Paranaviトップ お仕事 メンタル 1日3つチャンスを書くだけで人生が変わる? 山田智恵さんに聞く「ミーニング・ノート」の驚くべきパワー

1日3つチャンスを書くだけで人生が変わる? 山田智恵さんに聞く「ミーニング・ノート」の驚くべきパワー

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『ミーニング・ノート 1日に3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』(金風舎刊)の著者であり、外資系スタートアップ企業の社外取締役、自らの会社経営など輝かしいパラレルキャリアを歩んでいる山田智恵さん。ミーニング・ノートは、挫折から出発して人生を切り開いていった自らの体験に基づくメソッド。それだけに説得力があります。そんなミーニング・ノートの誕生と、山田さんが新たに取り組んでいる女性管理職のエンパワーメントについてと、生き方のヒントがいっぱい詰まったお話を2回に分けてご紹介します。

いきなりの逆境に、まず始めたのが「うれしいことを書くこと」

ミーニングノート・山田智恵さん

――ミーニング・ノートは、ご自身の挫折的な状況を打破するのに始められたのだとか。どんな状況だったのですか?

大学を出て父の会社に勤めていたのですが、2008年リーマンショックで経営が悪化。民事再生法の適用を受けることになってしまい、創業者だったうちの家族は外に出ることになって、突如、全員が無職になってしまったんです。

新卒で父の会社に入り、それまでは精神的にも経済的にも独り立ちしてなくて、自分のキャリアを真剣に考えたことがありませんでした。その時、すでに32歳だったのですが、世間知らずのまま裸で社会に放り込まれた状況で……。ハローワークに通いながら、自分で稼がなきゃと痛切に感じました。

――それまでと打って変わって過酷な状況に、という強烈な体験ですね。その中でどのようにミーニング・ノートをスタートされたのですか?

人生に絶望した時に、アメリカのある心理学者が唱えていた“3good thingsメソッド”を読んで、思っていることだけでも文字にしてみようと、まずはノートに書き出すことを始めました。

最初は書くことがあまりなく、インターネットで読んだ記事やコンビニのお菓子のことぐらいしかなくて……でもとにかく毎日書いていました。そのうち、ノートがたまってくると、こんなことしか書くことがないの? と悲しくなってきたんです。

そこで、もっと何か書くことがなかったかしらと慎重に探し始めるようになって。そうすると、「雨の日って落ち着くような匂いもあって意外と嫌いじゃない」「今日は、母親がいってらっしゃいと玄関まで送り出してくれた」というような小さなうれしい発見に気づくようになってきたんです。探してなかったから見つかってなかっただけで、こんなにいろいろ心がうれしいと感じることがあったんだ! と、前向きになれたことが、今のミーニング・ノートにつながっています。

「ネガティブなこと」こそチャンスになり得る

ミーニングノート書影――“うれしいこと”から“チャンスだと思うこと”を書くというミーニング・ノートへの転換はどのように?

やっとある会社に就職でき、入社して1週間経ったとき、それまで自分が社会的なことを何も知らずに過ごしてきたことに愕然としたんですね。電話での話し方、見積書の出し方……と知らないことだらけの32歳。「私は10年は遅れてる! 普通にしていたら追いつけない!」と。

そこで、人一倍“チャンスをつかまねば”と思い立ったんです。それから、ノートに書く内容を“うれしいこと”から“チャンスだと思うこと”にしました。そして、さらにチャンス3つに分類したんです。

1つめは「キラキラ・チャンス」。たとえば自分のアイデアがプロジェクトに採用されたとか、ポジティブで一般的にもチャンスだと感じられる内容ですね。

2つめは「わらしべ・チャンス」。これは一見すると、チャンスには見えないようなこと。アクセサリーを褒められたとかランチに誘ってもらったといった些細なことや少し心が動かされたくらいの出来事ですが、これらも全部チャンスの種です。

3つめは「スパイシー・チャンス」で、ミスや失敗など、ともすると経験したくないような嫌なこと。ですが、ここから何を学べたかによって大きなチャンスに化ける可能性があります。

3種類のチャンス

 出典:meaningnote.com/

ミーニング・ノートでは、こんな風にネガティブなこともチャンスになるのが特徴です。これは私の例ですが、それまで社内で契約している宅急便があることを知らず、自分で切手を購入して郵送しており、「なんで追跡できないの!?」と怒られたことがありました。最初は落ち込みましたが、おかげでそれまで知らなかった社内の仕組みを知ることができたということですよね。この「知らないことがたくさんある」という今の状態も、私にとってはチャンスなんだ! と思えたんです。

地道にこのチャンスを毎日3つずつ書き続け、1000個程度になるころには人生が変わってきました。ミーニング・ノートを始めて2年後、デジタルマーケティング事業を展開するオプトに転職した頃には、何に対してもワクワクできるようになっていたんです。

書くことでチャンスのつながりが見えてくる!

ミーニングノート・山田智恵さん

ミーニング・ノート コミュニティでの講演の様子。https://meaningnote.com/

――ミーニング・ノートがもたらす「気付き」は大きく広がっていくんですね!具体的にはどうやってチャンスにつながっていくんでしょうか?

どのチャンスが、どんな結果につながったか。また、その結果が、新しい次のチャンスにつながっていく道筋をノートに書き出したことで物事の“つながり”が可視化されるようになりました。

ミーニング・ノートを続けると、そのときはたいしたことがないと思ってしまうようなことが、実は大事なことだとわかるようにもなります。おとぎ話の「わらしべ長者」でも、最初は1本のわらが、反物になって、馬になって、家になってとどんどん高価なものに代わっていきますよね。それと同じで、ミーニング・ノートは、これから大きなチャンスに変化していくような小さなチャンスを見逃さない「チャンスの目利き力」を育てるんです。

あと、もう1つは「チャンスを可視化する」ということです。やってきたチャンスをこれは自分にとって大事なことなんだと意識して、1日3つ書くとアクションが変わってくるんです。書かないと忘れてしまうので、書くことが大事。そのためにノートがあるんですね。

ミーニング・ノートを続けていくうちに、シャトルロックという外資系企業の社外取締役にもなることができました。これは、もともと目標に向けて行動していったわけではなく、ミーニング・ノートがチャンスをつないでいって、たどり着いた結果なんです。

これは私だけではありません。2020年から、ミーニング・ノートのオンラインコミュニティも運営しているのですが、ノートに書いたチャンスを分析することで、自分が本当にやりたいと思うことや、進みたい道を見つけている方が多くいます。自分がキラリと輝く瞬間を見つけ出したときって、目の色が変わるんです。「私にもできるかもしれない!」っていう希望を感じるのだと思います。この瞬間に立ち会えることが何よりも喜びです。

自らの体験の中から見いだしたメソッドで、人生が好転していったという山田さん。前職の会社で部長になって女性管理職の少なさやどうすればリーダーシップを発揮できるかなどの悩みに突き当たります。そこで出会ったJWLI (日本女性リーダー育成支援事業)プログラムや女性の働き方への取り組みは後編で。

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小野アムスデン道子
Writer 小野アムスデン道子

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