Paranaviトップ お仕事 働き方 まるで少年漫画の主人公!? 「全力で転ぶから応援したい」リーダーが生まれた理由

まるで少年漫画の主人公!? 「全力で転ぶから応援したい」リーダーが生まれた理由

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大手IT企業で広告のプロダクトに携わりながら、パラレルキャリアとして、プロダクトマネージャーのための塾を運営している為矢明日香さん。自分のことを「ポンコツ」だと明るく話す笑顔の裏には、濃密な経験と、少年漫画の主人公のように、転んでも何度でも起き上がる強い意志がありました。

想いが先行しすぎてチームを崩壊させてしまった

――まずは、為矢さんの社外のお仕事について教えてください。

本業では、大手IT企業で広告のプロダクト改善に関わっているんですが、本業以外のところでは、ビジネスパーソン向けの塾の運営主宰を行っています。プロダクトマネージャーのための塾なんですが、「ソフトウェア・ファースト: あらゆるビジネスを一変させる最強戦略」という書籍の著者でもある及川卓也さんと、社会の課題を解決する意思のあるメンバーとともに、塾をプロダクトのようにつくっています。

私自身、弟を鬱病で亡くした経験から、人が苦しい時に頑張るには希望が必要なんじゃないかと強く感じ、「日本発の愛されるプロダクトが溢れる世界を創り、プロダクトを新しい希望にする」というビジョンを掲げて立ち上げたものなんです。

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――塾の方は今はどういう風に運営をしているんですか?

今はメンバーと話し合いながら試行錯誤して進めています。立ち上げたのも2019年の10月くらいで、まだ収益を得たりは全然していない状態で。なので、まだ申請はしなくていいというのも本業の方で確認済みです(笑)。もともと、現職のスキルアップのために通っていた及川卓也さんのセミナーで、及川さんの情熱や考え方に感銘を受け、塾の立ち上げを提案したことで、運営の機会をいただけることになったんです。

実は一度、4月くらいに何も考えずに「とりあえず、やるんだ!」みたいな感じでメンバーを集めた挙句、崩壊させてしまうという大失敗をしているんです。そこから9月ぐらいまでは、毎週日曜日の朝の3時間ぐらい、運営のパートナーとずっとアイデアの壁打ちをしたり、ヒアリングをしたりしました。半年ぐらい構想を練って、再開した感じです。月に1回2時間くらい集まって自分たちの課題をディスカッションして、どうやったら解決できるかを話したり、Slackを使って、情報や意見の交換をしています。

――崩壊! そこから立て直すのは大変じゃなかったですか?

想いが先行しすぎちゃって、勝手にいろんな人を最初から巻き込んでしまったんですよね。何にも決まっていなかったので、みんなから「為矢さんこれどうするんですか?」って責められて。メンバーからは、「為矢さん自身がどうしたいかわかっていないから方針がぶれるのでは?」、「まずは自分自身と向き合った方が良い」という指摘をいただいたんです。メンバーの人にも「為矢さん、これできてないよね」と言ってもらって気付けることがたくさんあって、そういう風にいろいろ言ってもらえることで、なんとか立て直せたし、成長できているなっていうのはあります。

自分のコンプレックスよりも周りのいいところに目を向ける

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――言ってもらえるっていうのは愛されていないとできないですよね。大人になると、アドバイスをする前に、この人はもういいやっていう諦めが先に来ちゃいます。

私は全然優秀じゃないし、周りからも「なんでこんなこともできないの?」と言われることが多くて、すごくコンプレックスを持っていたんです。新卒の時に美容部員をやっていたのですが、その時からメモした内容をお客様に伝え忘れて何度もクレームが来たり、その後転職したベンチャー企業ではありえないミスを連発して、解雇寸前になったこともあります。

なので意識して、自分の良くないところを、人に聞くようにしていますね。定期的に、「今日の私のやり方どうでした?」とか。すごい一生懸命聞くので、みんな答えてはくれます(笑)。それをずっとやっていて思ったのは、成長って変化の量なんだなっていうことです。謝りに行けない自分が謝りに行けたとか、わからないことをわからないって相談できたとか。今までの自分をいかに変化させることができるか。それは、正直めっちゃ大変なんですけど。でも、変化する行動をとる勇気が持てるかどうかなんだろうなって思いますね。今は、能力で人と比べて自信をなくすんじゃなくて、「あらゆることを泥臭く試行錯誤して絶対に諦めない」という姿勢に自信を持つように意識しています。

――コンプレックスを意識的に変えていったんですね。

前はどこか私自身も諦めていたんです、自分を。そんなに頭が良いわけでもないし、器用でもないし、頑張っても仕方ないって。そりゃ私がこんなんだったら言われちゃうよなって、わかってもらう努力もせず、勝手に殻に閉じこもっていました。でも、自分ができないことをちゃんと受け入れて、素直に助けてほしいって言うようになったらいろんな人が協力してくれるようになったんです。すごい不器用だし、失敗するし、全力で転びに行くけど、でも、頑張っているから応援したくなるし、協力したくなるって言われて。そこから、自分が何ができるかできないか、に意識を向けるんじゃなくて、それを認めたうえで、どうしたら物事がよくなるかを考えるようにしました。そして、周りの人の良いところを見つけて頼みに行くことで、私一人がすごく優秀でなんでもできるという状態よりも、大きなことができるようになったんです。ある意味自分の弱みやコンプレックスを強みに変えられました。

――うまいこと頼るようにしたんですね。

そうですね。頼る。そのために自分を知る。でも、自分を知るには、やっぱり真摯に物事に向き合わないといけない。真摯に向き合った結果、上手くできなかったり、でもここはできるかもっていうことに気付いていって、そこで気付いた自分をベースにして、より大きく未来へ進むために人に頼りに行く、という方法を学びましたね。

新しいチャレンジをすると壁にぶつかる

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――塾の運営の方でも周りの人に頼っている感じですか?

めちゃくちゃ頼ってます! みんな私がやっていることに対して、こうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないかってすごい言ってくれて、発起人なのに「為矢さんがいちばん伸びしろがある」って言われます(笑)。最初は、こんなポンコツなリーダーで、みんなどう思うんだろう?って落ち込んじゃってました。でも最後には、私がいちばん『プロダクトを日本の希望にする』っていうビジョンを諦めずに頑張る人っていう部分で自信を持とうと思えたんです。それで、自信を取り戻しました。

――落ち込んだのはどれくらいですか?

1カ月ぐらいですね。ずっとその繰り返しです。やっぱり、新しいチャレンジをすると、できないことにぶつかるんですよ。で、その時に、これって私のプライドのために起こってる問題なんじゃないか?っていうことに気付く。私ができるように見せたかったとか、人にあんまり悪く思われたくないとか、嫌われたくないとか。そこから、じゃあ自分のためじゃなくて周りのために事態を変えるにはどうしたら良いのかっていうことを考えて、ちゃんと行動する。勇気を持って行動するというのを気をつけてます。直近もめっちゃやらかしたんですけど、やらかしまくってるんですけどね(笑)。

為矢 明日香(ためや あすか)● 新卒で契約社員として美容部員(デパートでの化粧品販売)をしながら、約2年間コピー用紙にプログラミングの写経を続け、エンジニア就職サイトのオファーがきっかけでITベンチャー企業に転職。現在は大手IT企業でプロダクト改善に関わる。弟を鬱病で亡くした経験から、「人が頑張るには『希望』が必要」と強く感じ、「日本発の愛されるプロダクトがあふれる世界を創り、プロダクトを新しい希望にする」というビジョンを掲げ、業務外では塾の運営主宰も行っている。

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岡部 のぞみ
Writer 岡部 のぞみ

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