2022年10月、ついにスタートした「産後パパ育休」制度。男性育休が、これまでになく大きな注目を集めています。今回、「テクノロジーで子育てを変える」ミッションに基づき、育児にまつわるツールを提供しているファーストアセントの服部伴之さんと、2022年に1カ月半の育休を取得したトレンダーズの野中祥平、そしてパラナビ編集長の岡部のぞみによるオンラインセミナーを実施。男性育休の実態や、「後悔しない育休生活」を送るために必要なことを探りました。
Contents
ようやく浸透してきた男性育休、しかし意外な落とし穴も!
岡部
服部
岡部
男性育休、成功のための「3つのポイント」
岡部
服部
岡部
野中
服部
「男性育休を取ると、昇進に響く」懸念
岡部
今回、視聴者の方からこんなご相談が寄せられています。こちらの方は、旦那さんに育休をとってもらうべきかというお悩みです。育休を数カ月取ることで評価基準が短くなり、昇進に響く懸念があるとのこと。
服部
野中
・これを機に、仕事の仕組み化を進めた
・育休中は週1で重要なMTGにのみ出席するなど、育児に支障のないやり方を探った
・結論、事前準備を行い協力体制を築ければ、1〜2カ月の不在は問題なく乗り越えられる
岡部
「取るだけ育休」が蔓延している実態
岡部
育休取得率は9年連続で上昇中。でも、育休中の夫の家事・育児時間が1日のうち「3時間以下」だったと答えた人は、2019年時点で47.4%、2022年で44.5%と微減にとどまりました。なんとも残念な結果ですね。
服部
岡部
夫はしっかり頑張っているつもりでも、妻には届いていない……そんな実情があるのかもしれませんね。
服部
野中
岡部
数字やデータなど、客観的な事実をもとに理解しよう
岡部
野中
服部
岡部
数字やファクトは説得力がありますね。いずれにしても、父親の行動が変わるのは、母親にとっても夫婦関係の維持にとっても、大きなメリットがあると思います。
服部
産後の妻は、夫への気持ちが冷え込みがち
岡部
産後、夫への気持ちが冷え込む妻は多いようです。理由もさまざまで、「産後の辛さに寄り添ってくれない」「育児も家事も全部、妻任せ」「夫だけ生活が変わらない」「家事や育児へ『指示待ちスタンス』にうんざりした」「1人の女性として接してくれない」といった切実なものばかり。お2人は、夫婦間で不満が募ることはありませんでしたか?
野中
服部
岡部
将来にかけて夫への愛情が回復していくか、一生低迷したままになるか。その分岐点が「出産直後」ですね。一定期間仕事を休んでも、いい関係性を築いていくべきでは? と思います。
情報収集しつつ、目の前にいるパートナーに寄り添うことが最優先
岡部
服部
野中
岡部
服部 伴之(はっとり ともゆき)●株式会社ファーストアセント代表取締役CEO。大学院修了後、株式会社東芝で研究者として従事。その後IT業界へ転身。ベンチャー企業CTO、技術責任者などを経て2012年に「テクノロジーで子育てを変える」をミッションに掲げる、ベビーテックベンチャー株式会社ファーストアセントを創業。法人向け福利厚生サービス「ベビケアプラスForBusiness」をスタートし、産休・育休中の社員をはじめ、従業員全員に対する企業側の働きやすい環境づくりへの取り組みをサポートする。
野中 祥平(のなか しょうへい)●トレンダーズ株式会社 MimiTV Div.執行役員。美容マーケティング&美容メディアの領域で、500万フォロワーを獲得する「Mimi4_TV」事業統括を務める。慶応SFC時代に勉強本出版、6万部発行。化粧品検定1級、プロコーチの資格を保有。『今は常識ではないけど近い未来に常識になること』を創りたい人を応援することを信念としている。2022年春に1カ月半の育休を取得。トレンダーズ株式会社HP
岡部 のぞみ(おかべ のぞみ)●パラナビ編集長。女性週刊誌・月刊誌の編集、創刊を経験後、紙媒体だけでなくWEBディレクター、読者コミュニティの企画運営などを担当。2016年にはライフスタイル動画マガジンを立ち上げ、編集長を務める。現在は出版社で広告の仕事に携わりながら、個人としても、WEBメディアでアドバイザーや企画編集としてパラレルキャリアを実践。「女性×働き方」の多様性のあり方を発信したいとの気持ちから、「パラナビ」を企画・運営。2021年に出産し、1児の母。
服部