毎日やっていても嫌にならないくらい好きなことがいいと思って、抹茶を題材に決めました。抹茶はアメリカでもスーパーフードとして注目されているので、ビジネスとして大きな可能性があるんじゃないかと考えました

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仲間を上手に頼るのが、うまくいくコツ

――そのままフリーランスでやるのではなく、会社をつくった理由を教えてください。

何か材料を仕入れるのにも、イベントをやるにも、肩書きがフリーランスではなかなか信頼を得られず、やりにくかったからです。でも、起業したときは経営・経理の知識がほとんどなくて、苦労しましたよ。今も、顧問税理士や経営者の知り合いに相談しています。周りに、頼れる人や仲間をたくさん見つけることが大事ですね。

――今は何人くらいでやっているんですか?

最初は、商品づくりから梱包・発送、事務処理まで全部自分でやっていました。だんだん仲間が現れてくれて、今は6人でやっています。会社で一番大事にしているのは、コミュニケーションです。みんな年齢も働く場所もバラバラですから、定期的に会を開いて、メンバー1人ひとりの考えをシェアしながらやっています

――商品開発は、どのようにやっているんですか?

私がアイディアを出して、お菓子メーカーさんとお茶農家さんに相談します。そこでコンセプトから商品の詳細まで決めて、パッケージはデザイン会社さんと一緒につくります。お茶の個性も農家さんによって本当にさまざまなので、それを生かした開発が大事ですね。例えば宇治抹茶は苦味やえぐみがなく飲みやすいため、ラテやカプチーノなどのドリンクにしても角が立ちません

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「抹茶大好き」の気持ちは、お客さんにも伝わっている

――お客さんの反応はいかがですか?

「こんなに抹茶を好きな人がつくっているから、安心して買える」と言っていただけることは多いです。抹茶が大好きという気持ちが、ちゃんと伝わっているんだと感じますね。確かに私がお客さんなら、抹茶スイーツは抹茶オタクのおすすめを買いたいです(笑)。私は抹茶をとことん好きだからこそ、仲間が集まってくれて、お客さんもついてくれて、ここまでこられたんだと思います。

抹茶を好きすぎて起業!“なまっちゃ”こと久保田夏美さんの「好きなもので、自分を幸せにする」流儀

千休の人気商品、米粉の抹茶フィナンシェ「たまゆら」。おいしく食べられるギリギリの量まで抹茶が入っているので、濃厚な抹茶本来の味をたっぷり味わえます。

――今後はどのように、会社を広げていきますか?

まだ生まれて1年半ほどの会社です。歴史が浅いからこそ、テンポのよさを生かしていろんな商品を開発したり、カフェとコラボしたりと1つずつ積み重ねていきたいです。いつかはリアル店舗もつくって、たくさんの人においしい体験をしてほしいですね。

――最後に、パラナビ読者へ応援メッセージをお願いします!

パラキャリしようとすると、「とにかく行動しよう」とか「自分が何者かを探して、発信しよう」と言われますよね。そうやって自分を無理に駆り立てる前に、自分が何に対して幸せを感じるか、小さなことでも見つけるのがいいと思います。逆に、そこが見えないままパラキャリしても、ただ忙しくなってしまいます。私の場合は、「抹茶」と「ものを作って発信すること」という2つの「好き」があって、今につながりました。いつも「何が自分の幸せか」を最初に考えることで、自分が幸せになり、自然に周りの人も仕事もついてきます。まずは自分を知るところから、始めてみてください!

抹茶を好きすぎて起業!“なまっちゃ”こと久保田夏美さんの「好きなもので、自分を幸せにする」流儀

久保田夏美(くぼたなつみ)●株式会社千休(senkyu)代表。抹茶が好きすぎて起業。 大学卒業後、ITベンチャー企業にエンジニアとして就職。複業をしながら「なまっちゃ」としての活動も広げていき、その後独立。「おいしい抹茶をもっと広めたい」という想いで会社を起こす。抹茶専門ブランド「千休」の運営をはじめとし、「抹茶家」として商品開発やプロデュース、イベント企画から運営まで、抹茶に携わることを幅広く手がける。Twitterはこちら

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椿 萌
Writer 椿 萌

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