コロナの影響もあり、いろいろな価値観がガラッと崩れた2020年。今まで「当たり前」だと思ってきたことが意外と「思い込み」だったということに気づいた人も多いはず。占星術では、2020年12月末には、これまで200年続いた「地の時代」が終わって、新しく「風の時代」が始まると言われているのを耳にしたことがある人も多いはず。知らない間に、いろんな「こうあるべき」という呪縛に縛られていた私たち。2020年に置いていく価値観と2021年に向けてアップデートした価値観を、パラナビメンバーに聞いてみました!
Contents
脱「1つの仕事だけ」な会社員生活
イベントごとで「典型的な幸せ」を追うのは終わり!
パラナビ 事業責任者・飯田 安紗美
アラサー世代である私は、青春時代は赤文字系全盛期。誕生日といえば彼氏と高級ディナーやホテルステイ。30までには結婚して、大手外資系ホテルで挙式というのが幸せの象徴。
そんな理想の「典型的な幸せ」の呪縛にとらわれ、女子会で集まればマウンティング。誕生日やクリスマスは、華やかに過ごさないといけないという謎の焦りが深層心理に埋め込まれていました……。
ところが、今年の誕生日は、毎年パーティを企画してくれる親友も事情により不在。誕生日までに、できるはずの彼氏もできず……。
別に彼氏に祝ってもらわなくても、親友がいなくてもこんな誕生日もあっていいよね! もう30だし。そう頭では思っていてもやっぱり「あの呪縛」ってなんだか心の隅っこにいたんです。誕生日当日に近づくにつれ、なんだか私はいつも一人ぼっちだな……というセンチメンタルなムードに。
そして迎えた誕生日前日の金曜日、会社にいるとなんとサプライズで花束が……!
それはいつもお世話になっている、愛してやまないクライアントさんからでした。そしてそれだけでなく、わざわざサプライズでオフィスまでお花を届けに会いに来てくれるクライアントさんも。さらに、パラナビ編集長・のんちゃんも当日祝えないからとわざわざオフィスにきてくれました! その他諸々私がこの1年家族のように大事にしてきた人たちがぞろぞろと御礼参りのような感じに。思いがけない人たちからのサプライズに目頭が熱くなりました。
自分が愛をこめて向き合ってきた人たちが、私の誕生日にわざわざ感謝を伝えたいと足を運んでくれたことが、どんな高価なプレゼントをもらうよりも素敵なギフトでした。仕事ばかりしていて辛いこともたくさんあったけど、ちゃんと伝わってたんだなーと心がホッとしました。大事なのは、祝って「もらう」量じゃなくて、自分が日頃どれくらい愛を感じて、幸せを「あげる」ことができていたか、ということに気づくことができたように思います。31歳になり、ようやく自分の中で見えない呪縛がとれて、お金で買うことができない幸せを感じることができた誕生日でした。来年はもっとたくさんの人たちを幸せにできている自分でありたいな。
「あるべきマネージャー」像は自分で作る!
サロンディレクター・寺林 舞
コロナが進んで、オフラインでのコミュニケーションが取りにくくなったことで、電話やオンラインでもこまめにメンバーの子たちとふれあいの機会を持ち、パフォーマンスを上げる試みを行ってきました(体調管理、勤怠管理も毎日見ながら、彼女たちの心身の状態に目を向けるようにしてきました)。
結果、上半期で唯一私のチームがハイ達成をすることができ、マネージャーMVPを獲得することができました。さらに、これからは脱東京を年末に控えており、来年にはママになる! という想定で、どこにいても営業マネージャーとして彼女たちの人生のお手伝いと、事業繁栄への成功法を見つけていきたいと考えています。固定観念に縛られず、それがどんな幸せの在り方でも自分で選べばやっていける、ということを後輩の子たちに伝えていけたらと感じています。
「結婚したらこうあるべき」は思い込み!
サロンメンバー・
出来 千春
結婚したら、
・旦那さんのために尽くさないといけない
・子どもを産まなければいけない
・家庭を優先しないといけない
そんな思い込みがありましたが、私はどうしてもそれが嫌でした。でも、自分のすぐそばには結婚後にバリバリ働いていたり、自分が好きなことを優先していたりする人がいませんでした。
そんなとき1年前にパラナビと出会い、さまざまなステージで輝く女性を目の当たりにし、結婚したからって自分の時間を、自分のやりたいことを犠牲にしなくていい。両立できるような方法を探せばいいと思うようになりました。
「結婚したからできない」なんてただの言い訳。結婚しても自分の時間をしっかり取りつつ、自分のやりたいことに全力で取り組める、そんな女性になれるということに気付いてから、私自身の行動は変化しました。
もちろん夫との話し合いや協力、そして2人で過ごす時間も大切にする必要があります。それができると、ちゃんと両立できるんだなということをこの1年、自分自身が行動にうつしてきたからこそ実感することができました。
まだまだこれからではありますが、今後もステージが変わるごとに諦めるのではなく、その都度両立できる方法を探し、自分らしい生き方をまっとうしたいなと思います。
「完璧」をやめたことで、むしろ効率的に!
デザイナー・
菅家 郁美
もともと、性格が良くも悪くも真面目な私。プライベートの家事・育児でも「完璧」に「自分の中の理想のお母さん」をやろうとした結果、第二子出産後にめいっぱいになりパンクする……と言うのを経験していました。なのになんで、仕事ではまだ「完璧」であろうとしたのか!
自分で自分に呪いをかけていたかのように誰も気づかないような細かい部分までチェックにチェックを重ね、追い込むように仕事をしていました。そんな中、コロナの影響で生活が大きく変わり、世の中がオンラインへ移行していく中でWebデザイナーという職業柄か4月以降どんどん仕事が増加して行き、その自分なりの「完璧」を守ることは難しい状況になりパニックに……。
夏以降くらいからプライベートにも影響が出始め、いよいよ無理かも? と、なった段階でその状況を察した上司と面談することに。全部を吐き出した時、ふと、なんでこんなに全部自分で責任を持とうとしているんだろう?スケジュールやほかの原因もあるのに全部自分のせいにしていたんだろう? と見つめ直すことができ、自分が勝手に決めたルールの中での「過度な完璧」は、誰も求めてないからやめようと思えるようになりました。
仕事をするうえで守るべきラインを守り、何かあればその時に考えよう、と肩の力が抜け、そこから先は腹が決まったようにサクサクと仕事をこなしていけました。
その自分なりの「完璧」をやめた後ですが、特に仕事上支障はなく、むしろスムーズに効率的になりました。
多少困ったことが起こってもプレッシャーがなくなったせいか、以前よりも前向きに解決できるようになったと実感しています。
今後30人ほどの未経験デザイナーのネットワークのメンターをすることも増えるようになるのでピリピリしていると周りも緊張させてしまいますし、今後は気持ちに余裕をもって楽しみながら仕事に向き合っていきたいと思います。
「1人でモヤモヤ悩む」ことをやめました!
ライター・村尾 唯
2020年にやめようと思ったことは「1人でモヤモヤ悩むこと」!
コロナの影響で会社員の仕事はフルリモートに。働き方、時間の使い方、プライベートの過ごし方……これまで自分のなかにあった日常の「当たり前」がすべてひっくり返ってしまいました。変わらないこと、絶対の正解などないのだと改めて気づかされたんです。同時に、自分のキャリアはやっぱり自分で切り拓いていかなきゃ! と気負い、1人で突っ走るあまり頭がパンクしたり孤独を感じたり、珍しく体調を崩してしまったりした時期も。1人だけで考えるのは視野が狭くなりがちで限界があるし、誰にも頼らずに無理をするのは心身ともによくないなと反省しました。
新しく取り入れてみたのは2つのこと。「自分の弱みを自己開示すること」と「プロに相談すること」です。複業のメディア運営で苦手な業務があれば、それを正直に打ち明けて編集部メンバーにどんどん手伝ってもらったり、今後の働き方をキャリアカウンセラーの方に相談して一緒に棚卸してもらったり。1人で考え込むだけでは気づかなかった学びがたくさんあって、「今までモヤモヤと悩んでいた時間はなんだったんだ!」と衝撃でした。より早くアウトプットを出せるようになったことで、周りとの関係性にも良い影響があったと感じます。自分だけで解決しなきゃという思い込みを捨てて、困ったときはちゃんと人を頼ることにしたら圧倒的に生きやすくなりました!
オンライン化で東京中心から脱却、フラットな全国発信が可能に
Molecule編集長・
井上 千絵
2020年のコロナ禍で「脱東京」を移住や二拠点など物理的な住環境の視点で語られることが増えたように感じています。私の「脱東京」は、物理的な側面に加えてもう1つ、思考のうえでの「脱東京」があります。
今年の春、二拠点先の長野で初めて3ヶ月間暮らし、東京の企業との仕事を大きな影響なく続けられたことで、「今こそ、地方でも東京と同様の挑戦ができる転換点なんだ」と身をもって感じることになりました。今まで仕事先や主宰するイベントは「東京近郊である」という立地が前提にあったのですが、オンラインでのコミュニケーションがスタンダードになったことで、そこを起点に考える必要がまったくなくなったからです。コロナだからリアルで会えず、コミュニケーションの壁ができた、という受け止めもありますが、私の思考は逆です。2020年のオンライン元年こそ、全国地方の方との距離の壁がなくなり、一緒に「何か」をスタートすることができるかもしれない。そう考えるようになりました。
テレビ局を退職した2016年からずっと、地方のスタートアップ、ベンチャー企業をPRの視点で応援したい、と思っていました。でも、娘(現在5歳)の子育てをしている中で、なかなか地方出張を積極的にいくようなアクションができず、この想いは今は心の中に留めておいて、未来のタイミングが来るまで待っていよう、と考えていたんです。
ところが、2020年のオンライン環境の拡がりで、「そのチャレンジをするのは未来ではなく、今でしょ」と心の中の私が叫んできたんです(笑)。2020年5月の自社のオンライン勉強会開催を皮切りに、全国地方のスタートアップ企業に向けた広報PR勉強会を複数回開催させていただき、全国のたくさんの方との新たな出会いや活動が生まれました。
無駄使いをやめて、脱「東京&職住近接」
パラナビ 編集長・
岡部 のぞみ
今年はなんといってもコロナで生活が一変! 2019年は、ゴルフや釣りや旅行にと意外とアクティブに過ごしていたのですが、2020年はずっと家にいました。外食や飲み会も行かない、服も買わない、お化粧もしない……。ずっとやってみたかった書籍の仕事が入ったということもあって、いっときは土日もずっと原稿を書いて引きこもり。さらに、後半からは妊娠のつわりもあり、寝たきりでパソコンという時も……。体調も悪く、想像していたキラキラハッピーマタニティライフとは程遠い生活。
巷では外出自粛が少し緩んでいた時期もあり、SNSで華やかなお出かけの写真は正直ちょっと羨ましかったり、コロナの温度差もあるな〜と感じたりで、見る気も起きないというメンタルに。同じ税金払っているのに、全然Go toできない状況に落ち込むことも。
ですが、なんだかんだ結局振り返ってみると、あまり刹那的な無駄遣いをせず、未来につながるいい買い物ばかりできた年だったなというポジティブな気持ちに!
ハーマンミラーのセイルチェアに始まり、iMac、子どもにも譲れるような一生もののジュエリーだったり、積み立てNISAだったり、全部明らかに2021年以降も永く価値の続くものばかり。来るべき「風の時代」を前に自分のための最後の物質的消費と思いきった結果、いいものに囲まれて、幸福度は確実に上がりました。
無駄な出費を減らして、環境を良くするという意味では、脱東京も実現。これまでの職場が徒歩圏内という圧倒的好立地も気に入ってはいたのですが、出社の必要がなくなったら、そこにこだわることもないかなと。結果、間取りがぐんと広くなって、おうちが圧倒的に心地よい空間になりました。リモートワーク万歳!
「モノ消費」から「コト消費」に、と言われて久しい世の中でしたが、コロナをきっかけに1周して「モノ消費」ならぬ「ホンモノ消費」へと自分の中で価値観が変わったな〜という1年でした。
ライター・さくら もえ
私にとって2020年は、パラキャリ元年でした! パラキャリ、つまり「脱・シングルキャリア」の第一歩を踏み出せたかなと思っています。これまでは、正直あまり意識していませんでしたが、「1つの仕事だけ見て頑張るべき」という謎の呪縛にとらわれていたなと思います。さらに、今年30歳になり、社会人として中堅に突入しました。自分のキャリアのことも、周りのことも、もっと大きな視点で見られるようになりたいと思います。そういう価値観に気づけたことも、パラキャリをはじめた成果の1つです。
ということで、始めたことは「パラキャリ」です。パラナビを通してたくさんの素敵な方々と出会い、刺激をもらいました。キラキラした先輩たちに憧れる一方で、誰かの来た道をなぞるのではなく、私のオリジナルなキャリアをつくっていきたいと思います。それから、30歳でパラキャリを始めたことで「何かをスタートするのに遅いということはない」と知りました!