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SNSがきっかけ! 長橋明子さんが見つけた“公私混同”のコミュニティ活動

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Asana Japan株式会社でコミュニティ・マーケティング・プログラム・マネージャーとして勤務している長橋明子さんは、本業の傍ら、より自身の職種への学びを深めるためのコミュニティ活動も行っています。彼女のそのバイタリティはどこから湧いてくるのか? その秘訣を伺いました!

長橋さんが携わる、“コミュニティ・プログラム”とは?

――今の肩書きは「コミュニティ・マーケティング・プログラム・マネージャー」ということですが、具体的にはどんなことをやっていらっしゃるんですか?

Asanaには、ユーザー同士の情報交換や交流を目的とした、グローバルなコミュニティがあります。私は2020年8月に入社し、現在は日本でのコミュニティの立ち上げと活性化を行っています。以前の会社でも、カスタマーマーケティングと呼ばれる既存のお客様向けのマーケティングやコミュニティ運営などを担当していたので、現在の仕事はそのうちコミュニティの部分により特化して次のキャリアを選んだ形です。

――不勉強で申し訳ないのですが……「カスタマーマーケティング」という言葉を、今回長橋さんにご取材させていただくにあたって初めてきちんと調べました。

ちょっと聞き慣れない言葉ですよね。通常、マーケティングは潜在顧客に対して新しくリードを獲得しお客様になっていただくことが目的です。それに対してカスタマーマーケティングは、すでに自社のプロダクトを使ってくださっているお客様がさらにプロダクトの活用を進めて自社業務で成果を出す、つまりカスタマーサクセスを目指すに当たり、ユーザーコミュニティや事例、ウェビナーやニュースレターなど、マーケティング的な手法で支援することを目指しています。

――どういったところを魅力に感じていらっしゃいますか?

特にユーザーコミュニティでいちばん面白いのは、様々な企業のお客様と同じ目線で楽しみながらお話ができることです。ベンダー対お客様という関係というよりも、一緒にコミュニティを作っていく立場に近い。そのため、ある種仲間のような近い存在になって、一緒に作っていけるというのがすごく楽しいな、と思っています。

本業とコミュニティ活動は、「いい意味で公私混同」

――お話を伺っていて、お仕事に誇りを持たれているのが伝わってきます。そこから、「カスタマーマーケティング」のミートアップを主催されるようになったとのことですが、きっかけは何だったのでしょう?

世の中的に見ると、カスタマーマーケティングやコミュニティーマーケティングという職種はとてもニッチです。私自身はこの領域を4年ほどやってきているんですが、同じような職種の方は少ないんですね。もちろん社内にも私1人しかいなくて……。正解もなければ、相談できる人もいないので、これまではとにかく試行錯誤でやってきました。それが、あるきっかけから、今までの経験をnoteに書いてみたんです。すると、思っていたよりも多くの反響をいただき、様々な方からコンタクトをもらうきっかけになりました。実は世の中に同じようなことをしている人とか、同じ課題を抱えている人が結構いるんだなということがその時にわかったんです。それをきっかけにSNSを通じて発信していく中で、仲間内で勉強会みたいなことをやってみようか、という流れになりまして、1年半ほどまえからコミュニティっぽく勉強会を行うようになりました。

――仲間が見つかる、というのは心強いですね。勉強会はどのように運営しているのですか?

毎回やり方は違うんですが、テーマを決めて、スピーカーの方をご招待してプレゼンをしていただいたり、パネルディスカッションをしてみたり。あとは参加者の方々に5分ほどプレゼンをしてもらって、みんながどんなことをやっているのか共有することも行っています。

――オンラインサロンに近い感じでしょうか?

オンラインサロンと似ている部分もあるかもしれませんが、よりオープンでフラットだと思います。同じような関心を持っている仲間で集まって情報共有して、学び合って、頑張っていこう、といういい空気感です。

――本業としてやってらっしゃる内容と近い領域での活動ですが、混同してしまったりといったことはないのでしょうか?

実はあまり切り替えることは意識していないんです。本業とコミュニティ活動が近しいからこそ、相互に活かせるように、いい意味で公私混同できたら、と思っています。ただ、その分テンションの高い状態がずっと続いてしまうと疲れてしまうことがあるので、毎朝行っているヨガや、子どもと向き合う時間には一切をシャットアウトするなど、完全なオフとの棲み分けはするようにしています。

その先に見ているもの

――現在はコミュニティ活動をプライベートとして行っているそうですが、継続していく上でのモチベーションはありますか?

仕事をしているだけだと、自分と同じ立場の人と話せる機会がなかなかないので、そこはやっぱりすごく大きいですね。仕事とプライベートとは異なる、第三の場があるというのは、心の安定感にもつながります。どこか1箇所で辛いことや大変なことがあっても、そのほかの場所で切り替えができる。心のオアシスのような場でもあります。ただ、いずれはパラレルなキャリアも目指してみたいと思っています。

――具体的にどういった内容をお考えなんですか?

コミュニティ活動の延長がいいかなとは思っていますが、今やっているものをそのままビジネスにするつもりはありません。現在はユーザーコミュニティをベンダーの中の当事者として運営し広げていくことに専念していますが、将来的にはそれを支援する立場になるというのも1つの選択かな、と思っています。

長橋 明子(ながはし あきこ)●早稲田大学卒業後、NTTコミュニケーションズにて技術開発、経営企画、プロダクトマーケティング等に携わる。ワークスモバイルジャパンにてビジネスチャット「LINE WORKS」のマーケティングおよびカスタマー・エクスペリエンス&アドボカシー、米系RPAベンダー オートメーション・エニウェアにてカスタマーマーケティングに従事した後、2020年8月よりAsana Japanにてコミュニティ・プログラムを担当。有志による勉強会「カスタマーマーケティングmeetup」(通称 #cmkt https://eventregist.com/p/cmkt)を主催する他、RPA Community朝活女子部など複数のコミュニティの運営に個人として関わっている。趣味はヨガとサウナ。

 

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Writer あまのさき

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