Paranaviトップ お仕事 働き方 安藤美冬さん×小柳津林太郎さん「人生100年時代、パラレルキャリアは最大のリスクヘッジ」

安藤美冬さん×小柳津林太郎さん「人生100年時代、パラレルキャリアは最大のリスクヘッジ」

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2019年11月29日、パラナビのローンチ記念イベントが開催。Yahoo! JAPANの「LODGE」というスペースに、働く女子100人が集まりました。イベントでは2代目バチェラーであり、複数の肩書を持つ“ハイブリッドサラリーマン”で起業家でもある小柳津林太郎さんと、フリーランサーとして多方面で活躍する安藤美冬さんが、令和時代の新しい働き方やパラレルキャリアについて対談を実施。2人が考える、パラレルキャリアの在り方とは?

新しい働き方、パラレルキャリアは「生きがいの追及」

 

安藤

はじめに、パラレルキャリアの定義について話していきたいと思います。パラレルキャリアの同義語として、「複業」と「副業」がありますよね。私は「副業」は、経済的なメリットという意味合いが大きく、本業では稼ぎきれないお金を、別のお仕事で賄うという意味だと思っています。また「複業」は一つの仕事にとらわれず、肩書きや領域を決めずに様々な仕事を並行してやる事として認識しています。そして、私や小柳津さんが実践しているパラレルキャリアは「生きがいの追及」という面が多いと思うのですが、小柳津さんは、最初は会社員をされていたのですよね?

小柳津

新卒で入社し、2月末までサイバーエイジェントという会社に13年勤めていました。入社3年目で子会社であるCyberXの代表に就任し、2012年にはアメリカ子会社の立ち上げを牽引し、メジャーリーグベースボールや、NBAのライセンスをお借りして日本とアメリカでゲームをするというチャレンジをしていました!

安藤

会社員だからこそできるチャレンジですよね。大きい会社だからこそできることをやるっていうのは、尊いことだと思います。私は、2010年に前職を辞めたのですが、当時TwitterやFacebookが盛り上がってきたときで、独立に合わせて発信の準備をしていたのですが、まだ当時は、働き方の選択肢が「辞めるか・会社にとどまるか」の2択だったなと思うんです。しかし、小柳津さんはバチェラーの撮影で3カ月間もいないのに、会社員の仕事もされていたんですよね?

小柳津

僕、もともとサイバーエイジェントの役員を目指していたんです。若くから抜擢していただいて、社会人3年目から会社の社長をやっていたので、同期の中でもいちばん早い方だったんですよ。

どこかのタイミングで、サイバーエイジェントの役員を背負って、次世代の経営を担っていこうと思っていたんですけど、役員交代の人事依頼のときに毎回呼ばれないことが多くて、そこで一喜一憂することに疲れちゃったんですよね(笑)。そこで、組織でのし上がっていく考え方ではなく、斜めの方向性として色々チャレンジしていこうと思ったんです。斜めにいくことで、組織陣としてキャリアも、お金稼ぎも、やりたいことも全部満足させられるような先輩像を目指し始めたのが3年前くらいでした。そのタイミングで「バチェラー」という番組からオファーをいただき、会社を休んで撮影に参加しましたね

有給消化、55日間! 55日間も付与されるのかっていう話になると思うのですが、タイミングがラッキーだったんですよ。サイバーエイジェントの決算が9月末で、10月に有給が新しく付与されるんですけど、9月から消化しはじめて、すぐに付与されて、夏休みを使って……と、そういうのをすべてつなぎ合わせて、なんとか55日間の有給でクリアすることができました

安藤

私が、9年前に会社を辞める時は、やりたいことがいろいろあり「集英社の〇〇部でこの仕事しかできない」ということに疑問を感じていました。その時は「会社を辞める」の一択でしたが、現在は、大手飲料メーカーのCMに、社員が全員リモートワークなどでオフィスにいないという状況が出てきたりだとか、今回のようにパラレルキャリアのメディアが企業から出てきたりと、多くの企業が「新しい働き方」を推奨しはじめていますよね

小柳津

少しづつ変わってきていますよね。ただ、まだ許容はするけど、奨励はしていないという企業も多いと思うんです。今、トレンダーズさんの顧問を務めさせてもらっていまして、奨励している数少ない企業の一つだなと実感しています

“自分の得意なことで勝負する”ためのチーム作り

安藤

会社を辞めるにせよ、留まるにせよ、複数のことをいろいろやっていく楽しさ・メリットってあるじゃないですか。小柳津さんは、今年の2月に会社を辞められて顧問業に専念されているとのことですが、実際にどのようなことをされているのでしょうか?

小柳津

2社ほど顧問を務めているのと、「ハイブリットサラーリーマンズクラブ」という現在約220名が在籍しているオンラインサロンの運営を、8人の仲間とやっています。ほかにも、8月に自分の事業会社「株式会社GHOST」を立ち上げました。自分の芸能事務所を兼ねているのと、事業内容としては、これからスキンケア・飲食・アパレルといった様々な分野で自分たちのブランドを作り、企業の新規事業の裏側も担っていこうかなと考えています

安藤

お忙しいですね! 先日、小柳津さんに密着していた番組でもいろいろな場所に行かれていて大変だなと思いました。パラレルキャリアのいいところは、必然的に移動が多くなるのでダイエットになるということもある気がします(笑)。逆に、パラレルで働くデメリットだなと感じることはありますか?

小柳津

気をつけているのは、1個1個が中途半端になる可能性があるということです。同時進行でやっていると、たしかに進みが遅くなることもあるんですよ。僕の場合、1人では完結しないと思っているので、任せられる人が各領域にいて、同時並行に推し進めていくっていうやり方を取らないと、僕1人の24時間というのは限定されているので、中途半端にならないためにどうするかというのは常に意識しています

安藤

自分の向いていることに特化するってすごく大事だと思っていて。皆さんも、今後フットワーク軽く、いろいろなところで学ぶことで、「一緒にやろうよ」と声がかかる機会も増えていくと思いますが、何をするにせよ自分の得意なことで勝負するということは、すごく大切だと思います。

私だったら、話したり、書いたりすることは、得意で磨いてきたので自信があるのですが、逆に何かをデザインしたり、立体的なものを作り出すことは、すごく苦手なんです……

小柳津

めちゃくちゃ大事ですよね。僕も今、月末で入金対応をやっているんですけど、経理回りは本当に得意じゃなくて。ただ、自分の会社にお金が入ってくる限り、支払わなければいけないものをちゃんと支払うということをやらなければいけなくて、これこそ自分が得意としない領域です。

僕はブルドーザーのように、前に進んでこじ開けていくタイプの人間なので、攻める方に集中したくて、守るところは誰かに任せたいんですよね

安藤

チーム作りがすごく大切になってきますよね。私の場合、パラレルキャリアを始めた時、色やりたいことがたくさんあったので、ブログで募集をかけたんですよ。最初は自分にお金がなかったので、資金交換をしてくれる人を探しました。自分がSNSや文章の書き方を教える代わりに、写真の撮影をお願いしたり、Webサイトを作ってもらうなど、スキル交換をしていましたね。そこから、少しずつ収入が増えていくに従って、パーセンテージで分けていきました。チームをどう惹きつけていくか、作っていくか、どのようにいい環境を作っていくかは常に考えていますね

小柳津

 

もともと150名いる会社の社長をやっていたので、人と一緒にチームとしてやっていくということは、ある程度経験がありますが、大きな会社の小会社でやるのと、独立して小さく自分のお金でやるのとでは全然違った景色なので、今は粛々と仲間探しをしている段階です

いかに「ライスワーク」を「ライフワーク」に近づけていけるか

安藤

パラレルキャリアは、今後どうなっていくと思いますか?

小柳津

会社勤めの人って、今のご時世、65歳で定年退職をして、年金生活がはじまって……っていう生活もいいと思うのですが、仮に100歳まで生きるとして、残りの35年その生活で良いのか、というのが大きなテーマとしてあるんですよね。大きな組織を抜けたあとも、自分のネットワーク・能力・経験値に基づく意味のある価値を世の中に提供して、お金を稼ぎ続けるということを死ぬまでやらなければいけない時代だと思うんですよね。その方が、自分のためにもなるし、そのためにも、今からパラレルで様々なことを同時にやっていくということは、最大のリスクヘッジかなと思います

安藤

冒頭で、パラレルキャリアの良いところは「生きがいの追及」という話をしましたが、お金をいただいてする仕事を「ライスワーク=ご飯の為の仕事」、生きがいを追及する仕事を「ライフワーク」と呼ぶ言い方があるんですよね。このライスワークとライフワークは、ここにいるほとんどの方が今後も持っていくことになると思いますが、いかにライスワークをライフワークに近づけていけるかということが、大切になってくると思います。

一方で、例えば、とても人気のある方がいて、本などの制作物をサロンメンバーに無償で作ってもらって世に出したとします。これはメンバーにとっては本を作るというスキルアップにもなる点で、とても素晴らしいことだと思いますが、もし本当に自分がパラレルキャリアで、これからお金をいただいて生活していきたいということであれば、どこかで自分でしっかりと線引きをして、ここまでは「やりがい」で、無料で自分の労働力を提供するけど、半年・1年が経ったら、ちゃんとお金をもらって仕事をする、あるいはちゃんとお金を払ってくれる人と一緒に仕事をすると、線引きすることが大事だと思います

小柳津

ゆくゆくは「ライフワーク100%」の状態になるのが、いちばん理想的ですね

安藤 美冬(あんどう みふゆ)●慶應義塾大学在学中にアムステルダム大学に交換留学を経験。株式会社集英社勤務を経て独立。組織に属さないフリーランスとして、ソーシャルメディアでの発信を駆使した、肩書や専門領域にとらわれない独自のワーク&ライフスタイルを実践、注目を浴びる。書籍や連載の執筆、商品企画、大学講師、コメンテーター、広告&イベント出演など幅広く活動中。これまで世界60ヶ国を旅した経験を生かし、海外取材、内閣府「世界青年の船」ファシリテーター、ピースボート水先案内人なども行う。「情熱大陸」「NHKスペシャル」などメディア出演多数。著書に「行動力の育て方」(SBクリエイティブ)「ビジネスパーソンのためのセブ英語留学」(東洋経済新報社)「20代のうちにやりたいこと手帳2019」(ディスカヴァー)などがある。

小柳津 林太郎(おやいず りんたろう) ●1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、サイバーエージェントに新卒入社。マーケティングプランナーを経て、入社3年目で子会社「CyberX」の社長に就任。29歳のときには米国子会社の立ち上げにも関わる。2018年、Amazon Prime Videoが手掛ける婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』に2代目バチェラーとして登場、人気を博す。その後、AbemaTVアナウンス室部長などを経験し、2019年に独立。現在は、DMMオンラインサロンにて、「ハイブリッドサラリーマンズクラブ」の運営や、”Stay Gold TV”というYoutube チャンネルの立ち上げ、複数社の顧問業に従事。2019年8月より株式会社GHOST代表取締役に就任。人生を豊かにするモノとコトをプロデュース業に従事。

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杉森 有規
Writer 杉森 有規

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