Paranaviトップ ライフスタイル 家事/育児 【学童満員問題】「学童に落ちた…放課後の居場所がない!?」仕事を辞めずに小学生ママを乗り切るライフハック

【学童満員問題】「学童に落ちた…放課後の居場所がない!?」仕事を辞めずに小学生ママを乗り切るライフハック

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「ワーママって大変」と聞くたびに、気になることって沢山ありますよね。小・中学受験をテーマにした小説「天現寺ウォーズ」「御三家ウォーズ」の作者で2児の母である佐野倫子が、取材や実体験をもとに、働くママから寄せられた疑問について一緒に考える、この連載。今回のテーマは「学童満員問題」です。戦々恐々としている方も多いようですが、果たして学童のシステムや選考はどのようなものなのでしょうか? 万が一落ちてしまった場合の代替手段とともにまとめてみました。

意外に知らない「学童」の仕組みとは

「学童、落ちた……!」 毎年2月頃に、SNSでこのような声があふれます。今年もニュースで取り上げられ、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。「子どもが小学生になったら少し手を離れるかな?」というワーママの期待を打ち砕くこのニュース(涙)。

学童保育とは、日中保護者が家庭にいない小学生児童に対して、放課後に適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全な育成を図る保育事業のこと。自治体もしくはNPO法人が運営する、いわゆる「公立学童」は、自治体にもよりますが、オヤツ代などの3000円~5000円程度(月額)で放課後の居場所を提供していただけます。 

また、公立学童施設は小学校とおなじ建物、または徒歩で移動できる範囲にあるので、子どもたちの移動がスムーズなこともメリット。同じ学校のお友達と一緒なので、安心感がありますよね。

この制度を利用するには自治体によってさまざまな要件を満たす必要があります。家庭状況や勤務形態などについて審査が行われます。通常、シングルマザー/ファーザーのご家庭、両親ともにフルタイム勤務、児童が低学年などの方から、優先的に利用することができます。 

……でも、こんな共働きにありがたい学童システムなので、ほかの問題が発生中。保育園で散々悩まされてきた、待機問題です(涙)。 

学童に入れないって本当!?

Q.「私が住んでいる区では、1・2年生はなんとか希望者は公立学童に入れましたが、3年生からは入ることができませんでした。我が家は春から2年生なので、このままいくと来年は放課後の行き場所がなくなってしまいます。自治体によっては、2年生から入れないことがあるときいたので、あらかじめ調べて対策を練る必要があるかもしれません。第二子は現在保育園に通っており、このままいくと下の子は学童に入れて、上の子は鍵っ子、という状態になるかも……。鍵っ子とは言え、夏休みなど長期休暇の預け先は、どうしても必要です」(38歳・会社員)

せっかくお子さんが小学生になり、ホッと一息つけるかと思えば、これも「小1の壁」問題の一種と言えるでしょう。フルタイムで働いているご夫婦ですらこのような状況なので、私のように母がフリーランスやパートタイム勤務だった場合は、より厳しい状況です。事前に一度、地元の自治体などに状況を確認するのが良さそうですね。 

そしてもしも低学年のうちから学童に入るのが厳しそうとなった場合、ほかにどんな手段があるのでしょうか? 皆さんが少しでも選択肢を持てるように、まとめておきたいと思います。 

いざという時に!学童に代わる4つの手段

① 民間の学童保育サービスを利用

まず選択肢としてあがるのは、民間企業が運営する学童保育です。公立の学童と比べると、長時間預かってもらうことも可能。公立の学童では長くてもほとんどが19時までですが、民間学童であれば19時以降も預かってもらえるなど、強い味方となるでしょう。場合によっては有料で夕食を提供してくれるところも。

また、独自のプログラムを擁しているところも多く、預かり時間に別料金で英会話やピアノなどの先生が来てくれるところも! 習い事の送迎の手間が省けるというメリットもありますね。

デメリットは、なんといっても料金。サービスの内容に応じて値段はさまざま。数万円から上は青天井なので、通える範囲の施設でいくつか問い合わせしてみましょう。長期休暇だけ通うなど、フレキシブルに対応してくれる可能性もあります。

② 習い事をたくさんいれる

これは3年生くらいになってくると、いちばん多くのご家庭が活用している方法かと思います。自分で行くことができる近所で、学習塾・ピアノ・スイミング・プログラミング・公文・英会話などを探します。

ネックは料金がかさむことと、子どもが自分で時計を見て、支度をして行かなくてはならないこと。とは言え、タイマーをセットする、キッズケータイで親が声をかける、送迎サービスがある英会話スクールを探す、などの方法でマネジメントすることが可能です。

学童満員問題

③ 児童館や区独自の放課後サービスを利用する

わが家はこちらを利用しています。母がフリーランス、しかも当初は週に3日ほどの仕事量だったので、公立の学童に入ることはできずに、こちらを利用しています。東京都港区を例にとると「放課GO」という名称で、両親の勤務状況などの審査はなく、原則希望すれば誰でも自由に利用することができます。学童と異なりオヤツは出ませんが、その分無料で、学童と同じくらい充実したプログラムや遊び場を提供してくださいます。

このような制度がなくとも、近隣の児童館では、特例としてランドセルを背負ったまま学校から直接来館するシステムがあるところも多数。自治体によってまちまちなので、ぜひ調べてみてください。

④ ファミリーサポートを利用する

自治体が主導して、助けを必要とする子育て世帯と、地域のサポーターをつなぐ制度。運用方法は自治体によるので要問合せですが、習い事の送迎やお世話などをしてもらえる、心強い味方です。上記のサービスが利用できない場合、ぜひ相談してみましょう。

インターネットにあふれる「学童落ちた、どうしよう」という声だけを読むととっても不安になりますよね。でも、落ち着いて調べれば、万が一のときも仕事を辞めずに乗り切れるはず。

保育園時代とのいちばんの違いは、長期休暇です。夏休みは1カ月以上、1日中過ごすことになる学童サービス。公立学童で学校のお友達がたくさんいるところ、民間学童で楽しいプログラムが充実しているところを組み合わせるのもアリ。または祖父母の家に遊びに行ったり、子どもだけで参加できるサマーキャンプや宿泊体験などを取り入れたりするのも楽しいはず! 情報を賢く集めて、親子ともにWin-Winになれるといいですね。

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佐野倫子
Writer 佐野倫子

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